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「出会い」が好きなんだ


じん|旅ライター@🇬🇪(2024/5-)


「出会い」。
彼は高校生のときに人生を変える「出会い」があったそうです。

POOLOJOB*のコミュニティメンバーのひとりであるじんさんは高校への進学がその出会いを生むきっかけとなったと話しています。


生まれてから中学生まで

岩手県のはずれに生まれ、中学卒業までそこで育ったそうです。小中学校はひとつの地区にひとつしかなく、ひと学年ひとクラスでクラス替えがなく、ずっとメンバー変動をしません。彼の卒業直後から今は複数の小学校が中学校に集まりますが、当時は小学校から中学校へスライドするだけでメンバー変動はなかったそうです。
そんな変わり映えがない地元に飽き、兄が高校生から住み始めた盛岡市への憧れが生まれました。
そして寮がある盛岡市の高校に進学しました。
それが人生を変えた「出会い」でした。

高校生時代

家から遠い盛岡市の高校に進学と同時に高校の寮に下宿するようになりました。
同じ下宿先の人たちは同じように実家と高校との距離が遠く、実家から通えない人たちばかりです。多くは田舎の似た環境で中学時代まで過ごしていたと思われます。
しかし、そこに集まる人はなぜか好きなことに夢中な人ばかりで、なぜか刺激的な人たちばかりでした。

高校生時代:きっかけ① 〜下宿先〜

「出会い」|#「出会い」で人生は豊かになる

思っていたより「他人は自分のことを見ていない」と気づきました。これは一見ネガティブな言葉に聞こえますが、ポジティブな気づきです。
何事も「他人の目を気にせず、自分の思うままに進んでいい」と気がついたのです。それは高校時代に下宿先が同じだった人たちが、自分の「好き」に夢中な人ばかりだったからです。その人たちに刺激され、誰しもが好きに生きていいんだ、と思ったそうです。

それまでのじんさんは、常に他人からの視線を強く意識して行動していました。個性的な特徴はなく、当たり障りのない自分の性格を良しとしていたのです。しかし、個性的な下宿生たちに囲まれて、パッとしない自分がつまらないと思うようになりました。つまらない理由こそが
・「自分の気持ちを優先すること」
・「楽しいと思う方向を向くこと」
です。おかげで今は他人の目を気にする感覚が薄まり、楽しいと思うことに素直に目を向けられるようになりました。

大学生時代

少し話が逸れますが、以下のふたつの理由から大学進学では地震や地理学について学ぶ学科に進みました。
理由①:元々興味があった人類や世界の根源について、死ぬまでに深く知りたいと思った
理由②:東日本大震災の被害者であり、今後の地震を予知したいと思った

こどもの頃から宇宙や惑星、この世に何があるか、何が根源かについて興味があり、テレビや本で読むことがしばしばありました。
また、中学生時代に岩手県内で東日本大震災の被害に遭い、いつどこでどの程度の地震が起こるか予測できるようになりたいと考えることもしばしばありました。
理学系、PC関係より熱意を持って学ぶことができ、元々関心が高い地震や地理に関する分野を専攻すると決めました。「世の中何も知らずに死にたくない」そんな気持ちがそう選択させたのです。
しかし進学したものの、少し勉強した程度では何も予測できませんでした。勉強しても死ぬまでに十分な理解はできない。そして就職後はその分野を学ぶことを諦めたそうです。

大学生時代:きっかけ② 〜アイルランド人〜

そんな大学生時代を送る中、日本をたまたま旅していたあるアイルランド人たちに地元で出会います。

アイルランドの町並み|#「出会い」で人生は豊かになる

その方々と会話していると、国内で目的地(宿泊地)を毎日その日に決めて旅をしていることがわかりました。中には登山が好きで現在日本に住みついた人、世界中を旅した知見を生かして地元でゲストハウスを経営している人など、多様な生き方をしていました。
その人たちに影響され、
「何か楽しいことがしたい」
「自分もどこか旅に出たい」
「自らの意思でレールを外れた選択がしたい」
そう感じ、
・世界は広い
・世界には多様な生き方や出会いがある
そう気づき、
もっとそれを他人に伝え、自分も出会いを楽しみたいと思うようになりました。

大学生時代:きっかけ③:〜TABBIPO出版本〜

なぜPOOLOJOBに入ったのか。それとも通ずることです。「僕らの人生を変えた世界一周」という10年くらい前にTABIPPOが出版した本と大学生時代に出会いました。

TABIPPO出版本|#「出会い」で人生は豊かになる

今後の進路に悩んだ時に図書館の人生訓エリアを、面白い本を求めていたときに出会いました。
これまではいわゆる出世ルートが正しいと思っていましたが、同じ出世ルートを目指していた人の多くが実際に旅をして人生観が変化したとえがかれていました。
この内容を受けて、自分はなぜ今までその道を進もうとしなかったのか疑問に思いました。

・やろうと思えば自分にもできる。
・やらない理由やできない理由がない。
・今までなぜ自分はやろうとしなかったのだろう。
・今のレールを外れてもいいのかもしれない。

要するに「もっと正直に生きていいんだな」そう思いました。先程お話しした、大学で地震関係の分野を専攻すると決めたときと同じくして、「世の中何も知らずに死にたくない」そんな気持ちが湧いてきたそうです。

社会人

専攻していた分野を強みとした会社に就職すれば、その後も安定した収入は保証されていたことでしょう。
しかし、これまでの「出会い」を振返り、自分が本当に興味惹かれることは何かを考えたとき「周りがやらない面白そうな仕事がしたい。」そう思いました。そして全国を旅をするように飛び回るイベント会社に新卒で就職したそうです。
しかしそこでは、ずっと仕事のことが頭から離れないくらい人手不足で忙しく、休日の電話対応も当たり前で仕事漬けの環境だったそうです。好きな旅もできず、もっと好きなこと=旅がしたくて仕事をやめる決意を固めました。

社会人:きっかけ④ 〜TABIPPO「世界一周ゼミ」〜

世界一周ゼミとは
全5回、50日間のプログラムです。みなさんと一緒に色んなかたちの「世界一周」について考え、世界一周の準備を確認し、旅に出る前の不安を整理し、旅の面白さ、旅とキャリアについて考えていきます。ざっくり言えば「旅について・人生について真剣に楽しく考える場」です。

TABIPPO公式ホームページより

大学生時代図書館で見つけたあの本の出版元が株式会社TABIPPOであるとわかり、ネット検索し、旅への一歩を応援する団体と知りました。

社会人である2023年の冬、毎年恒例である「来年どんな年にしたいか」を考えていたとき、現状に対する不満ややりたいことを加味して「旅」というキーワードが頭に浮かびました。
何をするか考えたとき、仕事を続けることも転職もピンとこなくて、他の選択肢の中から自分はどれを1番したいのか考え、行き着いた先が旅。そう思ったのです。

仕事を辞めよう。そしてあのとき知ったTABIPPOを思い出してネット検索。それはちょうど12月。「世界一周ゼミ*」生を募集しているタイミングでした。
・今年は旅を出る
・世界一周ゼミ生になる
すぐ決めました。どんな人たちと出会えるか考えるととても楽しみでした。

そのコミュニティでは実際に旅に出た人たちの体験談を聞いたり、自分の行きたい国についてプレゼンしたりと、旅へのワクワクを加速させました。

社会人:きっかけ⑤ 〜TABIPPO「POOLOJOB」〜

POOLOJOBとは
旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコースです。3ヶ月間、旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨きます。スキルの基礎は、ライティング、写真、取材、SNSブランディング力。実際に旅を仕事にするトラベルクリエイター講師の講座や、プロ編集者の添削サポート付きのライティング課題・SNS課題などに、30-50名の仲間とともに取り組み続けるあたらしいコミュニティです。

TABIPPO公式ホームページより

世界一周ゼミ生のひとりがPOOLOJOB一期生で、その方との1on1*がきっかけで、POOLOJOBを知りました。旅を仕事にするための学びが得られる点に惹かれたのです。

年末に思い立った「旅に出る」を5月から体現すると決めました。ジョージアという国に行きの飛行機と初っ端の宿のみ予約し、その後はノープラン。初海外で、緊張感もありつつ、憧れだった旅をできる限り長く続けたいと思いました。
その旅を計画している最中に出会ったPOOLOJOB。旅をしながら収入を得るひとつの選択肢として、ライターの道を学ぶことを決めました。
「ライターにこだわりはないけど海外で旅しながら働くベーススキルとして、ライターやSNS運用を広げたいと思う。」そこから収入を広げるそうです。

また、そのコミュニティ内でも、世界を旅しながら生活する方々の話を聞く機会が多く、旅へのワクワクが加速していきました。

旅に惹かれた理由と今後の軸

地元の閉ざされた環境で、日常を抜け出す手段が旅と考えていたそうです。「地元は嫌いではなかったけど、変わり映えのない人しかいないから、つまらないし、飽き飽きしてきていたんだよね。だからずっと日常から抜け出したいと思っていたんだよ。」そう言っていました。
ほかにも「旅が好きになったのは知らない人に会えるから。」「多様性がない環境より、やりたいことを楽しんでいる人の話聞く方が楽しい。」とも話していました。

じんさんは旅をすることで、
『自分に正直に楽しい方を選ぼう。』という気持ちが大きくなったと考えています。

では今後は何を主軸にするのでしょうか。

「旅がしたい。」

今後も旅がしたい。
旅というより楽しい方を自分で選びたい。
旅は楽しいことが好きな延長だと思う。
そう話していました。

ジョージアからは、ビザが切れる1年で帰還するかもしれません。ビザを延長してもっと長く滞在するかもしれません。現地で野垂れ死ぬかもしれません。何もわからず決めていない状況下で、行きの飛行機のみ予約しています。

それでもこう話していました。

「自分はベストな選択をしてると思う。明らかに現時点での満足度高い。出会いが好きだ。」


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