ウン・ポコ・ローコ
各部会や委員会の集まりに毎度参加するのは、面倒と言えばかなり面倒である。
それでも、数10人に及ぶメンバーの情報共有のため、物事が動き出すときなどは特に、全体を掌握する存在が必要だと考え実行している。
つど直近の状況を報告し、一つの目的へと収斂させていく。
そのためには手持ちの情報を、充分な量で適正な対象者にどう提供できるかが肝になる。地権者交渉など大変デリケートな課題も含まれており、関わる人によって、言えるものと言えないものがある。
やっていくうち、自分なりにその辺の間合いというか、勘所が掴めてきた感覚もある。しばらくはこのままいくんだろう。
「道の駅」を実現させるのは、最終的に行政の仕事だ。こちらも昨年、担当部署が決まり、定期的に話し合いの場を持っている。
「行政」というとさも一つの組織のように錯覚しそうだが、これほど縦割りの徹底したところもない。
「道の駅」は、地産地消の農水の関係、飲食等の保健所の分野、消防や災害時の対応に関わる防災、発信拠点としての観光、そして建設における道路計画等々、様々な要素から構成される。
ところが、横串を通し窓口を一本化しようとする動きも意識もないため、役所内での情報共有が一切なされないことが分かった。
誇張でなく、税金でまかなう雑居ビルのようなものであり、建前は市民のための集合体ではあるはずだが、民間にたとえるなら自分の会社(つまり課)の中しか見えていない。
それはそうだろう。和菓子専門店の隣の会社が下着メーカーだったとして、ご近所のよしみで協力し合ってコラボ商品出そうぜとは、まずなるまい。
自分たち専門分野の縄張りをどう守り、どう予算を獲ってくるかに意識が向かうのは、税金で運営されている組織にとって褒められたことじゃないにしても、構造的に仕方ない面がある。
行政の縦割り構造に対し、こっちまで組織を細分化し、自分の担当以外やらないよとなってしまっては、話が破綻する。
相手を変えることが不可能である以上、その役所をこちらにとってどう有利に動かすか。そこに焦点を絞り込むべきだろう。戦略を立てねば。
メンバーの知恵袋が、「行政は一度走り出したら止まらない。動き出したその途中で、こちらに有利な要求をつけ加えていくやり方が最善ではないか」とおっしゃった。納得できる話だ。
日本の行政は、始めるまでが極めて遅く、もどかしい。ところが一旦歯車が回り始めると、すでに時代の方で次の階層に移行していても立ち止まることが出来ず、出来た頃には周回遅れになっている事例が山のようにある。
ウン・ポコ・ローコ(ちょっといかれてる)のスピード感をもって、出だしのにぶい行政を動かすこと。そのため動ける人間が限られた数しかなかったとしても、とっとと話を前に進めていくしかない。
とかいう感じで、今後は動こうと思っている。アメイジング!
ところで。
和菓子と下着のコラボか。ブラジャーの形したチョコレートを上から被せたおっぱい饅頭とか開発したら、売れんものだろうか。
マニアしか買わんか。ウン・ポコ・ローコ(ちょっといかれてる)?
イラスト hanami🛸AI魔術師の弟子
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