見出し画像

ナンパせんマルシェ

昨晩も会議があった。
プロジェクトの事務局長をやっている。今回は毎回作成するレジュメと、3月から始まる新規事業の資料とその関係者リストを用意した。

レジュメか。
いきなり脱線するが、そもそも「レジュメ」ってなんやねん。ずっと使ってきた単語なのに今さらなんだが、Google先生にいてみる。

レジュメとは、フランス語の「résumé」を語源とする言葉で、文章を要約したものを指します。
会議においては会議の目的やテーマ、当日のスケジュール・参加者の氏名などをまとめる目的でレジュメが使われることが多く、用意しておくことでさまざまなメリットを享受できます。

初め聞いたときには違和感を持つのに、みんな使っていてなんとなくこんな意味だろうくらいに日常化している言葉って、日本語に少なくない。
実際、配布する資料の表題はプロジェクト名と日付があり、その下に「議題」と自分でしてある。その資料を言葉にするとき、なんで耳慣れないフランス語をわざわざ使う必要があるねん。

一人つっこみのクレーマーみたいだが、誰が最初に「レジュメ」という単語を選び、どういう経緯でひろまっていったかに関心がある。
そういえば最初は、「レジメ」って言ってた記憶がある。こちらを検索すると英語の「resume(レジューム)」からきているらしく、意味は同じだ。
でも、「レジューム」からいきなり「レジメ」とはならんだろうから、やはりフランス語「レジュメ」からり、言いやすいように「レジメ」としていたのか。Google先生も、そこまで教えてはくれなかった。

それを言うなら「プロジェクト」も「クレーマー」もカタカナ英語で、これだって「事業計画」とか「(常習性のある)苦情屋」でもいいわけだ。それだと語感ごかんかたっ苦しいとか、長ったらしいとかいう理由から、外来語に置き換えられていったんだろうか。

ちなみに僕が関与する「清水いはら道の駅プロジェクト」という名称も、本音を言えば自分の趣味でない。
まず、「いはら」という地名は「庵原」である。地元なんだから、この漢字こそ大事にすべきじゃなかろうか。
「プロジェクト」も、前述した理由からいまいちな感じだ。
たとえば「清水庵原道の駅誘致運動事業団」などと、カッチカチの名称にした方が、かえって新鮮ではあるまいか。
長すぎるのであれば、「清水庵道あんどう組」などどうだろう。何と言っても、次郎長親分のおひざ元である。看板にある種のはくがついて、迫力も出そうじゃないか。
だからって怖い人が勘違いして、カチコミされても困るわけだが。
※「カチコミ」はヤクザが敵対する組事務所に襲撃をかけることを指す、れっきとした日本語です😅

どんどん脱線すると中森明菜に『難破船』という曲があって、全編ぜんぺん歌詞が純粋な日本語である。
発表された1987年の時点で、外来語もカタカナ表記もない、漢字とひらがなだけで作られたアイドルの歌はなかなかないように思う。あとは小泉今日子『木枯しに吹かれて』くらいだろうか。
加藤登紀子(作詞・作曲)も明菜も、当時の僕は熱心に聴いていなかったけれど、この曲はとても気に入った。よほど意識しない限り、カタカナ抜きの詞で曲を成立させるなど、もはや不可能に近い時代だったはずだ。
歌詞も若い女性が歌うにしては、相当ヘビーである。その年のおもな賞を総なめにしているようだから、軽薄に傾く時代に対しての、反作用があったのかもしれない。

とか言って、僕がゴリゴリの国粋こくすい主義者というわけではない。
「パラダイムシフト」とか「ワイズ・スペンディング」とか「アウフヘーベン」とか、あんた意味わかってんのかい的な、ケインズもヘーゲルも読んどりゃせんじゃろの疑い濃厚な、緑のタヌキさん(次期総理を狙ってるという噂がある)に代表される軽薄な言葉遊びが、気に食わんだけである。

で。
話を戻すには横道にれすぎたので、昨夜がなんの集会であったかくらいは触れておきたい。
会議の主眼しゅがんは、3月から毎月開催予定の「清水いはらマルシェ」に関することであった。
毎回30前後の出店者をつのり、出店料を徴収ちょうしゅうする。来年1月開催予定の第4回「清水いはらフェス」軍資金にしようというわけだ。地元の関心も引けるし、なんとか続けられるよう頑張っていきたい。
人が集まる場を提供し、地域を活性化し、その先に道の駅もひらけていくはずだ。
それまで、難破せんぞー。

ところでマルシェ(marché)って、何語だっけ?
フランス語やないかい!

イラスト hanami🛸AI魔術師の弟子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?