フレディ・マーキュリーの人生に関わった人物には、ファンから見て善人である人物、逆に悪人である人物がいます。

ただ、厄介なのが同じ人物でも、ある書籍では善人、またある書籍では悪人として扱われているパターンです。果たしてどちらなの？と疑問に思うのです。

今回はそんなフレディファンが密かに気になる、フレディの周りにいた善人・悪人についてです。

その1、ジョン・リード(QUEENのマネージャー)

QUEENのマネージャーであったこちらの人物については、書籍では一切悪いことは書かれていません。

ところが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、高飛車な態度で演じられており、フレディにソロ活動を持ちかけて、バンドを裏切るようにけしかける人物となっています。映画では、怒り狂ったフレディにクビ宣告をされるという終わり方です。

しかし、書籍によると円満にマネージャー契約を終了しており、そんな人物とはかけ離れた出来るマネージャーとして記載されています。

この人物は、エルトン・ジョンのマネージャーで、且つ恋人であったことから、エルトン・ジョンの映画「ロケット・マン」にも登場しています。

こちらの映画では更に酷い人物に描かれています。エルトン・ジョンを裏切って浮気をした上に、エルトン・ジョンをお金稼ぎの道具にしか見ていない、極悪非道で悪の権化のような人物として描かれているのです。

実際はどうだったのでしょうね。ただQUEENの映画にしろ、エルトン・ジョンの映画にしろ、本人達が監修しているわけなので、あながち間違ってはいないのかも知れません。

しかしこんな酷い人物として扱われて、ジョン・リード本人は抗議しなかったのか？もしやお亡くなりになられているのか？と思いましたが、存命のようです。

果たして、彼は善人だったのか、悪人だったのか？

その2、ポール・プレンター(フレディのパーソナルマネージャー）

この人物については、どの書籍でも、どの映像でも悪人の一択です。やはり映画でも悪人でした。QUEENファンならば、誰もが眉をひそめたくなる人物ですよね。

彼はフレディのパーソナルマネージャーとして、公私共に親密であり、フレディを悪の道へ誘った人物として有名です。

ゲイであったポールとフレディは双子のように息がぴったりで、"悪の共犯者"なんて記述もあります。ブライアンも遠回しにこの人物を煙たがっていました。

取材が苦手だったフレディの代わりに仕事を片っ端から断り、さっさと切り上げてゲイクラブに遊びに行きましょう、と悪魔の囁きでフレディを放蕩生活へ導いた人物とされています。

フレディはより刺激を求めて快楽の世界にハマって行ったということです。とはいえ、フレディの派手な遊びに関してはポールだけが悪いわけではないのですがね。

決定的にこの人物が悪人とされているのは、フレディを裏切った事です。フレディはゲイであることを世間にはカミングアウトしていませんでしたが、この人物はお金欲しさにフレディがゲイであると決定づける写真を、雑誌社に売ってしまったのです。

その他、フレディがエイズの検査を受けていたこと、派手な遊びや薬の乱用について、更にはマイケル・ジャクソンやデヴィッド・ボウイに関することまで暴露したのです。

フレディは心底傷つき、ポールは言い訳の電話をかけてきたものの、二度と連絡を取ることはなかったそうです。

その3、メアリー・オースティン（フレディの元恋人)

フレディと長年連れ添ったものの、ゲイであることを理由に別れてしまった元恋人、メアリーについてです。メアリーはフレディと別れた後も、秘書として一生彼の側に居続けました。フレディの遺志により、財産のほとんどはメアリーに渡り、フレディのお墓の場所は彼女しか知りません。

この人物ほど善人と悪人とはっきりと分かれて記載されている人はいないのでは？と思います。

大半のQUEEN関連の書籍では、善人として描かれています。献身的で知的で努力家で真面目。控えめな性格で、フレディのことだけを想い尽くしてきた人物となっています。

ところが、フレディの恋人たち(ジムとバーバラ)からは悪人寄りの扱いです。冷たくて、フレディを自分のものにしたいだけの人、お金にも欲深い人物、といった具合です。

でもこの違いは当然ですよね。利害関係のない記者やQUEENサイドからすると、フレディに尽くしたメアリーは善人ですが、フレディの恋人達からすると、元カノなんて厄介でしかありませんよね。

メアリーも、フレディの新しい恋人達に対しては、実際に冷たい態度だったのかもしれません。

また、フレディが亡くなった後には、ジム達が住んでいたフレディの豪邸はメアリーのものになり、ジム達はそこから追い出されてしまったのです。そうなると、ジム達はメアリーに対して良い感情は抱きませんよね。

ただ、フレディが亡くなった数年後にジムは暴露本のような書籍を出しましたが、メアリーは沈黙を貫き、フレディに関しては多くは語っていません。メアリーがフレディの暴露本なんて出したらバカ売れするだろうに。

フレディが絶対的な信頼を寄せていたメアリーは、フレディには常に誠実であったことから、今後も彼を裏切るようなことはしないであろう、と思います。

…なんて書きながら、メアリーが突然暴露本を出したらひっくり返りそうですが。

さて、メアリーは善人か、悪人か？

という、フレディの周りにいた、善人・悪人についてでした。ファン以外の人にはどうでもいい話。