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天体観測

ラジオ番組Bのテーマが、「四文字の漢字」というこの日。四文字の漢字が並んだ曲ってなんだろう?と思いついたのが、この曲でした。

「天体観測(2001年BUMP OF CHICKEN)」

この曲をリクエストした理由は、前日に天体ショーが見られたからなのでした。

この日は、他のリスナーさんからも同じ曲にリクエストがあり、「前日に天体ショーがあったから、四文字の漢字で「天体観測」。ベタなことを考えるリスナーが他にもいた」と、少し気恥ずかしく思ったのでした。(お互い様)

2021年10月4週目、ラジオ番組Bでかかったリクエスト曲です。


・天文博士ブライアンメイの不思議な曲

「天体観測」の話題から、無理矢理QUEENへ。QUEENの天文博士といえば、ブライアンメイですよね。

ブライアンメイには数々の名曲があるのですが、どうしても彼らしくない曲が一つあるのです。
個人的にそう思っているだけなのですが。

こちら。

「The Prophet’s Song(預言者の唄)」

アルバム、A Night at the Opera(オペラ座の夜)の8曲目に収録されています。なんと、8分を超える長ーい曲。あのボヘミアンラプソディですら6分ですよ。

ブライアンメイの曲は、本人が歌うふんわりとした曲や、フレディが荒々しく歌う激しいロックなどがありますが、シンプルでわかりやすい曲が多いです。

なのに、この曲は複雑で凝りすぎているし、わかりにくいのです。

Oh oh people of the earth
地球上の人間たちよ

Listen to the warning the seer he said
この警告に耳を傾けるがよい

こんな歌詞から始まるところも、ブライアンらしくない感じ。



実はこの曲、病床にあったブライアンが、夢に出てきた情景をもとに作った曲なのだということで、少し納得。

それにしてもよほど悪い夢を見たらしい。全体的に切羽詰まっているし、穏やかでない歌詞が並んでいます。



まず、この曲には、「全体をみまわす人物」と、seer(予言者)、wise man(賢人)、prophet(預言者)という、3人が登場します。


ややこしいのは、この3人は同一人物と思われるところ。そして、彼らは、


地球の人間たちよ、嵐に備えよ、この先に未来はない、破滅がやってくる


と予言します。

その後、地球の悪い未来が次々と述べられ、「全体をみまわす人物」が、


「預言者の言うことを聞け!」

とくりかえします。


そして予言が的中してしまいます。


Now I know  Now I know  Now I know …
わかった、わかった、わかった…

Death all around around around around …
死が、私の周りに、周りに、周りに…


これは、予言が的中してしまった、地球上の人間たちの嘆きの言葉だと思われます。

呪文のような謎の歌詞。

コーランのように響き渡り、この呪文のような言葉が、なんと、2分以上も続くのです。ここが長すぎて不気味。

そして、またテンポが変わり、「全体をみまわす人物」の、こんな台詞が出てきます。

Listen to the madman!
狂人に耳を傾けろ!


はて、なんと。予言者、賢人、預言者、は、「狂人」になった様子。

さらに、「全体をみまわす人物」はこう言い残して、この曲は終わります。


But still I fear and still I dare not
それでも 私は恐れ 


Laugh at the madman!
狂人のことを笑うことなどできないのだ


預言者が、狂人にすり替わってしまったのかどうか、結末は聞き手に委ねさせるというのが、ブライアンの解説。

混乱しますよね。

ブライアンは、自分の夢と、「ノアの方舟」を重ね合わせて作ったそうですが、しっかりと解説を読まないと、何を歌っているのかさっぱりわからない。(私の理解度の問題もありますが)



ただ、不思議な曲ですが、間違いなく名曲でもあります。



この曲は、ブライアンメイの、名曲であり、迷曲であり……、メイ曲なのです。




#ブライアンメイ #迷曲