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CFP試験に合格するための金融資産運用設計の勉強法とポイント

CFP金融資産運用設計についての学習法、試験対策

この記事では、CFP6科目に合格した体験を通じて、他の方にも試験対策の一助となればという気持ちで書いています。
第1回目は、CFP試験についての概要について書きました。
今回は、個別の科目について詳しく、わかりやすい文章を作っていきたいのです。
CFP試験科目の「金融資産運用設計」について書きたいと思います。

金融資産運用設計とは

CFP受験者の最大の難関科目です。
金融資産運用設計は、各国の経済指標や金融政策、個別商品の内容や損益計算、各種金融商品の税制など、金融全般に関する幅広い知識が問われます。

金融資産運用設計は、2時間の筆記試験で、50問の選択問題が出題されます。
合格点は、試験の難易度によって変動しますが、合格ボーダーは、おおよそ26点から28点とばらつきがあります。
金融資産運用設計の合格率は、30%以上35%未満と言われています。
1点違うだけで、数%動きます。

金融資産運用設計の最大の敵は「時間」です。
2時間で50問を解く場合、平均2分30秒で1問を解くという非常に厳しい試験です。
CFP6科目で、多くの方が苦手とする科目です。
時事問題には金融の歴史や、各国との比較など常日頃金融経済に接しておく必要があります。
日本、アメリカ、中国、ドイツかイギリスがよく出ます。
しかし、インドがどんどん迫っています。
日本の内部の指標、日銀政策金融決定会合、住宅着工指数、GDP計算、法改正に要チェックです。
指数や用語などの正誤問題に対応できることが必要です。

金融資産運用設計の学習法


この科目を学習するにあたっては、以下のポイントに注意するといいでしょう。

過去問題を解くだけでなく、常日頃から実務を想定しながら勉強をすすめること。
例えば、金融商品の特徴やリスク・リターンの関係、ポートフォリオの考え方や資産配分の基礎、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度の活用方法などを理解することが重要です。

わが国を含めたグローバルな観点から、国内外の金融政策、経済金融の動向、各種マーケットの動きや時事的な出来事・制度改正なども押さえておくこと。
例えば、内閣府や日本銀行が公表する各種報告書や統計データ、新聞や雑誌、インターネットなどのメディアを活用して、最新の情報を入手することが有効です。

投資家保護が問われているため、金融商品取引法や犯罪収益移転防止法、マイナンバーの付番などの法令や制度も理解しておくこと。
また、各種制度や税制の改定点などは継続的にチェックしておくこと。

以上のように、金融資産運用設計は、基本的な知識だけでなく、それらを実務に応用する能力や時事的な情報に対応する能力が求められる科目です。
幅広く深く学習することが、試験対策のコツと言えるでしょう。

金融資産運用設計の試験対策


私が実践した試験対策は、以下の通りです。

CFP精選過去問題集を繰り返し解きます。
解説は非常に詳しくて、更に過去問題の集大成なのでほとんどの方はマストアイテムです。
iPad ProとGoodNotes5を使い、何度も書いては消してを繰り返していました。
CFP ® 資格標準テキストを読み込み、重要なポイントや計算式をまとめること。

精選過去問題集を購入し、すべて解くこと。
解答解説をよく読み、間違えた問題や理解が不十分な問題はマークしておくこと。
その後、マークした問題を何度も復習すること。

新聞や雑誌、インターネットなどのメディアを毎日チェックし、金融に関する最新のニュースや動向を把握すること。
特に、金融商品や税制改正などは、試験に出題される可能性が高いので注意すること。

出題ごとの注目点


私の勉強法は、CFP精選過去問題集を理解できるまで何度も解いたこと、少なくとも3回、難しい問題には15回は取り組むます。
iPad Proを使い、グッドノート5のアプリで何度も書いては消しを繰り返し。
試験の取り組み方として、1日前間違った問題の復習。
これが大事です。間違った問題は、苦手科目になりやすいので、何度でも解くこと。そして、どうしても解くことができない場合はその問題を捨てる覚悟をつけること。
これにより、1問分の時間が増えます。

1問目から12、13問目

世界経済の国別比較、特に日本、中国、アメリカ、ドイツ、イギリスなどがよく出ます。
GDPの速報値や、インフレショーン、各国の金融政策。
特に、アメリカFRBと日本の金融政策については必須です。
用語については、マネタリーベースや金融政策用語、イールドカーブコントロールについては日銀総裁の言葉が重要です。

様々な金融商品について

郵便貯金の計算問題にはよく注意して下さい。
半年に1回利払いがありますが、この計算は間違える人が多いです。
特に初めて受ける方はここで1問失点します。
企業年金についても重要です。
2024年からの新NISAはいつでも対応できるようにしましょう。
企業型確定拠出年金、個人型確定拠出年金(iDeCo)、中退共、財形の3つこれを1つの問題にして出題されます。

債券問題

債券は金利とデュレーションを中心に行います。
またスポットレート、フォワードレートなどは難しく感じるでしょう。
国債も抑えましょう。10年国債を中心にその性質、短期債券、長期債券の違い。
金利と債券は心臓部です。

投資信託

ここは私は1級DCプランナーに合格しているので、得点源でした。
投資信託の種類、トータルリターンの計算、基準価格、分配金など用語や計算問題が出ます。計算問題で、失点しそうな問題が出ます。
手順を間違うと選択肢に誤った数字が出てきますが、それはひっかけです。
奥が深いのですが、投資信託は詳しくやって、1級DCプランナーに挑戦できるようにして下さい。

株式

2024年は株式の大ブレイクに入るかもしれません。
過去最高の株価を更新していくかもしれないほど高値です。
ここでは株式指標である、PER、PBR、EPS、ROEなどを計算できるようにして下さい。
オプション取引、プット・コールパリティ、投資家の心理、トレイナーの尺度、シャープレシオ、ジェンセンのアルファ、トラッキングエラー、ポートフォリオ、信用取引(制度と一般の違い、逆日歩は誰が誰に払う?受け取る?)など多くありますが、実際に株式を運用してみると真剣味が増すでしょう。
信用取引は、追証の計算も大事です。
計算も多いので得意になりましょう。

外貨問題

この問題数は4問から5問。
はっきり申しますとここは苦手で1問解くのに20分かかったりして非常に苦手でした。
ここを得意とするならおそらく合格ラインに達するでしょう。

ラスト5問近く

金融に関わる法律の穴埋め、また金融リテラシーの向上を目指し、2024年から金融庁が新しい機構を立ち上げます。
これは金融教育を全国民にわかりやすくするためのアドバイザーを派遣したりします。
そのような背景もありますので、金融資産は重点的に行って下さい。
これらの問題に対応できるようにするには、繰り返し問題を解き、且つ時間内に終えるという荒行です。
そのため、合格最低点は、26点から30点前後です。30点取れればまず合格に近いです。

私は、このようにして金融資産運用設計の試験対策を進めました。
もちろん、人によって合う合わないはあると思いますが、参考になれば幸いです。

まとめ


noteの記事の第2回目は、ここまででいかがでしょうか。
金融資産運用設計について、学習法と試験対策を書いてみました。
この記事が、CFP試験に挑戦する方のお役に立てれば嬉しいです。

次回は、CFP試験科目の「リスクと保険」について書きたいと思います。

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