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日本の伝統的鍼灸の診察法

東洋医学の診察法である四診には切診、望診、問診、聞診があるが最も重視されるのは、切診である。

切診とは

切診とは触診のことである。
切診は、診断方法の1つで、患者の体表や体の表情、舌の状態、脈のパルスなどを観察することで病気や健康状態を判断する方法です。
東洋医学では、身体のエネルギーやバランスを見て、症状だけでなく、
根本的な原因を探していくものである。

切診のプロセスは、まず患者の舌を観察し、舌の色、形、舌苔(ぜったい)、舌の濡れ具合などから情報を得ます。次に、脈診で患者の脈を診察し、脈の強さ、速さ、リズム、表面などを注意深く観察します。

これらの情報を組み合わせて、東洋医学の理論に基づいて診断を行います。個々の状態に合わせて適切な治療法を提案するのが切診の目的です。

舌診とは


舌診の際には、この要素に注目する

1. 舌の色: 舌の色は健康状態の指標として重要です。例えば、淡白な色は元気がない可能性を示すことがあります。

2. 舌の形: 舌の形状も重要な要素で、舌の厚みや腫れ、舌先の形などが観察されます。

3. 舌苔(ぜったい): 舌の表面に付着した白っぽい膜状のもので、その厚さや色、分布などが診断に影響します。

4. 舌の濡れ具合: 舌の湿り気や乾燥具合も健康の指標とされます。

舌診は、他の切診の要素とも組み合わせて総合的な診断を行います。東洋医学では、舌の変化によって特定の臓器の問題や体のエネルギーのバランスを把握し、適切な治療法を提案します。

ただし、舌診だけでは正確な診断が難しいこともありますので、専門家による総合的な切診が重要です。正確な診断と適切な治療を受けるためには、経験豊富な東洋医学の専門家の指導を受けることがおすすめです。


脈診とは


脈診は、指や手首などの動脈を触診して、患者の脈のパルスを観察する診断方法です。東洋医学では、脈は体内のエネルギーや臓器の状態を反映していると考えられています。

脈診の際には、以下のような要素に注目します:

1. 脈の強さ: 脈の強さが弱いか強いかで、体内のエネルギーのバランスを判断します。

2. 脈の速さ: 脈の速さが速いか遅いかによって、体の代謝や循環の状態を理解します。

3. 脈のリズム: 脈が規則的か不規則かを確認し、体の調和やバランスを把握します。

4. 脈の表面: 脈の表面が滑らかか、または凸凹かによって、臓器の状態を評価します。

脈診は、舌診と共に切診の重要な要素であり、患者の健康状態や病気の特徴を把握するために利用されます。脈の特徴や変化を組み合わせて、体内のバランスや問題を理解し、適切な治療法を提案することができます。

舌診はたくさんの写真などを見比べることにより、診断差はあまり出ないと考えるが、正直脈診は難しい。なぜならなかなか言語化することが難しく、感覚的な要素が強いからである。

そのため脈診は熟練を要する技術であり、正確な判断を行うには経験と訓練が必要である。しかし日本人はとても優秀である。
日本人には繊細な感覚を持っている人が多く、少しの違いを感じることができる人や
勤勉さがあるため、最も正確な診断をすることのできると信じていいる。

世界に誇ることのできる繊細な感覚をどんどん磨いていき、技術をみんなでシェアしていくことにより、鍼灸師が世界的に活躍できるのではないかと考えている

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