映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」をネットフリックスで鑑賞。人気アニメシリーズ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の劇場版となる。

奇抜なタイトルからよくあるおふざけコメディだろうと思い（失礼！）、何となく敬遠していたのだが、唯一推しと呼べる声優・水瀬いのりがゲスト出演していること、「推しの子」の流れでおすすめ映画として表示されたことから、思いきって視聴してみることにした。ちなみに、アニメシリーズ未視聴である。

「思春期症候群」という複雑な設定を理解できるかどうかがポイント。成熟を拒絶するあまり、心と体がそれぞれ別の肉体として分離してしまう。

生まれつきの難病を患い、成人まで命が続くか危ぶまれている少女が本作のヒロイン。少女の心臓移植と思春期症候群を軸に、物語は動き出していく。

シリアスな展開ながら、桜島麻衣と主人公・梓川咲太のコミカルなやり取りに救われる。メガネのリケジョ・双葉理央の理系解説もポイントをおさえていて、文系人間にはありがたい。正直、タイムリープが繰り返されるくだりでは置いていかれそうになるが、テンポのよい展開と丁寧なグラフィックで飽きさせない。

劇場版最新作「青春ブタ野郎はおでかけ少女の夢を見ない」もぜひ見てほしい。