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「車椅子が壊れちゃった」

電動車椅子が壊れた。

少々古い話だが、せっかくなので備忘録程度に書き留めておきたい。

より厳密に言えば車椅子のジョイスティック(操作する部分)がつなぎ目からボキリと折れ、使い物にならなくなってしまったのである。

私の場合、標準のジョイスティックでは短すぎて捜査が安定しないため、付属品の長いスティックを後付けで購入し、もともとの軸にねじでつなぎとめる形で固定していた。

標準のスティックのままであればそもそもつなぎ目が存在しないから、少なくともスティックがボキリと折れることはなかった。操作を安定させるためのカスタマイズが仇となったわけだ。

訪問入浴での移乗中、スティックに私の体重がかかり、耐えきれずに折れてしまった……ということなのだが、原因はどうでもいい。入浴の事業所も丁寧に謝ってくれたし、幸い、修理申請が受理されたので自費による負担もなかった。

大変なのはここからである。当然、車椅子のメーカーに連絡して新しいスティックを取り寄せなければならないが、何せ5年前に換えたモデルなのでメーカーにも在庫が少ないのだ。

しかもアメリカ製の車椅子なので、日本の代理店に部品の在庫がないとなればアメリカ本社まで発注を入れ、日本まで空輸や船便で届けてもらわなくてはならない。

ネジ1本取り寄せるのでも、発注から交換まで最長で1カ月近くかかるのである。

幸い、今回は運よくスティックの在庫が代理店に残っていたため、発注から3日ほどで手元に届いた。

もちろん、その間は電動車椅子を手動モードに切り替え、介護スタッフに押してもらわなくてはならないのだから、不自由なことこの上ない。

たとえ1ミリでも自分の意志で移動できないというのは、もどかしいものである。

スティックのみの交換だから数日の我慢で済んだが、車椅子ごと換えるとなると、半年から1年は見ておかなくてはならない。

外出中、バッテリーが突然停止してしまったら……考えただけで悪夢である。

今の電動車椅子で4台目。随分と長い付き合いになった。

そろそろ、車椅子のカタログだけでもチェックしておこうか。

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