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「LONG SEASON / Fishmans」を大学生が聞いてみた!

米国「Rate Your Music」の『史上最高の日本の音楽アルバム』を片っ端から聞いてレビューしてみようという企画第一弾! 
(いつまで続くかな。


初回が「LONG SEASON」なのはだいぶ重かった。35分もあるからね。鳴ってる音自体はダブだったりアンビエントだったりだから、終始心地よく聞けるんだけど、LONG SEASONは心地よいだけじゃない。どこかでとても深刻な感じがする。繰り返されるピアノのアルペジオなんてまるで何かを訴えてるようすらある。

そしてメランコリックというよりどっちつかずな佐藤の歌詞が、とても繊細でとても深刻な気がする。

「バックミラーから落っこちて行くのは
うれしいようなかなしいような
風邪薬でやられちまっているような
そんな そんな 気分で
走っている」

自分はここの箇所が好きだった。
というより今の自分の感情を言い当てられたような気分になった。淡々とすぎる日々の中で微睡むことは気持ちいいけれど、それじゃダメな気がして、でも何をすればいいかわからなくて。何をしても心にフィットしなくて……。
そんな気分。

LONG SEASONは心地よいだけじゃない。
浮ついていたり、胸が張り裂けそうになったりする東京の若者や人々の痛みをとらえた作品だと思った。





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