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待ってるよ

通級に入級しているのに、来室のない児童がいる。
5人くらい。
引継ぎの資料には、「〇月から来室なし」と書かれているのみ。
どういうこと?
じゃあ、退級するってこと??
校長先生に聞いてみたら、
「いや、籍はおいといて」
だって。人数が少なくなったら、通級2学級を維持できないからかも。
今年度から通級を1クラス増やしたばかりで、今さら人数を減らすわけにもいかないのだろう。

通級に来てくれている子どもに、
去年はどんなことをしていたのかを聞いている。
かるた。プリント。
そんな感じ。教室に残されたプリントは、ドリルみたいなもの。
これでは、楽しくないだろうなぁ。
通級の指導の難しさを垣間見た気がする。

2年生の来室なしの子が、たまたま通級教室をのぞき込んでいた。
「今日の3時間目に来てね」
と声をかけると
「もう行かない」
と言う。え~~~、とりあえず1回は来てもらわなければ。
「担任の先生にもお話ししているから来てね。トランポリンもあるよ」
とちょっと期待を持たせる。

そしたら…。来てくれた。
来てくれたらこっちのものです。
身体を動かしたり、プリントしたり、
教室の課題をしたり(担任の先生…持たせすぎ。課題をする場ではない)
そして、ほめまくる。

来室しなかった理由も聞いたら「しんどかった」と。
「わかった。あなたと勉強するのを楽しみにしているから、
しんどくなったらお話ししてね」
と約束して、来週も来てねと念押しして、教室に返す。

通級は、子どもが来てくれないと指導が成立しない。
週に1回の指導がつまらなければ、次はない。
子どもが来ない=指導のまずさ
と、大学院の先生が言ってた。それを、実感した。

来てよかった、できるようになった。
そう思ってくれる通級を目指したい。

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