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自己紹介です 3月まで10年近く母の介護をしていました


はじめまして



母親を介護してきたこの10年(後半4年ほどは施設でお世話していただきましたが)。
3月にその母が旅立ちました。勿論悲しく寂しいのですが、大往生と言うやつ故に、そこは微妙な心持ちではあります。
認知症にもならず寝たきりでもなく、あっぱれと申しますか…。

自宅で介護をしていた時は、時間に追われきゅうきゅうとした毎日でした。私一人。年の離れた姉は遠方に嫁いでいます。近くに縁故者もおりませんでした。
ほぼフルタイムで働いておりましたので、デイサービスを利用しても、私が本当にフリーになれる時間は1週間に4時間ほど。もし自分が判断を間違えれば、老いた母の命を脅かす事態に陥るかもしれない。重圧がのしかかって、息苦しいような毎日でした。
施設に入居したのちも体調が不安定で、毎日施設に通っていた時期もありました。

それでも介護をしなければ解らなかっただろう、という事柄はたくさんありました。「介護」についてもそうですが、母の事についても。
だいたい母の顔立ちさえまじまじと見る事もあまりなかったですし、ましてや無口な方だと思っていた母が、面白いことを言って周りの人たちを笑わせていたなんて。
面白いな、知ることが出来て良かったなあ、と思ったことはたくさんあります。

そういったものを文字にしてみようかと思い立ちました。昔から書くことが好きでした。
ブラックな業界で働いてはおりますが、おひとり様ゆえ、時間の制約はあまりなくなりましたし。

母にまつわる話や介護の話のみならず、私の日常や、施設のすぐ近くにある公園で出会った、地域猫たちのこと(母がその施設に入居しなければ会えなかった猫たちです)、色んなエピソードを書いてみたいと思っています。
時系列は気にせずに、詩、エッセイ、ショートストーリー、ゆくゆくは小説など自由に表現していきたいと思います。

母の名はHANAさん(としておきます)。お花が好きでした。お花を見ると、美しいねえと言って微笑みながら、じっと花に見入るのです。
あ、今、気づきました。
HANAさん、一番好きなお花、何だったのでしょう。
はっきり聞いたことはなかったように思いますが、何か思い出すことがあるかも知れませんね。
さあ、タイムマシンに乗り込みます。色んな時空を自由に飛んで楽しみたいと思います。
よろしかったらお付き合い下さい。


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