長焦点（望遠）レンズが欲しい。ムラムラとわき上がる物欲も、今すぐに使うか？必要か？という現実を突きつけると、出てくる答えは必ずNO。しかし……しかしだ。欲しくなる理由は次から次へと尽きることなく湧きあがってくる。

ズームなら手頃なレンズがある

　長焦点（望遠）レンズ欲しい、でも常用しないし……と、何を撮る時にもつぶやいているような気がする。フルサイズでいう所の300mmでは、実際使ってみると物足りない気がしていたので、どうせ望遠を自分のものにするなら、500mmは欲しい、と思っている。APS-Cだと300mm以上か。フジのXマウントだと、ズームレンズのXF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRが良いだろうか。

FUJINON XF200mmF2 R LM OIS WRのレビューを見てしまった

　FUJINON Xマウントの単焦点レンズで一番長いのは、200mmか、ふーんと思って、何気なくレビューを読んでしまった。何なに？ ものすごく褒めてるじゃん。うーん、こんないいレンズ使ってみたいなぁ。

　そもそも望遠レンズで開放F2ってバケモノでしょ。しかも、テレコンバーターが同梱されてる（テレコン付けて280mm、35mm版換算427mm）。一本買って二種類の使い方できるってお得だし、フルサイズの超望遠レンズに比べればお財布に優しいお値段だ。とはいえ、気軽に買える値段ではないなぁ。

　重量も2kgを超している。公式サイトには、逞しいおじさまが手持ちで撮ってる写真が載っているけれども、非力な自分に手持ちは困難だ。三脚もいるから、そっちも必ず買う必要がある。予算百万円弱？　消費税で一本レンズが買えそう。

New FDレンズではどうだ？

　新品が駄目なら、中古はどうだろう。しかも、現在主流でないフィルムのカメラのレンズなら、安くなっているのではないだろうか。現に、300mmのNew FDレンズなら、そこここの店舗で、1万円以下！！で売っているのを見た事がある。フィルムのカメラも持っているし、使えるもんね。フィルムの供給状況が厳しいとは言え、望遠でそんなに大量に撮る訳ではないのなら、望遠だけフィルムのカメラに担当させるのも良いのではなかろうか。

　……と、考えるのは自分だけではなかったようだ。500mmのような超望遠レンズとなると、なかなか出て来ないようで、かなりな使用感のあるレンズでも10万円以上、見付けた時には既にSold-outな状態。よほどこまめにチェックしている人でないと、入手出来なそうだ。

結局「欲しい」と「使う？」の間でぐるぐるしてしまう

　かといって、使う時だけレンタルというのも怖いしなぁ。そんなに高価な物を借りるっていうのが先ず怖い。使い慣れていないレンズを何日間か借りただけで使いこなせるかも疑問だ。

　「欲しい」と思う心は消せない。しかし、実用を考えると「そんなに使う？」と思えるものを所有欲のためだけに買うほどの余裕もなし。カメラなんて、ながめているだけでも「うふふ」で、使って良い性能ならば、もうそれだけで満足だ。値段に見合った稼ぎをたたき出せるかどうかなんて度外視ではあるのだが。