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自分で選択する人生への挑戦⑧~ZOOMデビューする~

ZOOMでオンライン相談‥。

機械オンチかつ自意識過剰の私からすると、ZOOMというものの壁は厚く高い。

会社員時代にZOOMの講義に参加したことはある。
しかしそれは誰かがセッティングしてくれたものに参加しただけにすぎず、セッティングの段階は知らないし、一方的に聞いていただけで、相互にやり取りしたわけではない。

さらに何度も言うように、私はすさまじく自意識過剰で他人の目が気になるタイプだったので、ZOOMなんて絶対やりたくないと思っていた。

「変な声と思われたらどうしよう。」
「画面に映った自分の顔が直視できないくらい不細工だったらどうしよう」
「思ってた感じと違うと思われたらどうしよう」
「音声にタイムラグがあって、お互いに話すタイミングがかぶって変な感じになったらどうしよう」
「そもそもZOOMのセッティングをすることができなくて、携帯で話しながらやり方を聞くことになったあげく、結局セッティングできずに、時間と手間だけとらせてしまったらどうしよう」
「この人、こんな年になってZOOMも使えないんだ、と思われたらどうしよう」
「欲しくないものを、雰囲気に負けて買うって言ってしまったらどうしよう」

またもや無数のタラレバに苛まれる。
以前の私なら絶対に諦めていた。

しかし、何度も言うようだが、今の私は違う。

「誰になんと思われてもいい。人生で1回会うか会わないかの人だ。声や顔が変だと思われても、もう会うことはない(たぶん)。ZOOMがうまくできなかったとしても、‘’すみませーん。やっぱり無理でした~‘’って言って、フェードアウトすればいい。」と覚悟を決めた。

やり方がまったくわからないので、とりあえず「ZOOM」というアプリをインストールしてみたが、英語でいろいろと出てきたので、怖くなってそのまま放置した。

ショップから「以下、ZOOMミーティングのリンクになります。お時間になりましたら、入室ください。」と案内が来たので、恐る恐るクリックしてみた。
まだ何も映っていないが、なんとなくこれだけでZOOMがつながっているような感じがしたので、ぶっつけ本番でのぞむことにした。
「音声や映像がつながっているかご確認ください。」と書いてあったが、確認の仕方がそもそもわからないので、無視することにした。(ごめんなさい。)

当日、10分前。
あんまり早く入室して、時間まで沈黙になるのも怖いから、ギリギリに入ろう‥。
5分前。
あんまりお待たせしてもいけないので、入ってみようかな。

入ってみると、相手の方の映像が画面いっぱいに映っていた。
私もこの大きさで映ってるのか?ハズイ‥。

「こんにちはー。聞こえますか~?」
「は、はい。」
相手にも聞こえてるのか?
どうやら聞こえてるようだ。
セッティングはうまくいったようで、一安心した。

自意識過剰で一目が気になるタイプではあるが、人前に出ることやプレゼンのようなことは得意だと思われがちだ。
落ち着いて、堂々としているように見せることはできる。
内心は「今、自分はこの人からどう思われているのだろう。ワイプの自分の顔を見るのが恥ずかしい。真顔でしゃべる自分の顔が怖い。ちょっと笑い気味にした方がいいのかな。この人は30代くらいかな?優しそうでよかった。どうやったら‘’感じがいい人‘’だと思われるんだろう。ちょっと猫背になってるかな。メイクをもっとちゃんとした方がよかったかも。」などいろんな感情の大渋滞だが、なんとか平静をとりつくろう。

事前にメールでやりとりした私の希望から、予め選ばれていた4つのシンギングボオルの音を聴き比べ、一番好きな音を選び、30分あまりのZOOMは無事終了した。

シンギングボオルを手に入れる喜びよりも、ZOOMが無事終了したことに安堵していた。

できた、ZOOMができた‥。
「立った、クララが立った‥。」くらいの達成感。
「やればできる!」脳内の高岸宏行が叫ぶ。

こうやって、note、インスタに続き、ZOOMのデビューを果たした私は、少しだけ可能性の枠と、自分の世界を広げた。(つづく)












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