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重賞で見るサラブレッド血統支配率2023総合

こんにちは、mokomoko競馬です。
 24年になってしまったので、昨年のまとめは1月中にやらないといけないと思い頑張って記事を書いています(やりたいことが多いですが…)。
 ということで、今回は昨年の全重賞からサラブレッド血統支配率をやっていきます。

ルール説明

詳しくはこちらを見てください。

結果

23年のTPDG

支配率

◆ロイヤルチャージャー…48.8%
 ◇サンデーサイレンス…43.0%
  ・ディープインパクト…16.6%
   └キズナ…3.9%
  ・ブラックタイド…8.5%
  ・ハーツクライ…6.1%
  ・ステイゴールド…5.3%
   └オルフェーヴル…3.3%
  ・その他…6.5%
   └ゴールドアリュール…2.7%
   └ダイワメジャー…2.3%
 ◇ロベルト…5.5%
  ・スクリーンヒーロー…4.2%
  ・シンボリクリスエス…1.3%

◆ミスタープロスペクター…27.6%
 ◇キングマンボ…24.8%
  ・ドゥラメンテ…9.7%
  ・ロードカナロア…5.5%
  ・キングカメハメハ…6.4%
   └ルーラーシップ…2.3%
 ◇スマートストライク…1.5%
 ◇フォーティナイナー…0.8%
 ◇その他…0.5%

◆ノーザンダンサー…15.2%
 ◇ダンジグ…5.2%
 ◇ストームキャット…3.6%
 ◇トライマイベスト…3.3%
 ◇デュピティミニスター…1.2%
 ◇サドラーズウェルズ…0.6%
 ◇その他…1.2%

◆ナスルーラ…8.5%
 ◇ボールドルーラー…8.0%
  └APインディ…8.0%
   └プルピッド…3.0%
 ◇テスコボーイ…0.5%

次に詳しい内訳をみていきます。

ロイヤルチャージャー

サンデーサイレンス

 日本の大種牡馬の支配率は最終的に43%となりました。個人的な見解としては、これ以上支配率が大きくても長く存続できる訳ではないので、40%辺りを維持することが重要だと思います。徐々に後継争いも絞られつつありますが、支配率が大きい順に見ていきます。

 ディープインパクトが16.6%で首位となりました。ディープインパクト直子もジャスティンパレスを始めとして活躍していますが、孫も多くの後継が重賞を勝利しています。筆頭はキズナで産駒が安田記念、ヴィクトリアMを勝利しています。他にリアルスティール、サトノダイヤモンド、ミッキーアイル、ディープブリランテ、シルバーステートなどが重賞を勝利し、候補が多岐に渡りますが、まだ後継の地位を確立できているとはいえません。
 今年・来年の2歳馬でフィエールマンやコントレイルなど大半の産駒が出揃うのでその間にキズナ以上の後継候補が出てくることが、繁栄し続けるためのカギだと考えます。
 
 ブラックタイドが8.5%で2位となりました。キタサンブラック産駒が皐月賞、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンCと中距離の大レースを多く勝ちました。イクイノックスの活躍が大部分を占めているので今年は支配率を維持することは難しいと思いますが、種付料が国内最高の2000万の種牡馬が2頭になったことで、数年後には首位を取る可能性があります。
 また、ブラックタイド産駒のエコロヴァルツも今後の成長次第では種牡馬候補になりそうで、キタサンブラック産駒はソールオリエンスやウィルソンテソーロが成績を残しているので規模が拡大しそうです。
 
 ハーツクライが6.1%で3位となりました。ドウデュースが有馬記念を、スワーヴリチャード産駒のレガレイラがホープフルSを勝ち、年末に大きく得点を伸ばしました。
 ドウデュースは24年も現役なのでG1勝利数を伸ばして好待遇で種牡馬入りをしたいところです。また、スワーヴリチャード産駒は頭数が少ないことがネックですが、ハーツクライの繁栄のカギとなる存在なのは間違いなさそうです。

 ステイゴールドが5.3%で4位となりました。その内3.3%がオルフェーヴル産駒で川崎記念、東京大賞典とダートを中心に活躍しました。現役馬のメンバーを考えるとかなり頑張っているという印象でした。
 オルフェーヴル自体は産駒数が持ち直していますが、他の後継は影が薄く芝はG2までの活躍だったので、まだデビューしていない種牡馬が活躍しなければこれ以上の繁栄は難しそうです。

 その他の産駒はサンデーサイレンス傍流ということになると思います。ゴールドアリュールは一定の成功を収めているエスポワールシチーの拡大とクリソベリルのデビュー、ダイワメジャーはアドマイヤマーズのデビューがあるので挽回してほしいところです。

ロベルト

 ほぼ芝のみで全体の5.5%と一定の活躍を見せています。長く存続するために10%台での安定を目指したいところです。

 スクリーンヒーローが4.2%となりました。ジャックドールやノースブリッジなど春に活躍馬が多かったですが、夏以降はあまり大きいレースを勝てませんでした。
 シンボリクリスエスが1.3%となりました。エピファネイアは夏まで不調でしたがジャスティンカフェなどが勝利して支えました。エピファネイアは来年以降の超高額世代で巻き返しが期待されます。

ミスタープロスペクター

キングマンボ

 日本で爆発的に成長を続けているキングマンボは24.8%とほぼ1/4を占めました。種牡馬が日本から増えるだけでなく輸入種牡馬も多くなり賑わっています。

 ドゥラメンテが9.7%で首位となっています。勝利G1が牝馬三冠、菊花賞、NHKマイルCと3歳戦では無類の強さを発揮しました。古馬G1では2着、3着が多かったので今年は1着を取りたいところです。
 タイトルホルダーが種牡馬入りして一応後継問題は解決しましたが、本音を言えば社台SSなどノーザンファームの産駒数が多い後継が欲しいところです。

 ロードカナロアが5.5%で2位となりました。古馬では思った程結果を残せてない印象でしたが、高松宮記念を勝利して威厳を保っています。3歳馬はエリザベス女王杯を勝ったブレイディヴェーグやべラジオオペラなどこれからが楽しみなメンバーが揃っています。
 海外で活躍したパンサラッサが種牡馬入りしたので後継に関してはかなり層が厚くなったと思います。

 その他のキングカメハメハ後継が6.4%となりました。直仔やルーラーシップ産駒、ホッコータルマエ産駒などがG2、G3で活躍しました。しかし、第3の矢となりうる強力な後継は現時点では出現していません。

スマートストライク

 TPDGは1.5%となりました。今までほとんど日本で活躍のなかったスマートストライクですがパレスマリスのおかげで朝日杯を勝利し、注目の系統となりました。今後、カーリンの別の産駒が輸入される可能性もあります。

その他

 その他の系統として日本に長く存在しているフォーティナイナーが阪神Cなどを勝利しています。アメリカファラオ産駒で一世を風靡したアンブライドルドも日本に土着した産駒がデビューするまで時間がかかります。

ノーザンダンサー

 20世紀最高の種牡馬ノーザンダンサーの子孫が15.2%となっています。正直輸、入種牡馬さえ入れば絶滅することはあり得ない系統です。日本では長い間主役になれていないですが、去年は躍進の一年だったと思います。

ダンジグ

 筆頭はダンジグで5.2%でした。ナミュールがマイルCSを勝利し、他にもハービンジャーの産駒の活躍が目立ちました。しかし、なぜかハービンジャーの扱いが不遇で後継がいないので、今後活躍が続くかは不明です。

ストームキャット

 続いてストームキャットで3.6%です。短距離とダートで活躍しましたが、エース級が不在でした。今年はゴンバデカーブースやアグリのG1制覇を期待します。

トライマイベスト

 そしてトライマイベストが3.3%となりました。なんといってもタスティエーラの日本ダービー制覇は大きかったと思います。ノーザンダンサー系からは2006年のメイショウサムソン以来となっています。このまま日本の土着血統となれば面白いと思いました。

その他

 その他、デュピティミニスターはママコチャがスプリンターズSを制しましたが肝心のクロフネ後継が不在なので最後の輝きかもしれません。サドラーズウェルズは非常に影が薄かったです。ヌレイエフはシンエンペラーで久々に活躍を見せたので今年も楽しみではあります。

ナスルーラ

 最後にナスルーラで8.5%でした。主にダートで活躍し、重賞を勝ちまくりました。

ボールドルーラー

 APインディ系が8.0%となりました。かしわ記念、帝王賞、ジャパンダートダービー、JBCクラシックと地方の大レースを勝ちまくりました。重賞戦線でも非常に強く、特にシニスターミニスター産駒は重賞で見かけたら馬券に入れておいた方がいいというレベルの活躍でした。また、プルピッドもメイショウハリオを中心に活躍しました。

その他

 その他はテスコボーイの血を受け継いだ産駒が重賞を勝っています。ビックアーサー産駒から重賞を勝つ馬が出てきているので、なんとか後継を繋いでほしいところです。

まとめ

 2023年のTPDGと今後の予想をお伝えしました。
 絶好調のブラックタイド(キタサンブラック)が首位のディープインパクト以上の勢力となって天下を取るか、他の勢力が台頭するか楽しみです。
 一方、ロードカナロア、ドゥラメンテは子孫の世代にバトンタッチできるかがカギだと思います。
 今年も支配率を調査していこうと思うのでよろしくお願いします。


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