終末期の支えは思い出のアルバム。そのアルバムをどう埋めるか。きっと自分の最期も同じはず。
1 問と答 親との貴重な時間:スマホを置いて学んだこと
問 どうすることが親と私にとってベストか。
答 共通の答えはないかもしれませんが、少なくとも後からではできないことをやってみる。
私の場合は、親の前ではスマホをいじらないこと。
親が大切にしている価値観を頭から否定しないことです。
2 ビフォー 見ないで来た現実
いつか来るとわかっていても、実感としてちゃんと理解していなかった。
それが、親との別れでした。
私は現在41歳。とくに両親と険悪な関係というわけでもなく、普通に過ごしています。
思春期には、親の存在を疎ましく感じたりもしましたが、今では自分も親となり、怒ったりがみがみ言いたくなる気持ちも理解できるようになってきました。
むしろ、よく我慢してくれていたなあ、と反省するくらいです。
親はまだ元気で、子供も元気に育っている。
もしかすると今が一番人生で良い時期なのかもしれません。
しかし現状はいつか変わるのです。
3 気づき 当たり前を自覚する
いつか訪れる状況の変化。
最初に来るのは、親との別れです。
その前段階として、親との関係性の変化だということが、この本で書かれている内容です。
癌などの病気や認知症、そして死。
これらの問題は、いずれ必ず訪れます。
著者自身が経験した自分の祖母が認知症になってからの手遅れ感は、実際これから私にも十分にあり得ることです。
そうなる前にやっておきたいことは、手続きなどの事務的なこともありますが、なによりも親ともっと色々なことを話すことです。
だって死んでしまえば、もう話を聞くことは永遠にできなくなるのですから。
4 アフター 少しだけ実践しました
とはいえ、いきなり親にエンディングノートを渡したりするのは、気が引けます。
実際にこのお正月、おめでたい雰囲気の流れで、両親にエンディングノートを渡しましたが、若干空気が重たくなってしまいました。
まあ、でもこれを機に、いつもの近況報告だけでなく、別の角度からお互いの気持を話していければいいのかなと思っています。
おじいちゃんとおばあちゃんが、孫をかわいがってくれている時間は、私のスマホ閲覧時間だったのですが、これからは一緒にいられる時間の大切さを、もっと噛みしめていこうと思います。
5 ちなみに
私がこの本で一番好きだった箇所は、
終末期の親の心の支えになるのは思い出が詰まったアルバム
と書かれていたところです。
まだ時間が残されているのであれば、そのアルバムを少しでも良い思い出で埋めていければなあ、と思いました。
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