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今更だけど、個人的に思う九州最大級のオフ大会「九龍」の魅力について記してみた

2022年6月25日、この日雨が降っていたにもかかわらず、雨に負けるどころか、逆に熱気を漂わせてしまい、
金子みすゞの度肝を抜いた場所がありました。
そこは福岡県が博多区吉塚、パピヨン24ガスホール。その大ホールにて、日本にもその異名というか悪名というか、
その名をとどろかせることになる大会が開かれようとしていました。
その大会の名は「九龍」。

配信始まりの音量チェックから音割れを引き起こし、今となっては不安どころか「でしょうね」と、
配信を見ているものに思わせる大会。

主にこいつらのせい、若かりし頃のつっつん(奥)とイア(手前)


そんな大会の魅力や歩んできた軌跡を振り返りつつ紹介していきたいと思います。
筆者はイア・テイラーでお送りいたします。

九龍とは?


九龍は福岡県の主に博多区で行われる、九州地方内では現状最大規模を誇る
大乱闘スマッシュブラザーズSPのタイトルを使った非公式の大型大会です。
最近のスマブラSPの大型大会といえば、関東の「篝火」や関西の「マエスマTOP」、北海道の「HST」などが思い浮かびますが、
全国各地で大型大会が行われる中で、「異様」と称される(主の主観100%)ような九龍ですが、
大きな特徴が二つ挙げられると考えています。

一つ目は、「招待選手というシステム」。
九州という土地は日本の最南端の土地であり、どうしても都会との物理的な距離を感じてしまいます。
ありとあらゆる最上位とは画面越しの存在。
そのせいか、九州の若いスマブラプレイヤーには熱狂的なファンが多い印象です。
ある種の偶像に近いかもしれません。
そんな意図を組んでか、九龍の主催は九龍の開催決定の初公開と同時にとある情報を発表しました。


「kept参戦!」「ぱせりまん参戦!」「れあ参戦!」
運営さん、、、
需要を網羅しすぎです。
ていうか、神です。

実はれあ選手は前作の修羅ブラにて九州に来たことがあったらしいですが、
プレイヤー人口が圧倒的に増えた今作は初ですし、
けぷぱせが九州で見れるというのは、もはや非現実的ともいえるものでした。
九州にはゲッコウガ使いが多かったのもあって、れあ選手へ憧れを抱いているプレイヤーは多く、
kept選手とぱせりまん選手もその隠していても漏れ出ているタレント性が周囲に円陣を作っていました。
その影響は現地民のみならず、配信を視聴しているもともと彼らについている多くのファンが、
九州という異国の土地を吟味する、良いきっかけになりました。
特に招待選手VS九州の強豪選手のマッチアップは、この九龍の代名詞であり、
ほかではなかなか実現しないドリームマッチの様相を呈し、我々を興奮の渦へと誘います。

第二回九龍GFにて、HIKARU選手(奥)とシッショー選手(手前)


この招待選手の制度は、九州民が有名選手を目の当たりにできるきっかけを作るだけでなく、
多くの人が九州へフォーカスを当てるイベントを演出するのです。

二つ目は、「会場の雰囲気」。
現地参加した人はご存じだとは思いますが、九龍の会場はとんでもなくうるさいです。
はい、うるさいんです。

どのぐらいうるさいって?
皆さん、スティーブがダイヤ上強コンボをしている時に合いの手する会場を見たことあります?
パックマンのギャラガを投げた時の特徴的なSEがスピーカーじゃなくて観客から聞こえてきたことあります?
実況もうるさいし観客もうるさい、四面楚歌ってこういう状況で生まれた言葉だったんだと思います。
しかし、楚の国と圧倒的に違う点が一つあります。
それは、配信台を囲む声はすべて「闘う者達へ送られるエール」しかないということ。
歓声の大きさから、少々品性の欠ける言葉が飛び交っていると勘違いされがちですが、
あ、いや、ないことはないのですが、ひたすらに台上の選手を讃えているものばかりなんですよね。


九龍#5のGFで追い詰められたミーヤー選手へ、観客が
「見せてミーヤー!!」
と発破をかけたのは有名な話。
更には勝利した選手のコールは当たり前、


九龍#5で優勝を決めた瞬間、あまり話したこともない観客とハグするしゅーとん選手(後で確認したら我ら九龍実況組の頭のあもんさんでした)。
これは私の主観ですが、彼らはスマブラも好きですが、
それと同じくらい、スマブラに取り組む人が好きなのです。

九龍は大会後の打ち上げも有名ですが、そういった人と人との交流を大切にしようとする傾向があります。
私も幾度もなく参加しましたが、とある回では百人近くで居酒屋の広間を貸し切って、人口密度でトイレに行くのも一苦労でした。
その騒ぎ様は、あのまさし選手をして
「九州やべーやつしかいねえ!!」
と言わしめるものです。


みなさん大好きまさし選手


歓声がひしめく様は、スポーツ観戦を通り越して地下格闘技ですが、
そこには「余すことなく九州の土地を楽しんで、そこでできた縁を持ち帰って欲しい」という、
確かな温もりが、その声一つ一つに込められているのです。

ここまで九龍の魅力について語ってきましたが、
来(きた)る6月17日、
九龍#6が第一回同様福岡県博多区パピヨン24ガスホールで行われようとしています。

スタッフの方々、いつもありがとうございます。


もし、ほんの少しでも九龍に興味を持っていただけたのなら、
配信をご視聴になるか、可能であれば現地でその熱気を肌で感じ取っていただければと思います。
私も当日は現地で実況解説を行う予定です。
この文章を見ているあなたたちと共に盛り上げていきたい所存です。
ちなみにここまで掲載されている写真は九龍が誇るカメラマンのニャツさん(Twitterはこちら@Nyatu_railgun)から承諾をいただいて掲載させてもらいました。感謝感謝。


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