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手の届きそうな未来

築50年以上は経つ我が家。増築改築を重ねて、原形を留めているのは廊下と階段くらいで、あとはほぼリニューアルされている。最後の増築から10年以上経ち、外壁やら水回りやら気になる箇所がでてきた。外壁に関して、ちょうど最近、近所の外壁塗装の専門業者が我が家を訪問してきて、見積もりだけ出してもらうことにした。でも、母はまだ早いと頑なに反対。姉が昨日母の介護認定の調査のために帰省して、その姉も同じ意見。ちょっと惑っていた時に、姉がまずは庭回りを直すのが先。と、東南の角地という我が家のべスポジに鎮座している大きなトレーラー物置の撤去を指摘してきた。でも、こんなのどこに依頼したらいいのか、と思いあぐねていた時に、母が前述の お風呂事情 に出てきた一緒にお風呂に入った従弟の弟の方が解体の仕事をやっていることを思い出して、連絡先を探していた時に、父が残したアドレス帳にお風呂の方の従弟の住所と電話番号が見つかった。早速その番号にかけてみた。留守電になっていたので、名前を告げて連絡をしてくださいと頼んだ。しばらくして折り返しの電話がかかってきた。久しぶりに聴く従弟の声は変わっていないような、貫禄が増したたような相変わらず頼りになる声だった。用件を告げると弟に連絡してくれるとのこと。そして、従弟の弟の方から電話があり、今日にもその会社の営業担当さんから連絡をさせるので、待っててとのこと。
その従弟のご両親、私には叔父、叔母にあたる方の葬儀には駆け付けられなかったのに、快く話を聴いてくれた従弟たちに深く感謝するとともに、夫を亡くしてから今までずっと頑張ってきた張り詰めた糸のような緊張感が、ほぐれていく感じがした。
昨日は兄も、娘とその子供を連れて顔をだしてくれて、懐かしさMaxだった。姉には頻繁に会うが、兄とは疎遠になっていて気にかかっていたのだ。母もひ孫に会って嬉しそうだった。
兄は離婚をしていて、その娘にあたる姪は実母に引き取られたが、その実母と折り合いが悪く、音信不通になっているとのこと。なんだか可哀そうになった。隣の県に住んでいるが、まめに父親である兄のところには、子供の長い休みごとに帰省しているようだ。そのことを姉に話すと、私もその姪っ子ちゃんに会おうかな?とLINEがきたので、ぜひぜひと返信した。
姉には孫が4人いるが、私の孫に会うよりもその孫たちに会う機会の方が多いほど、我が家に顔を出してくれる。
母は人をもてなすということができないので、私はいつも接待役だ。負担ではないから喜んで引き受ける。
なんだか、少し望んでいた未来に手が届きそうだと思えた。
私の望んでいる未来は、愛溢れる世界である。