最後の本
突然に嫌になって行動をおこすことがあるが、今回もずっと感じていたことであるけれど、自分でもあっけないほど突然に決めたこと。
来月に作業所を休むこと。
今までも週に一度、一時間のみの作業であったから、作業所自体に迷惑はかからない。金銭的にも工賃はスズメの涙で、通勤費も全額出ていないので、一本ジュースでも買ったら足が出る、そんな日々を五か月続けて冷静になってみたのだ。
ひとえに休憩中の意中の彼とのおしゃべりや彼から借りた本が面白くて、それが五か月のエンジンであった。
でも、もう充分。
はた目からどう見えるか、なんて思わないが、自分で自分を客観視した時に、ちょっとイタイと思ってしまったのだ。
ただそれだけのこと。
作業場であるレストランにも電話して、来月休むこと、それ以降の利用については、支援者さんと相談することを告げた。
彼にもメールを出した。作業場を休むので、借りている本は読み終えたらお返しに上がるので、またメールすると。
最後に借りた本は、大切に読もうと思う。