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開運宇宙法則その13

僕は今働いてる会社から軽自動車を支給されている

スズキアルトで走行距離が17万キロを越えていて

曲がる時にカタカタ音がする

乗り心地がすこぶる悪くて
ラクダとか馬とかの方が絶対快適なはずだといつも心の中で愚痴っている

僕はあまりジュースは飲まないので

車の後部座席にペットボトルの水を
いつも積んでいて

毎朝出勤する時にこのペットボトルの水をトランクから取り出して出勤している

その日はトランクの中の水の段ボールの上に

小さなアライグマが座って

僕のペットボトルの水を勝手に飲んでいた

僕は一瞬 え?タヌキ?と思った

そのタヌキは
アライグマだバカやろーと

日本語を喋った

僕は
え?話せるの?アライグマってとつぶやくと

アライグマは
当たり前だろうがバカやろー

テメェが昨日神社で

神様ぁー僕は白いメルセデスベンツが欲しい
っつうから来てやったんだよ

僕は
え?じゃあ神様なんですか?
いただけるんですか?白いメルセデスベンツ?
と言うと

アライグマは
バカやろー!んなわけねぇだろうが!

そんなつまんねぇお願いするんじゃねえって

説教しに来たんだ!

僕は
え?わざわざ?
暇なんですか?神様って?

アライグマは
忙しいに決まってんだろうが!

テメェ舐めたことばかり言ってると寿命縮めるぞ!
と脅してきた

僕は
やめてください!まだ死にたくはないです!と言っていると

アライグマは
おい!早く仕事行かねえと遅刻しちまうぞ!

僕は
あ、そうだった
神様は時間に厳しいんですね

アライグマは
当たり前だろうが!
オレを誰だと思ってやがる
神様だぞ

そう言って
そそくさと助手席に座る

アライグマが いや神様が

僕は
このアライグマはホントに神様なのだろうか?
と一瞬思ってしまう

するとアライグマが
キサマ!いまオレのこと
こいつ神様なのかって疑ったな!


僕は
そ、そんなことはありませんと慌てて
とりあえずリュックに入れてあった
湖月堂の栗饅頭のことを思い出す

ところで神様
湖月堂の栗饅頭食べます?と適当に言ってみる

するとアライグマが
なに?いまなんつった?

僕は
湖月堂の栗饅頭です
美味しいですよ
たべませんか?聞いてみる

アライグマは
まぁもらってやってもいいと
何やらまんざらでもなさそうだ

僕はリュックのポケットから湖月堂の栗饅頭を
取り出しアライグマへ手渡すと

アライグマはひったくるように湖月堂の栗饅頭を
僕の手から奪い取り
むしゃむしゃと美味しいそうに食べ始まるのだった


つづく

開運宇宙法則その13
神様は栗饅頭が大好きだ

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