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シュークリーム親父とオヤツ

このシュークリームをコンビニで見るたびに、私はまだちょっとだけ切なくなる
だけど久しぶりに一つ買ってみた

昨年5月に81歳で他界した父はシュークリームが大好物で、毎日オヤツに食べていた
元気だった頃は犬の散歩がてら歩いて15分ほどの我が家にも立ち寄り、二、三言葉を交わして帰っていくのがお決まりだったが、その前に必ず近くのセブンイレブンに寄りシュークリームを買って背負ったリュックに詰めこんでいた
毎日犬を連れてシュークリームを買いに来るじいさんとして、店員さんから「シュークリームおじさん」と呼ばれていた(に、違いない笑)

そんな父は散歩中ポケットに犬用のオヤツを忍ばせていて、自らの飼い犬には勿論、道ですれ違うよそのお散歩ワンコにまで与えていた
だからそこら中のワンコ達の人気者だった

父が亡くなって母が散歩をするようになってもその習わしを引き継いだため、母もまた人気者になっている
たまに私が代わりに散歩に出る時はオヤツを持たないので、残念ながら私は人気がない
だけど飼い主さんは犬の方を知ってくれているから、私もちょっとずつ知り合いになり言葉を交わすようになった
次はポケットにオヤツ、入れてみようか

さてお父さん
シュークリームもう食べられないね
あれだけ食べれば十分か
代わりに今日は私が食べてあげよう

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