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ただの大学生が全財産賭けてタイ・バンコクへ一人旅した話【前編】

どうも限界大学生TJです
今回は春休みに一人でタイに行ってきた話をしたいと思う
唐突だが、限界大学生というのは時間も金もない学生のことを指す
幸い春休みになり、時間的な制約は消え去った、ただ金がないだけ
それでも当時バックパッカー的な旅に憧れていた自分は標的を物価の安い東南アジア、その中でも日本人にとっても比較的馴染みのあるタイに定め、旅を決行することに決めた

初めての海外一人旅ということもあり、大学の生協を通して行くことも考えた
大学の旅行掲示板には「バンコク5日、10万円!」と高らかに書かれている
どうやら航空券、ホテル代も込みらしい
しかしこれは旅行ではなく、旅なのだ
バックパッカーは自分一人の力でやらないと意味がない
そんなことをぼんやり思っていると、掲示の下に小さく「2名〜」と書かれていた
はなからボッチはお呼びではないそうだ

ということで大学や旅行会社は通さず、個人で行くことに  
こうしてタイ、バンコクの4泊6日の旅が始まった

ちなみにだが、タイの情報を発信しているTJさんという YouTuberがいるが、何の関係もなく、名前が一緒なのは全くの偶然ということをご了承願いたい
本家TJさんはタイ語がペラペラみたいだが、こっちのTJさんは全く喋れない

0日目-オープニング・コップンカー

深夜の0時
格安航空会社のピーチでバンコクのスワンナプーム空港に降り立つ
空港から出ると、タイの熱くエネルギッシュな風が迎えてきた

電車やバスはもう便が無いので、タクシーでホテルまで向かう
前情報によるとどうやら東南アジアはGrabというタクシーアプリが便利らしい
事前に登録はしており、YouTubeでも予習済み
空港から難なくホテルまで行けるものだと思っていたが、実際は難だらけだった
まずタクシーが来ない、いや画面上では来ているものの、タクシーの数が多すぎてどれが自分の乗り込む車なのかが分からない
結果的に2時間ほど深夜のタクシー乗り場で呆然と立ちつくすJapaneseが誕生した

それでも4人目くらいのドライバーでようやく乗車
この時の感動は凄かった
ドライバーにとにかく「コップンカー」を言いまくり、深夜3時、ようやくホテルのベットにありつく

grab乗り場

1日目-不平等と平等

1日目はタイの有名な観光地、三大寺院(ワットプラケオ、ワットポー、ワットアルン)に向かう
外国人は入場料がかかるが、これが結構高い
どこも1000〜2000円は取っており、年々値上がりしているという
日本も自国民と外国人で値段を変えるべきという意見が強く噴出しているが、実際に自分が外国人側になってみると少し納得いかない
それでも「お・も・て・な・し」と言えるほどのフェーズでは無くなってきているのも事実なのだろう

そんなことに耽りながら中に入ると、とにかく人が多い
自分は普段から写真があまり好きではない
それでも周りが楽しそうに写真を撮っているのを見て謎の孤立感を感じた

ワット・プラケオ
ワット・ポー
ワット・アルン

それにしてもタイ人の美的感覚は凄い
日本の建築物は少数の色や材料で統一感を出しているのに対し、タイの建築物は多様な色を用いて謎の統一感を醸し出している
同じ仏教国だが、この美的感覚はなかなか日本では味わえない

タイの美しい建造物とリア充たちによるキラキラ感に苛まれながら3寺院を無事制覇
だが、三島由紀夫が暁の寺と表現したように、ワットアルンは夕焼けの姿が最も美しい、らしい
ということで日が落ちるまで近くで待機することに
お金持ちの欧州人はバーでおしゃれにお酒を飲みながら日が落ちるまで待つようだが、もちろん自分のような限界大学生はそのような金はない
その日は雲一つない晴天だったので、地べたのコンクリートで紫外線剥き出しの太陽光を浴びながら2時間ほど待機
資本主義は残酷だ

それでもこの景色は平等だ、美しい

夜はカオサン通りに向かった
昔はバックパッカーの聖地だったそうだか、今では大麻でブリブリになりにくる欧州人がほとんどとか
それでも実際行ってみるとやはり凄い
海外ビギナーな自分にとっては日本では味わえないカオス感を堪能することができた

サソリ、中身はスカスカ

帰りはgrabのバイクでホテルまで
ここら辺でようやくgrabの使い方には慣れてきたが、気づいたことが一つある
バンコクにはどうやら交通ルールというのがあまり存在しないらしい
アイテムが存在しないことを除けば、ほぼほぼマリオカートと変わらない

基本ノーヘル、普通に事故る

2日目-映えとグルメ

2日目の朝はバンコクの少し外れにあたるワット・パクナムへ向かった
1日目に行った3大寺院と違ってタイ人の知名度はそこまで高くないそう
しかしコロナ流行前ぐらいから、日本では映え寺としてインスタグラマーの間で人気に
確かに体感6割くらいは日本人

確かに映える、しかも写真越しの方がより映える気もする
歴史の重みという点では3大寺院に劣るものの、入場料は無料ということも考えればコスパは悪くない
円安で購買力を失いつつある日本人にとっても優しい観光地だ

その後はアイコン・サイアムというバンコク屈指の大型ショッピングモールへ向かう
中に入ると日本で馴染みのある企業からシャネルなどの高級ブランドまでが全員集合
バンコクが世界有数のメトロポリスであるこもの威厳を自ら証明するかのような建物だ

特に買いたいものはなかったのだが、タイ最大のスターバックスがあるということで行ってみたが、これが何ともオシャレ
バンコクの巨大ビル群をチャオプラヤー川を跨いで眺めるのは格別だ
ここでならMacを開いてLINEの返信をしたとしても誰にも文句は言われない
心の中で叫ぶ
「吾輩は日本から来たブルジョアジー」
口座の残高は2100円だ

タイのスタバ限定のやつ

昼はまだ何も食べていなかったので、市街地で適当に入った店で、プーバッポンカリーというカニと卵のカレーを食べた
内装は見ての通りローカル感満載だが、肝心の味はめちゃくちゃ美味い
食ってみな、飛ぶぞ(ガチ)

まだお腹の容量に空きがあったので、バンコク1位、2位を争う有名店「ジェーオー」へ向かう
トムヤムラーメンが有名らしい
ミシュランにも選ばれ、Googleマップの評価数が6000件越えと飲食店界の特級呪物並の立ち位置だが、grabのバイクタクシーで向かっている最中に運転手が「あそこはあまり美味しくない」と言ってきた
そんなわけないだろと思って食べてみたが、本当にあまり美味しくなかった、というか期待していた分拍子抜けしてしまった
ミシュランをローカルが凌駕するということがあっていいのか…
俺の胃袋以上最大のジャイアントキリング

整理券をもらって並ぶ

夜はタニヤ通りという日本人街へ
写真の通り、店の前には多くの女の子がいる歓楽街でもある
「オニイサン、オニイサン、ヤスイ!ヤスイヨ!」
ネオンの艶かしい看板にカタコトの日本語がこだまする
だが、誘いに乗ってはいけない
今回はあくまで“フィールドワーク”だ
必死に煩悩と客引きを振り払う
あの時いた日本人の中で一番、自分がサムライだったと思う

ちなみに近くのナイトマーケットにも行ってみた
パチモンのオールスターが集結していた
ここまでやるのは逆に潔い
一応店員のおばちゃんに「これは本物?」と聞いたら「もちろんよ!」と返ってきた
いつの日かコピー品販売のプロフェッショナルとして密着取材を受けて欲しい


ということでいかがだっただろうか
今後も映画レビューだけでなく旅行記なども投稿していく予定
後編も近々公開予定なのでスキ、フォロー、コメ等も是非
今後の投稿の励みにもなります

では!

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