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~第3章~アムウェイビジネスの本格的なスタート

アムウェイで華やかなスタートを切った私

(退職までの期間、仕事そこそこにアムウェイを真剣にやってました。)
周りがまたもやチヤホヤしてくれました。アップラインと言われるリーダー達は言ったのです。

「退路を断ったあなたは絶対に成功できる!」
「成功者とはみんなができない決断をした人!」
「本業辞めてアムウェイ1本にした決断正解!」

往復160kmのグループフォロー
車中泊も当たり前

と根拠のない誉め言葉を自由勝手に言ってきました。
が、次々と一般常識を覆すような話に私は『成功とはそんなもんなのだ』と勘違いし、ワクワクしたものです。
私は、
(これでいいのだ、嫌われていいのだ、本業辞めていいのだ、なんせアムウェイに全身全霊すべてをかけると私は成功できるんだから)
と信じて疑わなかったのです。

初月こそ結果がでた私ですが、
アムウェイにウェイトをおいたのに結果はまったくでなくなりました。
というのも自分の人脈の範囲でやってそこから一旦タイトルをとることは、自分の力だけで出来ます。
でもそのタイトルを維持するということは、グループの方が私と同じようにアムウェイの魅力を伝えてグループをつくれることが重要です。
これが、ことのほか難しいのです。

タイトルを獲得してもその維持は出来ません。
また、ネットワークビジネスはスタートしてからグループを一人も作れない人が大半で、ビジネス活動における1年継続率は約4%と言われています。

なかなかタイトルを取り続け組織を拡大できる人間などいないのです。例外なく私もその1人だったのでした。

一度はタイトルを取った私でしたが
その後組織が伸び続けることもなく結果も出ない日々、頼るものもなく、稼ぎもなく、かつかつの自転車操業的生活を強要られてました。
(その理由のひとつに、稼いでいるふりをしないといけない。)
そんな風潮もしんどかったです。

このころ退職日が一日一日と近づき、間近になっていたのですが
(退職することを辞めて)もう一度サラリーマンに戻る道しかないと思う程までに追い込まれた状態となってしまっていたのです。

そんな私の気持ちを天は察したのでしょうか・・・
アムウェイ1本ではなく、サラリーマンの道に戻ろうかと考えていた私にとって追い打ちをかけるようなある事件が起こることとなります。
(何かを始めると何か事件が起きる、私は呪われているのか。(笑))

それは、
アムウェイをスタートして2ヶ月後に36万を稼ぎ、その2か月後の7月31日には市役所を退職。

この翌日のことでした

私は成功すると確信して何も疑わなかったのに、なんと退職した次の日の8月1日には、アムウェイ本社から活動停止処分を受けてしまったのです。

クレームの多さから、私は3ヵ月の活動停止処分を受けたのです。

活動停止に至った一番の原因は親でした。
なんと親がクレームをアムウェイに入れたのです。
最初は応援してくれた親も、私が公務員をやめて親と絶縁したことによって
黙っていられなくなったのでしょう。
『子どもが鍋を勝手に発注した』とクレームを入れたようです。
“なわけねーじゃん”と思いながら笑ってやり過ごしていたのですが
私は活動停止処分をくらったのです。親のせいで(笑)

振り返ると
19歳で市役所に就職し20歳で退職、副業でやっていたアムウェイの活動を本格化させようとした矢先に活動停止処分で完全無収入に。

コミッションをあてにしていたビジネススタート時の大量購入(53万円)の支払いはもちろん払えなくなり、家賃・光熱費さえ払えず、すぐにカードはブラックリストへ。

親の反対を押し切ってやったので、私は頼る人もなく、20歳でどん底に突き落とされたのです。
光と闇を20歳で高速で味わってしまった私でしたが、生活のため、見えない未来に落ち込んでいる暇さえなかったのです。

頭をすぐに切り替えた私は、広告の仕事につくことにしました。なぜその仕事を選んだのかというと、時間に自由がきく営業職であったのと、営業職なのでインセンティブが多かったからです。私にはそれで稼いでやるという気迫もありました。

そう私は、稼ぎたかったのです。夢を叶えたかったのです。
いや褒められたかったのです、認められたかったのです。

3ヵ月はあっという間に経ち、アムウェイ活動を再開した私。
今度こそと思い意気込んでスタートした私。
しかしそこから3年間、24歳まで全くうまくいかなかったのです。

私はアムウェイを信じてやり続けました。
最初はグループを作ってもつぶれ、作ってもつぶれ・・・の繰り返しで、全く変化がなかった。しかし、やり続けるうちに徐々に人が育ってきたのは事実です。足し算と引き算を繰り返していたのが少しずつではありましたが、リーダーに言われたような掛け算になったのは事実です。

▶︎20歳 Amwayスタート
▷24歳 PT
▶︎25歳 Ruby PT
     F.PT

ルビーPT
F.PT
アムウェイ時代 最高月収

20歳。サラリーマンを続けながら本気でアムウェイをやった私。
24歳でDDを達成。
25歳でルビー、ファンダーズDD、月100万を達成。
ルビーを達成して月収100万、その次はファウンダースDDを達成し最高月収138万、年収600万を達成。

サラリーマンもしていたので年収1,000万以上を稼ぎ、クレジットカードの信用情報も気付けば回復していました。

25歳でファンダーズDDを達成した私は福岡では非常に珍しかったので
多くの人にチヤホヤされたのです。

400人のセミナーゲスト

そう私が得たかったのはこの感覚

私はチヤホヤされたかった、まさにそれを叶えた私だったのです。
願ったタイトル、のぞんだ私は叶えたことは叶えたけれど、思っていたライフスタイルとは異なり決して華やかなではない部分が多かったです。
実はこれでも成功した方なんです。その地域では勿論、若手では1番の成績だったのです。
そのタイトルに隠された本当の姿について語りたいと思います。

実態はというと、友達を失くし、年間450万円の過剰な在庫や新製品購入義務、毎日出ていくアポ代やセミナー代、月に1回朝まで及ぶアフター、グループフォロー代・・・と経費ばかりかさみ、手元にお金は全く残らなかったのです。

それだけではありません。私はビジネスで赤字になっていなかった分まだ良かったことに気づかされることとなります。
よくアムウェイ全体の組織を観察してみると、とても褒められるような状態ではなかった。

タイトルという魔力に侵され、買い込みなどの活動をした結果、自己破産をしてしまうアムウェイメンバーを沢山生んでいたのです。
その他にも逮捕者、不倫、アップラインがグループには見せない裏の顔まで闇が深いビジネスの実態を私はみてしまったのです。

挙句の果てには自殺者までいたのです。

※詳細や闇を知りたい怖い物知らずの方は、気軽にメッセージくださいw

アムウェイの裏の顔をみた私はビジネスにどんどん不信感が募りました。仲間だとか、絆だとかいいながら、「アムウェイをきかない人は友達じゃない」と、人間関係をシャットアウトするようなアムウェイの人しか周りにはいない
この違和感のある空間や空気感・・・
次第に私はその実態が飲み込めてきたのです。
この疑問は解決するどころか大きくなる一方でした。

華やかな世界の裏側には見てはいけない世界が広がっていた。
こんな感覚を26歳の私は確信をもって抱いてしまったのでした。それから私は以前のようにアムウェイを真剣にやることがどうしてもできなくなったのです。
アムウェイの中で生きていた私には非常に大きな葛藤がありました。

でも私が少しはましだったのは、サラリーマンとして本業で稼ぎながらタイトルを取ったことです。
もし私があの時、専業でアムウェイをしてサラリーマンをしてなかったら、もちろんアムウェイだけで生活できるなどということは絶対にないとは思います。

あの時もしアムウェイだけをしていたとしたら・・・

私は借金まみれになり、自己破産を経験し、元の社会に戻ることはできなかったかもしれません。それぐらいアムウェイというのは洗脳されてしまう危険性をはらんだ空間だったと私は確信しています。

どんどん大きくなる不安な気持ちを抑えきれず、チヤホヤされる空間やタイトルも捨てて、結果26歳で勇気をもってアムウェイをやめることを伝えました。
『あれほどまで仲間だっていってたのに』
『あれほどまでチヤホヤされてすごいといわれてたのに』
(誰一人、私の疑問に答えてくれることはなかった・・・)

その結果、私は疑問が増幅して、見てはいけない世界をみたことでやめることを決断したのです。
リーダーは、そういったことを是正するとか納得のいく説明をしなかった。それどころかなんと、陰で私の悪口を散々言って回ったのです。

『辞めたあいつは偽物だった』
『あいつには近寄るな』

ここで起こったのが、リーダーの他人を悪くいって組織離反をさせない洗脳テクニックのひとつの行動でした。
(本当に私はやめてよかった。あのまま進めていたらどうなっていただろう・・・。)

あれから数年、2022年10月14日アムウェイでは行政処分が起きました。
■消費者庁の記事
https://www.caa.go.jp/notice/entry/030531/

マッチングアプリで出会って不正な勧誘をしたことにより逮捕者が出た。そのことをきっかけに行政処分が起こっている、
これが事実です。

ニュースの記事などご覧になられたかたもおられると思います。
記事の中でも、『不正な勧誘をしたのは一部のアムウェイビジネスオーナーだ』と言われていますが、私もまさにその一人だったかもしれません。

不正な勧誘は、一部のビジネスオーナーではなく全員当てはまる可能性があると思います。
なぜならば誤った勧誘もアップラインから『大丈夫』と言われるとそれが正しいと思いこんで活動してしまい、知らないうちに法律違反をしている可能性があるからです。

というのが正しい真実であると確信しています。
今ではやめてよかったと思っています。

もし、やめたいけどやめられない、と悩んでいる方がおられましたら
同じ気持ちを経験した私があなたの相談に乗りたいと思います。

続いて第4章を読む

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プロローグ
~第1章~私とは(幼少期から高校卒業するまで)
~第2章~公務員のスタートと退職、アムウェイとの出会い
~第3章~アムウェイビジネスの本格的なスタート
~第4章~ネットワークビジネス後の私


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