第42期ゆかなか順位戦A級② 対祭さん

自分が先手、戦型は中飛車対後手超速2枚銀。

図①、82手目△35桂まで

この将棋はこの図①の局面に至るまで、ほぼノーミスなのではと思えるくらい手ごたえのある将棋だった。
この局面から本譜は▲36金と逃げたが、桂馬が残る展開になってしまい、その分自玉が不安定になってしまった。
ここは▲36香とした方が良かった。これなら桂馬を排除できるし、相手玉の寄せも狙うことが出来る。
▲36香以下、△47桂成▲同銀△31香▲35桂△51桂▲13歩△11歩▲33歩成△同銀▲34歩△17金▲39玉△34銀▲23桂成△同玉▲24金、が一例で先手優勢。

図②、88手目△66桂まで

本譜は▲43金としたが、形勢的に焦って攻める場面でもないので、ここは冷静に▲66同歩とすべきだった。
以下、△17香成▲48玉△28成香▲同金△同香成▲43金△21玉▲42金△38銀▲43歩成、が一例で先手優勢。

図③、102手目△25同銀まで

この辺りは即詰みの手順に入っているのだが、対局中はその事実に気が付いてなかった。
一番簡単な詰みは、この局面で▲22角とすること。以下△24玉は▲25金だし、△12玉は▲13歩△21玉▲32と、まで。

図④、107手目▲27金まで

この▲27金が負けたら敗着の手。対局中はこれが攻防の手で勝ちだと思っていたが、△29金から27の金を取られていたら負けていた。
▲27金では、▲44角とすべきで、以下△24玉▲36桂△15玉▲16歩△同玉▲27金△同玉▲28銀△36玉▲37香、までの詰み。

実戦は図④の局面から△48銀としてきたので玉が上に逃げることが出来、王手が続かない形になり勝ち。
勝ったから良かったものの、終盤はミスもあり、さらには負けの局面もあったので、詰みのあるなしはしっかり判断できるようになりたい。

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