第50期ゆかなか順位戦A級 対Kensさん

自分が後手、戦型は相振り飛車の力戦形。こちらが△44角から端を狙うのに対してKensさんの三間飛車という構図になった。

図①、29手目▲76飛まで

本譜は△12飛としたが、ここは何はともあれ△15歩の突き捨てを入れるべきだった。
以下、▲同歩△12飛▲65歩△同銀▲46飛△54銀引▲74歩△同歩▲97角△74桂、が一例で難解な形勢。

図②、31手目▲26歩まで

本譜は△26同角としたが、▲65歩からの仕掛けを与えてしまい良くなかった。
ここは△15歩とすべきで、以下▲同歩△同香▲17歩△同香不成▲同香△16歩▲同香△同飛▲17歩△12飛▲27銀△24歩、が一例で後手微有利。

図③、39手目▲36飛まで

本譜は△45銀と飛車を取りに行ったが、▲77桂と切り返されて45に出た銀が負担になってしまった。
ここは△56歩とすべきで、以下▲34飛△99角成▲74歩△57歩成▲同金△45桂▲56金△32香▲65金△同銀▲64飛△66馬▲57歩△52金右、が一例で後手微有利。

図④、47手目▲64角まで

本譜は△15歩と攻め合いに出たが、▲46歩とされるといつでも銀を取られる形なので、不利な攻め合いになってしまった。
ここは△75歩とすべきで、以下▲同飛には△73歩と受けておいて次の△63歩が狙いとして残るので▲同角とするが、△15歩▲56歩△16歩▲18歩△66歩▲55歩△同銀▲64歩△57歩、が一例で難解な形勢。

図⑤、57手目▲16歩まで

本譜は△同香▲13歩△同飛▲17桂△同香成▲34飛、と進んだが2段目に飛車の横利きがないと次の▲42銀が厳しく、形勢を損ねていた。
ここは△18歩とすべきで、以下▲53銀△19歩成▲44銀不成△29と▲48玉△44歩▲91角成△63歩(▲64馬の防ぎ)、が一例で難解な形勢。

実戦はその後、一直線に攻めてこられたら負けていたが、1手緩んだすきにこちらの攻めが決まり逆転勝ち。

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