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【リアル英語8】初デートで、親切心で聞いたことが仇になった男

あなたにゴーストされた理由 Vol.8
(※「Marcus & Corey ON DEMAND」“Going Analog”より)
 
この話は、アメリカ西海岸のベイエリアで流れるラジオ「Star 101.3 /Marcus & Corey ON DEMAND」の“SECONDE DATE UPDATE”という、『1回目のデートの後に音信不通にしたのはなぜ?』と、電話で直接相手に聞いちゃうアグレッシブなコーナーの内容を元に、小説風に創作して紹介しています。
 
小説の後に、元のポッドキャストのリンクと解説・感想、英語のメモもあるので、ぜひ英語のヒアリングとして聴いて、下記参考にしてみてください。
 
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画像:Unsplashより

回答者:女性目線
 
彼? あの無神経な男?
 
はっきりと言って、彼とのデートは最悪だった。
 
あんな無神経なことを言う人になど、2度と会いたくない。
 
というか、私が音信不通にした理由がわからないのも、疑問なくらい。
 
彼とはMatch.com で知り合った。
 
彼の印象は、特別かっこいいわけでもなかったけれど、メッセージのやり取りも悪くなく、会ってみたいと思った。
 
彼に誘われ、私たちはタコスの美味しい店でランチデートをすることに。
 
初めて会った印象は、自分に自信があって感じのいい男性だった。
 
しかも、そこでのランチは素晴らしかった。
 
トッピングをカスタマイズできるので、彼も私も好きな具材を頼んだ。
 
彼はビーフとチーズとホットソース。私はポークとチーズとランチドレッシング。
 
ブロッコリーだけは苦手で残してしまったけれど、タコス自体はとても美味しくて、会話も楽しくて、すごくいい時間を過ごした。
 
アプリで出会う人には当たり外れがあるから、今日はあたりかな、なんて思っていたのに。
 
せっかくのいい雰囲気を、彼のある質問で、一気に台無しにしたのだ。
 
あんなことを言うなんて。しかも初デートで。
 
失礼すぎて、私はうまく反論できなかった。
 

画像:Unsplashより

相談者:男性目線
 
彼女は本当に素敵な女性だった。
 
美しくて、笑顔が可愛くて、何より僕好みの体型。
 
会った時の印象も、最高だ、と思った。
 
僕が想像していた以上に、僕の好みにピッタリの外見。そして明るい内面。
 
お気に入りのメキシカンレストランに連れて行ったら、彼女の目が輝いた。
 
僕と一緒で、彼女もタコスが好きだと聞いていたから。
 
僕の話を、可愛らしい高い声でケラケラと笑いながら、美味しそうにタコスを口に頬張る彼女が、本当に愛おしかった。
 
食べ終わった皿を見ると、少しブロッコリーを残している。
 
でもそれは、お腹がいっぱいになったからではなく、嫌いだからだろうと、すぐにわかった。
 
それに、まだ何か物足りないような顔をしている。
 
初デートだからって、遠慮などして欲しくない。
 
だから僕は、彼女に優しく言った。
 
「Do you want to have a couple of more tacos? You look still hungry. (もっとタコス頼もうか?まだお腹減ってるでしょ?)」
 
彼女はもうお腹いっぱいだと言ったけど、そんなはずはない。
 
彼女の体型を見ればわかる。
 
僕に気を使わなくていいのに…。
 
今日食べるのを我慢したところで、何も変わらないのに…。
 
そう思ったが、彼女が頑なに断るので、結局追加注文はしなかった。
 
食べている姿が可愛かったのに。
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いかがでしたか?
 
元にしたpodcastはこちら(:~)↓
「Marcus & Corey ON DEMAND」“Going Analog”
https://podcasts.apple.com/us/podcast/marcus-corey-on-demand/id1259390201?i=1000605031111
 
(パソコンとアプリで時間が少しずれるようなので、調整しながら探してみてください。)
 
これ。前回に引き続き少し難しいのですが、男性の言動がどこまでのものだったか、と言う問題。
 
女性が「He basically called me fat(私のことを太いって言った)」と言っていて、その内容が、「He asked me if I wanted a couple more because I looked hungry(まだお腹が減っているように見えるから、もう2つくらい食べる?と言われた)」と。
 
初めはこれを聴いて「男性はただ気を使っただけなのかな?」と思ったんです。
 
ですが、後で彼がこう答えました。
 
「She would’ve been hungry. Nothing wrong with it the woman who loses a little bit, a bigger size (まだお腹が減っているようだったから。大きめのサイズの人が少し減らしたって問題ない)」みたいなことを言っていました。
 
いやいや、その言い方…。
 
そこで、女性が甲高い声で反応。
 
「Oh, basically just he called me fat again! (また太いって言った!)」と激怒。
 
すると男性はまた「Big is beautiful」とか言い出し、女性がまた超音波並みの高い声で「Big!? He said again!!!」と…。
 
「彼が太いって言った!」「大きいのは素晴らしい」「また言った!」の繰り返し。
 
もう、コントでしょ、これは。
 
多分男性は彼なりに、少しサイズが大きめの女性が好きで「美しいよ」と言っているんですが、いかんせん、女性は「太い」と言われたくない。
 
これが女心なのです。彼、完全にアプローチ下手。
 
Coreyに「You’re digging a hole.(墓穴掘ってるよ)」と言われていました。
 
最後にMarcusが「リスナーから“なんでそんなことをデート相手に言うか、理解できない”と言われることがあるけど、彼がまさにそれ」と。
 
そしてCoreyが「Lack of awareness or reading the room, or knowing when to shut up(気づきや空気を読む力が欠けているし、いつ黙る時かも分かっていない)」と。
 
その通り過ぎる。でも、客観的に見るとわかるのに、自分のことになると、案外わかんなくなるんでしょうね。
 
では、また次のエピソードで〜
 
 
<英語のメモ>
 
equalizer: 平均化する、みんなのため(スラング)
男性がデートでタコスを食べに行った、と言うのを聞いて、タコスラバーのMarcusが「Who doesn’t like taco? Taco is an equalizer. (タコスはみんなのための物だから)」と。タコスはtacoの複数形から来てます。
ちなみに夢の国で売ってるチュロスも、単数系はChurro. 「Can I have one Churros?」って言うと、混乱されます(経験済)。
 
sloppy:薄くて水っぽい、ぐちゃぐちゃな
MarcusとCorey が、彼女が音信不通にした理由を「Maybe you were a sloppy taco eater(あなたがタコスをぐちゃぐちゃに食べたからかもね)」と冗談で言ってます。
 
pilgrimage:聖地巡り、巡礼の旅
Marcusが「They went to tacos.」と言った時、Coreyが“to”の部分を強めて聞き返しています。(toの後が場所ではなく、タコスになっていたから)
そこでMarcusがそうそうと。「it’s like a thing, it’s a pilgrimage. (タコス聖地巡りみたいな)」と。彼の中でタコスが神聖化していますね。
 
insensitive:無神経な
女性が男性のことを聞かれ、「He is an insensitive pig.(無礼な人)」と。Pigにはスラングで“マナーの悪い人”と言う意味があるようです。
私の感覚だと、pigの方が「太ってる」って言っているように感じちゃんうんですけどね…。
 
elaborate:入念に、精巧に、詳しく(スラング)
上記の発言の後、Marcusが「elaborate?」と。これはスラングの「もう少し詳しく話して」と言う意味。
 
make it happen:実現させる
2人の話を聞いた後に、Marcusが無理そうだな〜と思いながらも「How can we make this happen? (どうすれば実現できる?)」と聞いています。ここでいうThisはセカンドデートのこと。
 
be into 〜:〜に夢中
「Leo is obviously into you. (レオは君に明らかに夢中だ)」とMarcusがいうと、女性がはっきりと「That’s great, I’m not interest.(良かった、私は興味ない)」と。ここの返し、面白い。
 
nail it:完璧にこなす、うまくやる
Marcusが「どうしてあんなことを言うのか謎な時があるけれど、今日のがそれだね」と言うと、Coreyが「That’s it. He nailed it.」と。完璧にやった、絶好調だったね、と言う皮肉。
 
reading the room:空気を読む、行間を読む
 
今回もなかなかの強者でした。素敵な人と出会うって、難しいですね。

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