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ポケモンカードのポ

今回はポケモンカード初心者から中級者に向けたデッキの作り方やプレイ中に考えてることをまとめてみました。
全部読むのは大変だと思うので気になったところだけ読んでいただいても構いません。


経歴、自己紹介

・ポケモンカード歴約6年(強化拡張パック「迅雷スパーク」発売あたり)
※公式大会初出場は2023年3月
・ジムバトル優勝回数8回
・シティリーグ最高成績11位/64位(2024年3月現在)

正直経験も浅いし、誇れるような成績ではないです。
しかし、人の何倍もポケモンカードを考察した自信はあるしプレイングへの理解はあると思います。
今回は少しでも上達の手助けになればと思います。
※2024年3月時点の環境、カードを参照しています。

デッキの作り方

最初は好きなポケモン、または使いたいデッキを握ればいいと思います。
モチベの維持が1番大事です。
強いデッキ、いわゆる環境デッキを握りたい方はシティリーグやチャンピオンズリーグで入賞しているデッキをそのままパクって使うのも全然ありです。
以下は1からデッキを作る際の注意点、考えてることを僕が実際に作ったデッキを例に紹介していきます。

コンセプト

まずはそのデッキで何をしたいのか。どの動きを試合で通していきたいのかを考えます。
今回僕の場合は
①ミュウexで技が打てる
②ロストシティを採用できる
③かがやくリザードンを採用できる
④リザードンexをワンパンする術を持っている
この4点からデッキを考え始めました。
理由はザッと話すとミュウexの対応幅が広い(キバLO、ミミッキュ、アロコン対策、月光手裏剣、ロストインパクト、バーニングダークを打てる)のとすごいつりざおに依存しているデッキが多いため、ロストシティを採用したいって感じです。
まずはここまで考えたら1度デッキリストにします。
↓こんな感じ

ドローソース

次に考えるのはドローソースです。これがないとデッキが回りません。
現在は主にビーダル、ピジョット、キルリア、ノココッチ等がシステムポケモンとして挙げられます。一部ロストや古代、サーフゴー、ルギアデッキはデッキ単位で構成する必要があるので今回は汎用的なポケモンだけ深掘りしていきます。

ビーダル(はたらくまえば)
長所
・手札が薄くならない
・ツツジ、ナンジャモに強い
・ホシガリスと相性が良い
短所
・ボスで縛られる(逃げエネが多い)
・ツツジorナンジャモ→ロストマイン(ヤミラミ)に弱い

ピジョットex(マッハサーチ)
長所
・欲しいカードが確実に1枚手札に加えられる
・ポッポの技が強い
・ピジョットexの逃げエネが0
短所
・2進化ポケモン
・ルール持ちのポケモン→負け筋になりやすい

キルリア(リファイン)
長所
・トラッシュできる
・手札が詰まりにくい
・進化先のエルレイドが強い
短所
・序盤の要求を満たしにくい
・複数体採用、進化させる必要がある
・げっこうしゅりけん(かがやくゲッコウガ)に弱い
→マナフィを同時に立てる必要がある

ノココッチ(にげあしドロー)
長所
・進化前も含め、実質逃げエネ0
・ロストマイン、げっこうしゅりけんに強い
・使いまわせる
短所
・にげあしドロー後に欲しいカードを引く確率が下がる

これらの長所と短所を鑑みて、安定を求めるならビーダル、ふしぎなあめを共有できるならピジョットex、トラッシュすることに利点があるデッキならキルリア、一定のドローをし続けたいデッキはノココッチという感じでデッキに合わせてシステムポケモンを採用すると良いと思います。

僕は安定を求めビーダルを採用。そこからビーダルの逃げエネにもなり、ミュウexと共有できるダブルターボエネルギーの採用を考えた結果、アルセウスVstarをデッキの主軸としました。

採用枚数

上記ではさらっとやっていますが、カードの採用枚数はデッキを作る上で1番難しいです。
その1枚で勝敗が変わることなんてザラです。
下記はあくまでも基準ですが、デッキを回していくうちに、これ多すぎるな、逆にこれ多すぎるから減らそうというのを繰り返してデッキの完成度を高めていきましょう。

4枚採用
・デッキに絶対必要なカード
・最初の7枚にあって欲しいカード
・試合を通して複数回使いたいカード

3枚採用
・試合を通して絶対1回は使いたいカード
・主にアタッカー

2枚採用
・試合を通して1回使えればいいかな程度のカード
・そのカードがなくてもデッキがまわるカード

1枚採用
・メタカード
・あったらいいな、楽だな程度のカード

環境デッキへの解答

やはり勝つためには環境への理解、解答を待つべきです。
2024年3月時点の環境デッキを挙げると
リザードン       
ロストバレット
パオジアン
ギラティナ       
ルギア        
アルギラ        
サーフゴー       
テツノカイナ
イダイナキバ      
トドロクツキ      
カビゴン        
アローラロコン     
タケルライコ      
サーナイト
といった感じでしょうか。マジで多すぎます。
現時点のレシピでどのデッキに強く、弱いのか分析してメタカードを採用しましょう。
しかし、全対応は確実に無理です。ある程度割り切ったり1デッキ捨てて他への対応力を上げた方が良いでしょう。

上記のアルセウスデッキの不利対面を挙げると
リザードン 不利
パオジアン 微不利
ルギア   不利
サーフゴー 微不利
タケルライコ 不利
といった感じです。

コンセプトにもあったリザードンexをワンパンする術を持つためにテツノイサハexと草エネルギーを採用。
メタが1枚で済む場合は採用していきましょう。

パオジアンにはロストシティとボスの指令でセグレイブを取り続けられれば勝てるので引けない場合は割切り。
サーフゴーにはロストシティを貼らずにかがやくリザードンを2回使うことを意識。
現状のリストである程度対応できる場合は相手の上振れ、自分の下振れを割り切っていきましょう。

ルギア、タケルライコは不利対面です。
ルギアにはテツノカイナ、ネジキorポピーの採用をすればだいぶ楽になります。
タケルライコにはロストスイーパーとすごいつりざおの複数採用でかがやくリザードンでタケルライコを倒していくことができます。
しかし複数のメタカード採用でデッキを圧迫、コンセプトが乱れやすいのでナンジャモやジャッジマンの手札干渉でワンチャンを作ります。

こんな感じで1つ1つのデッキと向き合ってどう立ち回って行くかを考えると有利、不利対面が分かりやすいです。
といっても多すぎて面倒だと思うので最低限リザ、ルギア、ロスト、パオ、LOに対しての立ち回りは考えておくと良いと思います。

デッキ完成

これらを踏まえて採用枚数の微調整をした結果、僕のアルセウスデッキはこのようになりました。

実際使ってみてかなり強かったです。ロストシティ、ボスの指令の要求もスターバースが補ってくれます。

長くなりましたが、レギュレーション変更したばかりで迷走してる人も多いはずなので参考にしてみてください。

プレイ中に考えていること

僕が試合中に考えていることを一部ですが、まとめてみました。あくまでも僕のやり方、戦い方なので参考程度に読んでください。

相手のデッキの把握

これに関しては前提知識が全てです。相手の場のポケモンを1、2匹、またはエネルギーの色でどんなデッキを使っているのか把握するだけでも勝率はぐんと上がります。X(旧Twitter)でシティリーグの入賞デッキを見たり公式のカード検索を用いて知識をつけていきましょう。

手札の順番

これは自分がこうした方が考えやすいってだけのちょっとした小技?的なやつなので参考程度に見てください。意外とやってる人いなかったので。

やることは簡単です。とにかく自分の手札を常に
ポケモン→グッズ→ポケモンのどうぐ→サポート→スタジアム→エネルギー
の順番に並び替えることです。(左右は逆でも可)
最初の7枚の時も、ナンジャモした時も、ジャッジマンされた時も常に。

これをするだけで手札を見落とすこともなくなるし、何より考えやすい。
特にロストや古代デッキを使ってる時は手札がすごい数になるのでこういった小さな工夫一つするだけでだいぶ楽になります。

デッキ圧縮

基本的に欲しいカードが明確に1枚ある時にする小技です。
要するに山札から欲しいカードを引くために不純物を先に手札に加えることを「山札を圧縮する」と言います。
かくしふだをする前にパオジアンの特性「わななくれいき」で水エネルギーを回収、オーリム博士の気迫を宣言する前に大地の器で基本エネルギーを回収など、こうした積み重ねが濃度の高い(当たりの多い)山札を作り上げます。

しかし、欲しいカードが2枚以上ある場合は別です。

例えばこの盤面、このターンは前のヒトカゲを進化させて殴りたい。
そんな時に先にペパーでふしぎなめとまけんきハチマキをサーチしてからはたらくまえばをすると、ハイパーボールとリザードンexしか当たりはありません。しかし、先にはたらくまえばをすることでハイパーボールやリザードンexだけでなく、ふしぎなあめも当たりになるわけです。
引いたカード見てからどれをサーチするか選べるので、2枚以上欲しいカードがある場合は先に不確定要素を含むものから打ちましょう。

サイドプラン

サイドプランは〜とかポケカしてるとよく聞くと思います。具体的にいうと「試合を通してどういうルートでサイドを6枚取りきるか」ということです。
デッキごとにこれを考えておくだけで無駄なダメージを与えることもなくなるし、あえて殴らないという立ち回りも理解できます。最短で6枚取り切れる無駄のない立ち回りを意識できると上達できると思います。

しかし、最短で6枚取り切りたいのは相手も同じです。それをいかに遠回り”させる”かも重要です。
ポケモンカードは厳密にはサイドを6枚以上取りきれれば勝ちです。例えば自分のサイドが残り1枚の時のhp30のコイキングとhp330のリザードンexどっちの方がサイドを取りやすいでしょうか。もちろん後者ですよね。
この状況を作れると自分の殴るターンも稼げますし、相手に遠回り”させた”ということになります。

例えばこの盤面、お互い残りサイドの枚数は2枚。ここでベンチのヒトカゲは進化させるべきでしょうか?答えは否です。(もちろん例外あり)
盤面にあえてルール持ちのポケモンを置かないことで相手は次のターンサイドは1枚しか取れません。かがやくリザードンでサイドを1枚取ったあと、相手がかがやくリザードンを倒したらヒトカゲを進化させてバーニングダーク。裏のヒトカゲを取られてもかえんばくが打てる状況です。

最近のポケモンカードはルール持ちのポケモンを主軸としたデッキが多いのでどこかのタイミングで非エクのポケモン(サイド1枚)を挟めると良いでしょう。

エネルギー管理

要するに試合中に何エネルギーが何枚必要か、何枚逃げエネやハイパーボールでトラッシュして良いのか、何エネルギーを何枚すごいつりざおで山札に戻すべきなのか、ということです。
言葉にするとすごく難しそうですが実際は……はい。難しいです。
特に多種のエネルギーを採用しているデッキはさらに難しくなります。
しかし、これをうまく管理しないとエネルギーが足りない!殴れない!という状況に陥ります。
では、具体的には何をすれば良いのか。それをご紹介します。

・サイド確認
これはエネルギーに限らず重要なパーツは確認してください。(ポケモンやACE SPEC、ボスの枚数など)

・試合中にどのポケモンを使うか
ポケモンごとに必要なエネルギーの枚数は違いますよね。これに関してはサイドプランと関連付けて考えると良いでしょう。

・すごいつりざお
このカードは難しいです。無闇にトラッシュにあるだけの枚数を戻せばいい、という話でもありません。

例えばこの盤面、山札にはエネルギーが1枚もありません。かがやくリザードン用の炎エネルギーは手札にあるのですごいつりざおで戻すべき枚数はリザードンexで殴るのに必要な2枚だけで十分です。ホシガリスやビーダルの逃げエネ用と考える人もいると思いますが手札にはジェットエネルギーがある且つビーダルの逃げエネは2なので1枚多く戻したところで変わりません。

とても細かな工夫ですが、こういった1枚で勝敗が分かれることもあるのがカードゲームです。0.1%でも山札の当たりを引く確率を上げましょう。

読み

これはかなり難しい内容になります。かなりの相手のデッキへの理解と採用枚数のある程度の把握をしていないとできません。
ここでは具体例とともに次のターン何を警戒するべきなのか、ナンジャモするべきなのか否かを考えていきましょう。

まずは簡単なものから。相手のルギアはチラーミィスタートで後攻1ターン目、ハイパーボールでアーケオスとルギアVをトラッシュしてアーケオスを手札に。ハイパーボール2枚目でアーケオスとルギアVstarをトラッシュしてルギアVを手札に加えてそのままベンチへ。チラーミィにエネルギーをつけて技「なかまをよぶ」を宣言してエンド、という状況です。

では相手の残り1枚の手札は何でしょう。後攻1ターン目にも関わらずサポートを打っていないからサポートはなし、グッズもキャプチャーアロマなどがあればアーケオスをサーチするために先に打つでしょう。何よりルギアは最速でアッセンブルスターを目指すデッキです。ルギアVstarをトラッシュしたということはすでに手札にある確率が高いです。さらに相手はすでにハイパーボールを2枚消費しているので山札に残っているハイパーボールの枚数は最大で2枚。このような盤面の時は迷わずナンジャモを打ちましょう。ちなみに答えはもちろんルギアVstarです。

次はこのような盤面。相手は先行1ターン目からはなえらび×2でロストを2枚貯め、かくしふだを使って番を返してきました。ここで考えるのは次のターンにヤミラミのロストマインが飛んでくるか否か。相手がロストマインを打つためにはあとロストを8枚貯める必要があります。アクロマの実験で2枚、はなえらびで4枚、ロストスイーパーで2枚、が再現可能なロストの貯め方です。これらに必要なカードは
・キュワワー×2orなかよしポフィン×1
・いれかえ札×3+いれかえ札×1orエネルギー×1
・アクロマの実験×1
・ヤミラミorネストボールorボウルタウン×1
・ロストスイーパー×1
・ロストスイーパーでロストするための道具orスタジアム×1
・超エネルギーorミラージュゲート×1
の最低でも9枚のカードが必要で、再現性はかなり低いです。
なので、このターン自分はジラーチを置く優先度を下げたり、なかよしポフィンでhp60以下のポケモンを2体並べたりできるわけです。

今回は簡単な内容を扱いましたが、このような考え方で、相手の手札や次のターンの予測をすることで自分のターンに何をするべきなのかがわかりやすくなると思います。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
自分では分かっていても、言語化するのはまあまあ大変でした。
質問、不明点等ございましたら、僕のX(旧Twitter)のDM等で連絡ください。
(@kotani0475)

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