いつの頃からか　人々の口コミやｓｎｓなどで「鏡に映るものが現実になる」という噂が流れました
その鏡はどこにあり、だれが持っているのか、実際に存在しているのかも分からない状態でした

ある国の大金持ちの王様が懸賞金を懸けてテレビやｓｎｓを使い「この鏡を見つけたものには１億円プレゼントしよう」と全世界に発信しました
数日後には　全世界から鏡を持った人が王様のところに集まりました
しかし　どれも現実になることはありませんでした
大金持ちの王様は　どうしても　その鏡が欲しくて更に懸賞金を上乗せして２億円にしました

世界中の人々が　お金欲しさに血眼になって探しました
すると　人々の想いや思想でどんどん世の中が貪欲になり喧嘩や争い、憎しみあい、奪い合いが起るようになり暗い世界になってしまいました

王様は「あぁ・・私が懸賞金を懸けたばかりに人々がお互いを傷つけあってしまっている・・なんと嘆かわしいことをしてしまったんだ」と悲しんでいました
ふと王様は「一人に懸賞金を渡すのではなく全世界の人が豊かに笑顔になるように配当すればいいのだ！」と思いつきました
国の財政課に連絡をし　「全世界の人々に５０００万円配当してほしい」と伝えました

世の中　お金だけではないけど・・・でも　「お金も必要」
お金があれば少しは心に余裕もできるはずと思い全世界の国民に配当しました

お金を渡された全世界の国民は大喜びして　個々の好きなように使いました
始めは車や食べ物・家など物質にお金を使っていた人々は　ある日ふと「自分の為だけに使っては勿体ない　なにかしらの助けに使おう」と考えました

人々は老人が過ごしやすいように施設を建て、買い物難民には食料を配達をし、病院・美容室・ショッピングに通いたい人には家の前まで送迎し、動物病院では治療を無料として　野生動物が街に入ってこないように山と里に境界線を作りました

全世界のボ－ダ－を全て廃除し　偏りのないよう全て平等にし　争いが起こらないように兵器を廃棄しました

するとみるみる全世界の人たちが幸せで豊かになり笑顔になっていきました
そしてお金を配当した王様は　世界のトップになりいつまでも平和で穏かな世界が続いていきました

この「鏡」は　人のココロの中のことを表してます
感情を鏡のように映し出し　憎しみや苛立ち・妬みは相手にも反映され
その逆に幸せや笑顔・豊かさや楽しさも鏡のように映し出されます
なので　どんなに探しても見つからないのです
世界中の人のココロの「鏡」がｈａｐｐｙでありますように・・・

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