セクシー田中さん
って言葉をよく見かけます。

漫画で、それが原作のドラマもできたらしい。
なんか漫画の作者の方が自殺したみたいで。

わたしは、それより、（まあ、よく書いてることですが）セクシーってことについて書きたいです。

「セクシーですね」
って、軽々しく口にするけど、どうなの？
セクシーな服装で平気で道を歩いて電車にまで乗るけど、
それってどうなの？

オカマのあたしは羨ましくて舌噛みたくなるから、
自殺するかはりに悪態ついてやる。

セクシーってね、淵源をたどれば、
さうよ、もとのもとを突き詰めれば、それ見て、男の人が、
あの、あれ、男の人のそれが、なんていふか、
膨張率が増大するってことです。

「お前、イヤらしいな」って？
さうよ、イヤらしいことなのよ。

ああ、もう、腹立つ。女に生れたかった。
イヤらしいことやって、セクシーって褒められるんだから。
セクシーなかっこうしたい！
男の人の視線が欲しい！

女の人の視線がほしい男の人もゐるわね。
そんな男の人、女の人のセクシーと同じことやったら（モッコリタイツ☆で女子高の前を歩くとか、ふんどしでプールに入るとか☆）、へんたいでろしゅつきゃうとして笑はれたり、逮捕されたり、新聞テレビで晒されたり。
ああ可哀そう。

☆☆女の人って、かういふことを日常ふつーにやってるわけよ。
乳房って性器なんだから、それをモッコリさせてるのよ、女の人は。
絶対、男の人は見ちゃうわよ。
ああ、羨ましい。
見られたい、見られたい、見られたい。

男のヘンタイろしゅつきゃうさんたちより、もっともっと可哀そうなのは、パス度が低い（あたしはゼロです）オカマよ。

パス度低いと、自分を（人に笑はれる前に）笑ひものにするしかないの。
これが昔のオカマバーのママとかチーママです。

（パス度が高い人は、ニューハーフ・バー）

服装や化粧は、もう箍（たが）を外して限界まで派手派手にしたわ。目的は笑ひを取るためだから、なんでもいいの。ピエロの装ひよ。
でも、そんな理由をつけて女の人のいろんな服を着たりいっぱい化粧品集めるのが、実は、嬉しくて楽しいの。だって、思ひ切り女装してお化粧できるんだから。幼稚園のときに母親の口紅をこっそり塗って、幼稚園のスモックの下のズボン脱いでパンツだけになってスカートをはいたつもりになって、駅前の裏通りをふらふら歩いて以来、

ずっと死体（わ、死体だって、（女装してお化粧）したいです、残しておかうっと。死体みたいに悍（おぞ）ましいよね、パス度ゼロの女装）と思ってたの。バイト代が入ると、ほとんど全部服と化粧品で消えました( ´艸｀)

オカマバーのママは、頭よくて話がオモシロイ。
ってことでないと、誰が、あんなバケモンみたいな男のところでお酒を飲むのよ。

わたしなんて（ママってわけでなくて「すごく若い」だけを取柄にして隣りにゐただけど）
悩んでる男の人や女の子がゐたら、くだらない心理カウンセラーよりよっぽど力になれたわ。一人だけだけど、今でも連絡来たりする。一生、あたしが生きてるかぎり、連絡してねって言ったから。

あ、・・・、これは想像して書いてます。
「わたしだったら、かうしてたわ」ってことです。
わたしは女装はしなかった、ってことになってます。

ちゃうど伸ばし続けた髪が腰に届いたとき、
ほんの一年足らずの、想像の世界。