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◆作品No.187 それだけがネック

🔴作品紹介🔴


放送期
2020年10月12日 秋
@3分ショートアニメ

character
▼ホットホットマート
武藤(むとう): 君沢ユウキ
店長:新納敏正
アダム:小栢伸五
大塚(おおつか):木津つばさ
田端(たばた):雛形羽衣
上野(うえの):西野太盛
秋葉(あきば):深澤大河
▼その他
猫丸(ねこまる):沢井正棋
小田(おだ):おおたけこういち
月子(つきこ):MoeMi
空恵(そらえ):朝木ちひろ
海奈(うみな): 成瀬瑛美

主題歌
「それだけがネック」-打首獄門同好会


監督
井口昇
脚本
國吉咲貴
キャラデザ
カネヨシ
アニメーション制作
TIA 株式会社


★あらすじ★
とある郊外のコンビニの日常。 どこにでもありそうで、どこにでもいそうなコンビニバイト達、ただ、一人のバイトが怪しい。 全くしゃべらず、何かを黙々と作り続ける、決して顔が映らない一人のバイト。 彼は何者なのか?何のためにこのコンビニで働くのか? 手作り惣菜を売りにしている、個人経営のローカルコンビニ「ホットホットマート」。 今風の怠惰なバイト達が働く、このコンビニを舞台に謎の主人公とともに物語は進む。 店長やバイト達はお客をはじめ、お互い相手の顔をまともに見ず、空虚な会話で、 仕事を行っている。誰もそのことに特に気をとめることもなく。 店長やバイト達も、それぞれ何かを抱えているようで……?



🔶感想🔶

<評価:S>
視聴2024.4.23

<感想>
終わりました~!!ビックリしました!!隠れてた!!

ざっくりあらすじ

〝とあるコンビニ。ちょっと不思議な店員たちの、ちょっと不思議な日常。〟

事細かくはネタバレになるのでこの位にしておきました!
いやはや隠れてるね~!!こういうショートアニメの中にも面白い作品。
だから見逃せないっつーのww
この短さの中に人の探究心、ワクワク感、恐怖感、衝撃をいれてくる展開が面白い。こんな日常に非日常が入り込んでる。これは凄いね。そしてタイトルと本作の秘密が掛かっているのね~!いや~面白いね~!!
でも私達視聴者には最終回が永遠に解かれない「それだけがネック」。
お後がよろしいようで。

シュール、ファンタジー、答えが無い系が不得意な人には合わないかもww

※ここからネタバレです。本作に関しては作品を先に見てください。


<感じた伝えたい事・テーマ>

本作で感じたテーマは人の本質です。
◆テーマ:人の本質
・古代ローマの政治家カエサル(シーザー)の言葉で「人は現実のすべてが見えるわけではなく、多くの人は見たいと思う現実しか見ない」という言葉がある様に先入観や思い込みがあり確証バイアスが生じているそうです。人は見たいものしか見ていない、見えない、気にしていない、耳にしたいものしか聞いてない。反対に視野が広く滞りなく視野も聴力も行き届く人もいてこの比較も面白いところでした。
個人的にはえ?そんな気が付かないの?って笑う。

<気になった事(良し悪し)>
・井口監督は映画やドラマが多い方でアニメは本作と闇芝居。経歴見ると「ちょっと監督~wwww」ってなる。めちゃくちゃ18禁の監督でもあったww失礼ながら映画もドラマも見た事無いのでこの不思議な世界やシュールな世界感が主に遣られているのかな?
・登場人物が個性的で、それぞれの性格の特徴が交差する人間関係がさらに面白みを増していた。キャラの方で書いた性格の違いからこんな小さなコンビニ世界でも人間関係が人間社会の縮図のように見える。
・客の小田の回は笑っちゃったw

<謎、疑問>
◆月子が弥吉(武藤)を見ても動じない訳。
→正直正解は分からない。不思議ちゃんなのか?心の闇でもあるのかな?って思っていたんだけど、他の方の考察も見てなるほどと。最終話で母親が亡くなっている月子。まだ若いからショックも大きいと思うけど、いつも穏やかにニコニコしている。そんな月子の目の奥は光が無かった。精神的ショックから顔が見えてないのかもしれない。そして通常なら首なしの弥吉の事を驚かない人はいないが受け入れているのも精神崩壊を起こし考えられないのかもしれない。ただ、月姫が死ぬ時おにぎりがあってトラウマで食べられなのは月姫の生まれ変わりなのかもと思わせてくれるね!

◆弥吉の首が無い訳
→弥吉の生きていた時代。月姫の料理人だった弥吉は病弱な月におにぎりを食べさせたかった。ある夜握り飯を持って行ったが食べずして月姫は亡くなってしまった。城中大騒ぎになり恐らく食事担当だった弥吉が毒をもって殺したと言う罪をきせられ打首になってしまった。そしてなぜか蘇生したゾンビとして。なので首が無い。

<タイトルについて>※全て憶測です。
【それだけがネック】
以下のように考えてみました。
・ネック →英語で首。物事が進む上で支障となるもの。
支障のネックの語源は【ボトルネック】ボトルの首が細くなっている部分を指しその部分で業務上支障が出ている事を指している。本作でも各キャラクターの思いが通じずスムーズにいかないって事を表している。スムーズに謎がとかれない。これも取り入れているのかな?

<映像、音楽>
・作画の崩れとかはなかったと思います。デザインが緩い感じで結構好きです。可愛い!
・ED歌っているバンドの打首獄門同好会のみなさんのキャラもそっくりでかわいい。バンド名が凄いのと良く探して来たなとww首にまつわる事だもんね。それだけがネックは描き下ろしもあって世界感が出ています。韻がとっても気持ちいロックでした♪

<声優及びキャラ>
・今回の声優は殆どが俳優を遣られている方たちが多くて、でもとても上手で個性が出てて良かった。
●武藤、弥吉(むとう、やきち): 君沢ユウキさん演じる主人公。実は打首され生き返った人物。その時の無念が残っており月子におにぎりを食べて貰いたく試行錯誤している。弥吉の叶えたい事は月と一緒におにぎりを食べる事。だがそもそも頭が無いので永遠に書ない事が無い。だが生き返った謎。真面目で親切な人。動物に好かれている。

●店長:新納敏正さん演じるコンビニの店長。対人恐怖症から緊張すると不気味な笑みを浮かべてしまう為年中マスクをしている。マスク焼けを気にしており、婚活に受かれている。癖になる話し方w対人恐怖症からか弥吉の容姿を分かっていなかった。あまり見てないタイプ。

●アダム:小栢伸五さん演じる留学生。広い視野を持っていて弥吉(武藤)の実態を分かりつつそこには敢えて口にはしない人。人の話も良く聞いている。個人的にバランスのいい人。一番普通が外国の人っていうのも面白いなと。

●田端(たばた):雛形羽衣さん演じるバイトの女性。常に彼氏へ連絡しており携帯ばかり見ている。仕事は基本他の人に遣らせる。自分と彼にしか興味なく携帯しか見てない。他に興味が無いため人に対しての悪さはない。

●上野(うえの):西野太盛さん演じるバイトの男性。コミュ症の為、基本話さない。頭の中で話しているタイプ。ぬいぐるみ作りが趣味で世界がぬいぐるみに見えている。田端のしわ寄せを受けやすく文句を言っているがぬいを誉めてもらい田端に思いを寄せるが彼との同棲が決まり辞めてしまう事が分かるとバイトを休んでしまう一面もある。弥吉の事は後々正体を知るが喋らない弥吉との比較される事を嫌がっている。

●秋葉(あきば):深澤大河さん演じる新人バイト男性。陽キャでぐいぐい系。人のテリトリーに踏み込んでしまう自分に悩んでいる。お節介だけど良い人。最後の方は秋葉の後押しが利いていたと思う。

●大塚(おおつか):木津つばささん演じるバイトの男性。良い人アピするちょっとずるい人。弥吉の正体を知ると来なくなった。

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