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◆作品No.177 映画 さよならの朝に約束の花をかざろう

🔴作品紹介🔴


放送期
2018年2月24日冬
上映時間 115分

character
▼イオルフ族
マキア:石見舞菜香
レイリア:茅野愛衣
クリム:梶裕貴
ラシーヌ:沢城みゆき
▼人間
エリアル:入野自由
エリアル(幼少期):櫻井優輝
ディタ:日笠陽子
ディタ(幼少期):栗本有規
●ミド家
ミド:佐藤利奈
ラング:細谷佳正
ラング(幼少期):徐斌
デオル:宍戸准之助
オノラ(飼い犬)
●雑貨屋の店主
ダレル:咲野俊介
●メザーテ
イゾル(軍人):杉田智和
メザーテ王:岩崎ひろし
ヘイゼル王子:河本啓佑
▼イオルフと人間ハーフ
バロウ:平田広明
メドメル:久野美咲

★推し様出演 : 梶裕貴氏、細山佳正氏、久野美咲氏


主題歌
「ウィアートル」-rionos


監督
岡田麿里
脚本
岡田麿里
キャラデザ
石井百合子
アニメーション制作
P.A.WORKS


★あらすじ★
縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。



🔶感想🔶

<評価:S>
視聴2024.3.27

<感想>
はいはいはい。見終わりました~。
ブフォッって感じで胸いっぱいでした♡♡(意味不明)
ではまずざっくりあらすじから!!

〝別れの一族と呼ばれるイオルフの民。彼らは長命故そう呼ばれた。イオルフの民である主人公マキア。彼女はいつも孤独を感じていた。ある日、人間のメザーテ軍の襲撃にあい里を出てしまったマキア。里を離れてしまった恐怖と孤独の中、マキアが出会ったのは生まれたばかりの赤ちゃんだった。この子と生きる事を決意したマキアの日々が始まる。。〟

だいぶそぎ落としましたw
まず評価から。まぁ~まぁああああ良かったです!!!!
笑う意味での面白かったと言うより感動(涙あり)と感激に包まれる作品でした。
一言で表すと「人生」です。
私の好きな作家:岡田麿里さんの初の映画監督作品。
何度も言いたい!!私が感じている岡田作品は、やはりなんといっても時間(とき)。
これが必ず入っている。流れる時間の中での人間模様がこれぞ岡田麿里と感じます。
そして人間の本心を出す。ドロドロしてて堪らないのです。
これも何回も言いますが感情揺さぶられる喜怒哀楽増し増し作品が大好きなのでたまらんのです!!本作も時の流れの中での各キャラの感情の移り変わりが面白い。
そして流石のP.A.WORKSです。背景画が異様の異常に美し過ぎる。建物の緻密さ、光の反射や布の滑らかさ、白がまた綺麗。ただただ美しい世界に没入出来るしBGMもプラスになっている。そしてどこかで見たようなキャラデザ。。調べましたら!!!
原案は吉田明彦さんでグラブルのデザの方だった~。そりゃ好きだわ♡。いつもグラブルみて素敵だなと思っていたので。
最後の静止画も美しいのでじっくり見ちゃった。

本作の感じたテーマは、「長命と短命」・「愛するか否か」・「親子の形」・「人生」です。
【長命と短命】
・生きているものなら長く生きたいと願う。だが良く題材にも使われる永遠に近い長命は必要なのか?本当に何もなくただ生きているだけなら必要のないものだと思う。ただ生きた分沢山の経験が出来る事は良い事だと感じる。本作でも長く生きる事は別れを多く経験するが出会いがもたらす貴重なものと出会える。どちらが良い悪いと言う事じゃなくて長命も悪い事ばかりじゃないよって感じました。

【愛するか否か】
・長老がマキアに言う言葉で、
『外の世界で出会いに触れたなら、誰も愛してはいけない。愛すれば本当の一人になってしまう。それが私達別れの一族に課せられら運命なんだよ。』
本作での愛する事は、愛せば愛した分別れがつらくなり、戻る事のない命への寂しさを消すことが出来ない。より強烈に孤独を感じることになる。この辛さを乗り越えられないのであれば自分を守る事としての長老なりのアドバイスだな思った。この思いも凄く理解できる気持ち。だけど最後に、マキアは長老に向けてエリアルを愛して良かったと答えを出した。別れる事の辛さよりもエリアルと過ごしたかけがえのない日々と時間は、それを越えたんだなって。寂しくない事はないけど、出会わなければこんなにも自分の心を埋めてくれる事も無かった。最後のエリアルとの日々の回想シーンはそれを物語っている。本当に涙腺崩壊するシーンです。
辛い事があっても自分の心を幸せで満たしてくれる人との出会いは何にも変えられない。これを知らないで生きる方がよっぽど寂しくてつらい世界だなって思う。

【親子の形】
・親子とは何か。母の愛、親子愛が印象の本作。愛だけでなく親と子の形にも注目したい。分かりやすく表現しているのが、マキアとレイリアの親子関係。血縁が必ずしも幸せだと限らないと言う事。
◆血の繋がりの無いマキアとエリアル。
→この子を守りたい、笑顔にしたい自分なりの愛情を沢山込めたマキア。エリアルとの衝突も合ったけど子供を最後まで看取れた。
◆血の繋がりの有るレイリアとメドメル。
→無理強いされ出来た子供で更に引き離された事で娘に逢えない。子供の成長を見れない、匂いも顔も記憶が薄れて行く。戦争が起きた事で最後に逢えたが、未来に向かう事で互いに忘れようと娘に言い放ち別れを選んだレイリア。
親子は血縁関係なく、日々を共に過ごす事の大切さとどれだけその人に注ぎ込んだかだと感じる設定だった。マキアにとってエリアルは我が子というだけでなく、両親が居なく孤独な自分が自分で居られ存在意義を確立してくれる存在だったのだなと。お互いに大切な存在だったのだなと感じました。
そしてとっても対照的なレイリアとメドメルにも注目してほしい!!!
どれだけ可哀想か。。妊娠までさせられていたとは衝撃でした。好きでもない男の子供を身籠るなんて何の罰なんだ。。その後のレイリアの人生は地獄。クソ夫にも必要とされず、愛娘にも逢わせて貰えず、仲間も殺され本当の孤独の中生きるしかなかった。唯一娘を思う事で心の均衡を保っていた。そんな彼女の台詞を聞いて悲しくなる。
そしてイオルフの性質を継げなかったメドメルもまた母には逢えず父や祖父からも寵愛を受けず母親が必要な時に孤独を強いられる。母との思い出もないまま成長する。そしてやっと逢えた時には、母から自分の存在を忘れると言われる。そしてこの先も誰からの愛も知らずに大きくなる。こんな不幸な状況に産み落とされる子供の気持ちを考えると悲しくなる。子供には何も罪が無いからこそ一番可哀想なのはメドメル。心がギュッとなる。

【人生】
・人生とはをどうこう言うのではなく、上でも書きましたがこの作品は人生を見させてもらうものだなと。イオルフの民が織るヒビオル。そこにはイオルフにしか読めない文字が織られている。何故機織り機なのか。人生とは織物の様なものである。「縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。」自分の人生の時間は既に敷かれている縦糸で変える事は出来ない。そこに自分の日々の行動の横糸を自分で折り重ねる。そして一つの布が出来る。それが人生。織物も同じで後には戻れない前に進むしかないそれを表しているんだね。


*ここからは突っ込み、気になる、良かったポイントを書いて行きます*

・私マキアの心を知るまで分かってなかったんだけど、知ってから見返して冒頭の所でレイリアが水場に飛び込むシーンで、クリムがレイリアを見つめる表情をみて悲しそうな顔をするマキア。これマキアがクリムに恋しててだけど、レイリアの事が好きって事を何となく感づいているんだよね!!くわぁぁぁって。そして夜2人が密会している所を見て涙するシーンみて再度くわぁあああってなりました。恋してたんだね。何でこの表情なんだろうとは思っていたけど、マキアが恋してるとは考えが及ばなかった。孤独で寂しいのか弱虫系のキャラなのかと思ってた。。
・クリムに監禁されていたマキア。イオルフとばれないように髪を染めていた。その染めた部分はエリアルとの日々の証。それを切断するクリムも中々サイコになってた。
・飼い犬オノラの死。マキアが避けていた現実を目の当たりにするシーン。人間よりも犬の方が命の進む速度が速く先に死を迎える。これはイオルフよりも人間の方が早く命の灯が終わる事を疑似体験させる演出でマキアに現実を感じさせるのが良かった。
・レイを救出すべく企てたパレード事変。裏路地でマキアとレイリアのやり取りで、行こうと誘うマキに対し逃げられないと一歩下がったシーンで日陰に入る。自由になる助ける希望の光が指すマキアの場所と日陰になっているレイリアの場所、希望と絶望が分かりやすく演出されていて感動する。
・母親と言うものが分からないマキア。自分の言う事を聞いてくれないエリアルに八つ当たりをするが長老の言葉を思い出し自分を思って作ってくれたエリアルのヒビオルを思い出て行ってしまったエリアルを追いかける。母親って産む事もだけど育てる事も親の役目。血の繋がりや、種族が違えど育ててくれた子供にとって親は親以外の何ものでもない。純粋に気持ちを出す子供と責任を持つ大人だと重さも違えばマキアのようにイラついてしまうのは当然ある。親になるってもまだ未熟だったりするからね。そんな困難を越えて生き物は成長して愛おしい気持ちを深めるんだろうね。
・イゾルが心変わりする期間の事が描かれて無いので、そこは少し掘り下げても良かったかも。王命だとしても略奪した事に引け目を感じているのか?レイリアと日々過ごす中で罪悪感を感じて行ったのか?それとも元々王のやり方に反対だったのか?
・最後の絵は少しずつイオルフが復活したと言う事なの?
・母性の分男性よりは、女性の方が刺さり易いと思う。男性に刺さらない訳ではないよ。
・リクエスト部分は、その頃このキャラはどうしていたんだ?って部分が都合上、割愛されているので知りたかった。気になった部分を一覧で書いてい行きます。
〇クリムが復讐に至るまでの何をしていたなのか?
〇ラングがメザーテ軍に入ったきっかけは何だったのか?給料がいいから?
〇マキアへの気持ちと最後ラングはどうなったのか?プラス、ミド一家の事も知りたかった。
〇襲撃からの長老ラシーヌはどうなったのか?
〇レイリア、ディタの懐妊までの流れを映像で見たかった。(SEXシーンを見せろって事じゃないですよww言葉でも分からない訳ではないけど。。急すぎてね色々。)
〇その後メザーテ国どうなったの?イゾルもどうなったの?
〇エリアルの後半の人生はどうだったの?エリアルの子供は女の子だったの?


◆タイトルについて話したい※全て憶測です。
【さよならの朝に約束の花をかざろう】
以下のように考えてみました。
・さようならの朝に→これは、最後のエリアルとマキアの別れの事を指していると思う。別れのシーンはいくつかあるけど最後のシーンが一番メインと思われる。
さようならの部分では、岡田さんのインタビューで『“親子”は絶対に逃れられない呪いのような関係でもある』強く求め合う者達の話を描きたかったともおっしゃっている。切っても切り離せないもので、その足枷みたいなものがあり、そこからの解放みたいな意味もあるのかなと思いました。
・約束の花をかざろう→解らん。。wwww
マキアとエリアルの約束は「泣かない」・「マキアを守る」事。そこが花とどう掛かっているのか考えても解りませんでした。最終的にマキアはちゃんとエリアルが自分を守っており約束を守っていたと言っている事、最後泣いてしまうけど涙を堪えた所で2人の約束に大輪の花が咲いたと言う事を無理矢理くっ付けたいと思います笑。
他の方の考察も拝見して飾るものとしてヒビオルの事じゃないかと言うのが有りました。なるほど!!飾る花=ヒビオル。それもあるかもしれない。
ほかには別れや何か出来事のあるときに必ず花が出てくるのと岡田さんが関わる作品には花がある印象があるので、登場する花に意味が含まれていると思うので関係ありそうなものを書いてみました。
本作だけでなく結構花で作品のイメージを伝えるアニメって多いので、見逃しがちですが花にも注目すると発見があったりして面白いですよ!!

【白のカスミソウ】・・・長老の部屋の飾り花
花言葉 / 「清らかな心」「幸福」「感謝」「親切」です。
長老を思うと幸福のための親切で、マキアへの忠告がそうなのかなと思いました。

【青のネモフィラ】・・・マキアの飾り花、クリムとレイリアの密会場
花言葉 / 「どこでも成功」「可憐」「あなたを許す」「愛国心」「荘厳」「初恋」です。
マキアに関わる花で、初恋とあなたを許す(クリム&レイリア幼馴染の恋を許す)、愛国心とどこにいても成功するが移動するマキアを表現している。

【ススキ】・・・長老、マキアの部屋の前の道
花言葉 / 「活力」「生命力」「精力」「なびく心」「憂い」「心が通じる」「悔いのない青春」「隠退(いんたい)」です。
マキアは、なびく心や悔いのない青春がクリムに恋するマキアの心情を表している。
長老は隠退。この先の出来事を表してる。

【白のスパラキシス (スイセンアヤメ)】・・・ディタがエリアルへ持って来た
【紫のスパラキシス (スイセンアヤメ)】・・・ディタとエリアルの家の飾り花
花言葉 / 「陽気な人生」「神秘な人」「よき便り」「嫉妬」 
学 名 / ギリシャ語の「Sparasein(裂ける)」
白は子供の頃のディタの想いで嫉妬とマキア達が旅立った後なので裂けるが表現している
。紫は良き便りで懐妊したディタが破水して分娩に移るので生誕を表現している。

【白のマーガレット】【橙色のハナビシソウ】・・・ドレイルでの家の飾り花
花言葉(マーガレット) / 「心に秘めた愛」「誠実」「信頼」です。
3本は愛していますと言う意味があり心に秘めた愛や信頼をマキアがエリアルに込めている想いを表している。
花言葉(ハナビシソウ) / 「成功」「私を拒絶しないで」「富」「栄光」「希望」です。
希望や成功を願いつつもこの頃から関係性が少しずつ変わってきている所から私を拒絶しないでと言う思いも含まれているのではないだろうか?

【白のセラスチウム】・・・ドレイルの家の窓際の飾り花でマキアが攫われるシーン
花言葉 / 「幸福」「才能」「思いがけない出会い」です。
誰が来たか描かれていないけど、後にクリムが拉致したと思われるのでクリムかクリム側の兵士。

【白赤の薔薇】・・・戦争後のエリアルとディタの家のベッドの飾り花
花言葉(白) / 「純潔」「深い尊敬」「相思相愛」枯れた状態だと「生涯を誓う」です
花言葉(赤) / 「あなたを愛してます」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」です
数本あるが5本映っているのが多く意味もあるので5本だと「あなたに出会えた心からの喜び」で、双方出会い夫婦になった事と子を持ち生涯を更に誓った事を表す。愛情も勿論ある。

【タンポポ、綿毛】・・・ヘルム農場のタンポポ畑
花言葉 / 「愛の神託」「神託」「真心の愛」「幸福」綿毛は「別離」です。
もっとも印象の強く残る花。生命の円環と繁栄を象徴する花で踏まれても、美しく咲く、笑い顔などの意味も含まれている。まさに命の円環と困難を乗り越え泣かない約束の為辛くとも笑顔でいるのを表している。愛はもちろん含まれている。そして綿毛になると別離。これは死別、別れを表現している。

【白のイノバラ】・・・幼少期のメドメルの髪飾り
花言葉 / 「上品な美しさ」「純朴な愛」「孤独」「才能」「詩」です。
これは悲しいかな孤独が一番合っている。そんな花を付けているメドメルは何処までも可哀想なキャラだと思う。


★謎★
★レナトとはなんだったのか?赤眼病とはなんだったのか?
→ドラゴンに似た古代種。古の力の象徴の役目だったのだろう。ただあれだけの生き物が捕まってしまう程メザーテが強かったのかは謎。そして赤眼病の原因は不明。死んだとき灰を地中深くに埋める意味も良く分からない。
★必ずしもイオルフの特徴は引き継げるものではないか?
→バロウはちゃんとハーフだったから長命と金髪は引き継いでいた。まったくDNAが引き継がれない事で更に残酷な印象を与えるね。
★メドメルとレイリアを引き離した意図は?
→引き継がれなかったとしても引き離す意味が分からない。いや、レイリアの孤独を演出する為に必要だったんだろう。だとしてもあの国王親子がクソ。
★イオルフに読めるヒビオルの織文字?なぜエリアルは読めたのか?
→マキアが教えるシーンが最後に出てくるので恐らくそれで織れたのじゃないか?


<声優及びキャラ>
・本作はわたくしの推し様が結構出ていて嬉しかった♡
・バロウやイゾルと少し雰囲気のあるキャラも居たんだけど、特に何かある訳でもなかったのは寂しい。イゾルは特に中途半端だった気もする。レイリア側に立ってくれるのかとも思ったけど逃がすわけでもなく、かと言って自分が守るわけでもなく。若干勿体ない存在。

●マキア:石見舞菜香さん演じる主人公のイオルフの少女。両親が居らず孤独を抱えて生きている。やや内気。もうね~石見さんの声がパーフェクトかわいいのでマキアのキャラにぴったりでした。癒しボイス♡凄く優しいマキア。だけどちゃんと喜怒哀楽はあって最初はよわよわしい印象だったけど、エリアルの母になると決意してからしっかり話す所とか成長する姿が良かった。芯が強くてね!あの自分がいっぱいいっぱいになった時の怒りのシーンは良かった。自分で孤独との向き合いの答えが出て良かったなと。クリムに恋してたマキアなんだけど、クリムが死んだシーンで最後目を閉じに行ってあげるんだよね!ここは好きだった人、同種の仲間、幼馴染、変わってしまった彼へのお疲れ様も込めての表情が良い!!!!!自分を自分で居させてくれるエリアルとずっと一緒に居られるにはどうしたらいいのか彼女なりに考えていたけど、エリアルの気持ちを汲み取ることが出来なかった部分は男女間の違いなのかなと思った。

●エリアル:入野自由さん演じるマキアの息子。入野さんは成人担当です。道中、賊に襲われ孤児になった所をマキアと出会い育てられる。幼少期はミドの子供達が兄弟となり純粋で無邪気な男の子に育つ。母を守る事を心に持ち成長していく中で、自分より若いままの母への接し方に戸惑いが生じる。いつ自分と血がつながっていない事を知ったのかは謎だが、思春期によくある反抗期もあるだろう。その頃から恐らく異性としても意識していたのではなかろうか。気持ち悪いと言う声もあるが、本当の親でなく自分に一番近い異性で自分よりも若くなる事で多少は恋心も理解はできる。だが、親と言う部分も強く残る事から、強くない自分と自分の抱く複雑な想いからあの様な態度になって行ったと思われる。母を守る約束を叶えたくともいつまでも子供扱いされる事でイラツキもあった。純粋に約束を守る為にも母から離れる必要があった。マキアに対する態度がムカツク所もあるが、やはり母であろうとしてくれたマキアの愛情を深く感じていて最後の行かないではエリアルの本心が見れて良かった。

●ラング:細谷佳正さん演じるミドの長男。成人を担当。ラングは兎に角いいやつ!本当にいい奴で、マキアに恋してるんだけど・・・くっそ~振られちゃうんだこれが(涙)この言われた時も凄く悔しそうなんだけど、自分を頼れと言う部分とかマジ良い男。ほそやんの声もまたいい男を上げてくれる。オノラが死んじゃった時も泣いて走り出したマキアを追いかけるとか!キュンとすんじゃん♡戦闘の後どうなったのかが気になるし、幸せになってほしいキャラ。

●レイリア:茅野愛衣さん演じるイオルフでマキアの幼馴染。容姿は美しく天真爛漫で活発な子。クリムと相思相愛。レイリアも可哀想でね。良く笑う子があんな顔になる事に注目してほしい。母になる事が出来なかった事を忘れるって部分は個人的にはそうじゃなくてメドメルは引き取ってあげて欲しかった気もする。あれだけその子の事だけ考えて生きて来たと言うならば何故連れて行かないんだとここはちょっと疑問。クリムが死んだ事もどう思っていたのか?それすら考えられないほど彼女を孤独にした事が精神を崩壊させてしまったのかもしれない。

●クリム:梶裕貴さん演じるイオルフでマキアの幼馴染。落ち着いた雰囲気の子だけど、好きなレイリアを奪われた事で次第に豹変してしまう。マキアを拉致した時の狂気は怖かった。でも恋人奪われて妊娠もさせられたら気が狂うわ!!!一からやり直そうと言ったのにレイリアから断られたのも可哀想。クリムも結構可哀想なキャラで辛い。流石の梶くんの演技でした!!

●メドメル:久野美咲さんが演じるレイリアの娘。久野ちゃんの特徴的な声色が完全に消えてて驚いた。久野ちゃんの違う演技が見れて良かった。本作の一番の被害者と思っている。こんなに可哀想なキャラいない。この子も幸せになって欲しいキャラ。


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