「今日は寒いよー。」

あいさつの一つとして、メッセージを送る。そうすると、こんなメッセージが返ってきた。

「あったかいもの飲んでね。」

これは、台湾の返しなの？笑

確かに、台湾と日本だと気温が違うから、「寒いねー。」の共感はないだろう。「風邪に気をつけてね。」ぐらいの返信を想像していたので、驚いた。飲み物ってなんですか笑

今まで寒い日にあたたかい飲み物を飲もうなんてわたしの中になかった。もちろん、冷たい飲み物は選ばないけれど、寒いの先に飲むという発想は全くなかった。

言われたので、そうか、飲んでみようと飲んでみた。

体の中がぽかぽかしてきた。芯からあたたまってきた。温泉に入って体が隅々までじんわりしてくる、あのぐらいの感覚。

すごい。

台湾は、至る所にお湯や水の給水所がある。それらはフリーで誰もがもらっていいようになっているため、水筒を持ち歩く文化が根付いている。台湾人にとって飲み物は、必須なのだ。

彼の一言はわたしにとっては衝撃で、最初は笑ってしまったけれど、彼の言葉に従ってやってみると確かにあたたかいし、冬は積極的に水分を取らないワタシにとっては、寒さのために水分補給を繰り返すことはとてもいいことだと気が付いた。

彼と付き合っていると、ふっと視点が変わる時がある。それが楽しい。