「ちびっ子アルミニウム」

2018年9月頃に出会った男、和也（仮名）。
・29歳
・会社員
・見た目：中の中
・身長：170cmくらい（※）

和也とは合コンで出会った。
4対4の合コンで、それなりに盛り上がった。

後日、2人で飲みに行かないかと誘われる。
合コンでの印象は、可もなく不可もなく。
とりあえず食事の約束をし、LINEのやり取りを続ける。

彼「玲奈ちゃんってどういうお店行くの？」
私「ワイン好きだから、イタリアンとかお肉系とかよく行くー！」
彼「そうなんだ！じゃあモツ食べに行こうよ！モツが美味しい居酒屋があって、俺よく行くんだよね！あとサイゼリアも行く！」

いや、話の脈略www
ワイン好きっていうヒントあげたのに、華麗にスルーかよ。笑

私「モツはあんまり食べに行かないから行ってみたい！」

まぁ、一応こう返す。笑
てか、モツとサイゼリア・・・地雷臭しかしない。笑

そして当日。
平日の仕事帰りに待ち合わせる。
そこに現れたのは、スーツ姿の小さい男性。

（・・・・・え？・・・なんか小さいんだけど・・・）

絶対に前回会った時より背が小さい。
なぜだ。
私より絶対に背が小さい。
私が7cmヒール履いているとはいえ、前回もヒールだったぞ。
内心すごい困惑する。
突っ込んでいいのか悩む。
動揺が隠し切れない。

とりあえず例のモツの居酒屋へ行く。
サラリーマンのおじさんしかいないような、すごく大衆的で賑やかなお店。
間違っても初デートで選んではいけない系統。

「すみません、満席でーす！！！！」

・・・え？
まさかの予約してない・・・！？
そんなことある？
店決めてたのに予約してないってどゆこと？

彼「ごめん、満席だったね。ここいつも満席なんだよなー。安心して！別の店の候補あるから！」

もうこの時点で帰りたい。
が、別の候補とやらのお店に向かう。
モツ屋から別の候補の店まで徒歩約10分。
それより、背がいきなり小さくなったことが気になりすぎてやばい。

そしてお店に着く。

「すみません、満席ですー！！」

彼「えー、、ここもダメか。玲奈ちゃんこの辺でお店知ってるー？」

・・・もう帰っていいすか。
無駄に10分歩かされ、帰ろうかと思ったけど、いきなり背が小さくなった真相を知りたい。
その真相を暴くまでは帰れない・・・！笑

私がいくつか店を提案し、その中から選んでもらう。
そしてその場で私が空席確認の電話をする。

私「ほら、こうやって確認したら無駄に歩かなくていいでしょ？」

（すごい嫌な奴でごめんなさい。笑）

無事お店に入る。
この時点で待ち合わせから30分くらい経過。

正直、何を話したかあまり覚えてない。
それくらいつまらなかった。
私が質問しても彼が答えて終了。
一問一答形式。笑

あとは、ひたすらアルミニウムの話をしていた。
アルミニウムなどの素材？を扱う仕事らしく、アルミニウムについて熱く語っていた。
正直私はアルミニウムに興味を持ったことがない。
化学の勉強をしに来たわけじゃない。
あなたのアルミニウム愛は十分伝わったからもうやめてくれ。
せめて今はアルミニウムよりも私に興味を向けてくれ。

果てしなく続いたアルミニウムの話をぶった切る。

私「てかさ、和也くん前回よりも背小さくなった気がするんだけど・・・？気のせいかな？」

彼「・・・え・・・？」

彼「・・・前回私服だったから、背高くなる靴履いてたんだよね。笑
今日はスーツだから普通の靴履いてて。」

シ　ー　ク　レ　ッ　ト　ブ　ー　ツwww
まさかのwwww
安易すぎるやろwww
反応に困るwww
笑い堪えるの大変だからやめてwwww

わかるよ、誰でもコンプレックスはあるよね。
気持ちはわかる。
女性が化粧するのもコンプレックス隠すためだもんね、わかるよ。
でも私は受け入れられない。
魅力的な人だったら、シークレットブーツも許せるかもしれないけどさ。
まずは身長よりコミュ力伸ばそうよ。

彼「玲奈ちゃん、この後どうする？もう1回モツの居酒屋行ってみる？今なら空いてるかも！」

いやwwww
こいつのレパートリー、モツしかないのかよwwww
てか2度目のご来店の提案やばいww

もちろん断って、終了。
合コンの時はちゃんと会話できてたのに、なぜデートになると会話も身長も退化するのか。笑

とりあえず彼の印象は「ちびっ子アルミニウム」。
それ以上でもそれ以下でもない。
ちびっ子アルミニウム。

お疲れ様でした。