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「これ以上好きになることはない。」
なんて思うこと、
「もう誰も好きにならない。」
と思うこと、
人生の中でどのくらいあるのかなぁ。



誰しも人生の中で
キラキラした恋の思い出ってのはあるのだろう。


中1から中2まで片思いしていた男子がいて、
ちゃんと告白もしないまま
結局、他の女にかっ攫われたっけ。

僅かひと月で別れるくらいなら
二人、付き合わないで欲しかったなんて
こっちの都合も通る訳もなく、、


少し経って
その男と少しだけ付き合ってみたものの
結局、あたしもひと月でお別れしてしまった。

思いは思いのまま、
小さな宝箱にでも閉まっておくのかいいのだわ。

あの、あれよ?
オルゴール付きのさぁ。

蓋を開けるとエリーゼのためにが流れるあれ。


憧れってのは相手を空間ごと美化するもんだわね。


憧れの先輩
憧れの上司
憧れの......

憧れが強い分
実物に勝手に幻滅したりしてさ、
相手にとっちゃー迷惑なお話しで
「知らんがな。」ってなるわな。


白雪姫やシンデレラに出てくる王子だって
実際に見てみたら
フリルのパフスリーブに
白いモッコリタイツだし、

アラ人に至っては、
名のある国の王子ってことにして
ジャス民に近づいたのよ。
しかも、己の力じゃないわ、ジーニの神通力よ。

ねぇ、それって詐称じゃないの?
あ、詐欺か。


それでもさ、長年生きてりゃ
燃えるような恋もたまにはするのよね。



14で知り合った男は
別れては戻りを繰り返し
のらりくらりと8年ほど一緒に居て、
毎日好きだったから、あれほど好きになる男など出てこないと思ったけど、あたし、その後すぐ呆気なく結婚した。


そんでも結婚て凄いことだと思うから、
旦さんとお別れしたとき
もう結婚はええやーなんて思ってたけど
きっとこの先、結婚することになるだろなと思う。


人生ってわかんないもんなんだ。


明日のことは誰にもわからないしさ、
そうなるとやっぱり今の瞬間もまた
愛おしいものよ。


今日はあたし会食だわよってボンに伝えたら
「ラーメン食べよーっと!」って嬉しいそうに云ってたわ。

あたし、丼ものとかラーメンだけは一杯食べきれないのよ。

味にね、飽きちゃうのよね。

あたしたちは滅多に別々に食べないし、
外食もほとんどしないのよ。

ボンはラーメン大好きだから
あたしの会食の機会を待ちに待っているのだわ、きっと。


そんで、帰ってきたら
今日食べたラーメンの話しをするのよ、ボンは。


嗚呼、愛おしや愛おしや。


燃えるような恋ではないけれど
年がら年中ほんのりあったかい床暖房のような
関係も悪くないのだと思うのです。


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