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今では幻に。高千穂鉄道からの美しい風景【高千穂鉄道】栗原隆司著

今年の9月に高千穂に旅行に行きました。
高千穂駅で衝動買いした写真集です。

その時の詳細はこちらより。

私の印象にあるのは、
台風で線路が流された状態でした。

写真集を見て「こんな美しい風景があったのか」と
驚きました。
すでに廃線になっているため、現場で見ることはできません。まさに幻の美しい風景です。

※現在は、高千穂あまてらす鉄道として運営。



・風景に溶け込む鉄道

現在、高千穂鉄道は
高千穂ー天岩戸間のみの運行です。
他の区間は線路が流されたままになっています。

※廃線前は、延岡から高千穂の50kmを走行。

写真の大半は台風が来る前の写真です。
通学で使っている学生さんの多さに驚きました。

晴れている時の写真が多く、
電車と青空と山の景色が美しかったです。

私が高千穂鉄道に乗ったときも、晴れでした。
その時の景色を思い出されます。

・こんなところに駅があった

個人的に「懐かしい」と思ったのは
「行縢駅(むかばき)」を見た時です。

子どもの頃、行縢山に登ったことがあります。
宮崎県延岡市にあります。
木々が生い茂っていて、自然豊かな山です。

当時は高千穂鉄道の駅があるのは知りませんでした。

・宮崎県内では大きな話題になった

廃線のきっかけになった台風が来たのは2005年。
私が高校2年生の時の話です。

当時地元メディアは大きく取り上げていました。
再建のために、国や県に要望していたのが
記憶に残っています。

しかし現実は、2008年に廃線になりました。
こちらの本でも触れています。

当時は、「修理に莫大なお金がかかるし、採算が取れないから仕方がない」としか思えませんでした。
しかし、地元の人や縁がある人は「仕方がなかった」とは思えなかったと改めて感じました。

・感想

「ここが一番、在庫がたくさんありますよ」
駅員さんにそう言われました。

高千穂に寄ってから実家の宮崎市に向かいました。
その後宮崎市内の大きな本屋さんでも
同じ本が売ってました。
しかし、宮崎市内ではわざわざ買おうと思えませんでした。

台風で一度廃線になった鉄道。
再建したとはいえ2駅しか動いていない鉄道。
「再建は難しいんじゃない?」
正直なところ、そう感じました。

しかし、高千穂鉄道の職員は再建を諦めていない様子でした。
またいつか復活する日を夢見ているように見えました。

その理由がこれらの写真を見て納得しました。
鉄道が風景に溶け込んでいるように感じました。

著者は福岡県太宰府在住。
高千穂鉄道の他にも
九州の鉄道の写真集を出版しています。
鉄道への愛が伝わりました。

鉄道の写真集ではありますが、そこに住んでいる人たちの営みも感じさせる写真でした。

次回行くときは、桜の季節に行きたいですね。
写真集を見ながら、楽しい思い出に浸れました。

以上、ちえでした。
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