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詩が生まれるところ

詩人の峯澤典子さんがツイートで
「私がこれから写したいのは光と翳の境目ではなく。あかりとあかりの間の微かな差。消える前の」
と書いてらしたのを読んで、私は強い光と暗い翳に翻弄されている自分の狭さと浅さを改めて感じた。

SNSに現れる強い主張や荒い言葉づかいに知らぬ間に侵食されてるよなぁと空恐ろしくなっていたこの頃なので、このツイートに感じ入ってしまった。深く観察することの大切さと難しさ、そしてそこから生み出される詩空間。あぁ、私もそういう詩を読みたい、そして書けるようになりたいものだと思う。

日常の何気ない風景のなかに“発見”があって、そしてそれはとても静かな柔らかさのなかでないと見つけにくいものだから、荒ぶる世の中であたふたする私にはなかなか捉えられないものかもしれない。それでも、1日のなかにそんなひとときを持ちたいと思う。静謐な書斎で植物図鑑を眺めるような心持ちで、丁寧に物事を見つめてみたい。ほんのひとときでいいからと、そう思う。

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