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ニュースつぶやき:「ゆっくりすべり」

 最近千葉県沖でスロースリップによる地震が頻発している話。

 ここのところ、千葉県沖で発生している地震は「スロースリップ」という現象で起きているとのこと。スロースリップとは、地震と聞いて思い浮かべる、プレートがデコピンみたいにビンッとすべるようなイメージではなく、ゆる……り……といったイメージですべる現象のことですわ。もちろん、ゆる……り……といっても人間にとっては大きな振動なのですけど。
 日本周辺は、その地質によってファストスリップ(通常の地震)とスロースリップと、発生しやすい所がある程度決まっているとのこと。



南海トラフおよび日本海溝のプレート境界面で発生するスロースリップとファストスリップの分布図。青がスロー、赤がファスト。(画像はWikipediaより引用)

 南海トラフのスローとファストが重なっているのに対し、東日本は千葉県沖のスロースリップ発生帯と、東北沖のファストスリップ発生帯とがくっきり分かれています。これにより千葉県沖を震源とした地震は大地震になりにくく、その代わり期間が長く続く、ということになるのでしょうか。

 大地震でないと言っても震度5弱くらいはあるそうです。震度5弱といえば

・大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。
・電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
・まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。

(気象庁震度階級関連解説表より引用)

くらいの揺れなので、油断は禁物ですわ。


 しかしですね……

 スロースリップをわざわざゆっくりすべりと言い換えてしまうと、緊迫感もなにもなくなってしまうような気がするのはわたくしだけでしょうか。語感としてはゆるふわとか、ゆったりのんびりとかと匹敵するくらいのゆる〜い雰囲気ではありませんこと?



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