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ニュースつぶやき:「見てはいけない祭り ─久丸神社の寝祭り」

 愛知県田原市に伝わる奇祭の話。

 愛知県田原市の久丸ひさまる神社には、「絶対に見てはいけない祭り」というものがあるそう。旧正月に行われるその「寝祭り」は300年以上前から続けられていて、学校でも『今日は寝祭りなので、帰ったあと見ないようにしてください』と呼び掛けを行っているとのこと。なお寝祭りという名の由来は、住民が家に閉じこもって寝静まったように人っ子ひとり見えなくならから、だとか。

 ミステリアス……!

 見ると神罰が下ると言われており、目が見えなくなったとか、事故で死亡したとかの噂が絶えないそうですわ。しかし、往々にしてこの手の禁忌は何かを秘匿するためにわざと噂を流していることが多いもの。調べてみますと、由来のひとつに「南北朝戦争の後、敗れた南朝の皇子・久丸王が逃れてきて隠れ住んでいたため」というものがございました。この久丸王が何者なのかというのは、一次資料が少なくてなんとも言えませんけれど、誰か高貴な地位にある人物が、何らかの理由によって姿を見られたくないと願ったという理由には納得できるものがありますわね。いつか現地に行って見てみたいものですわ!見れませんけど。


 しかしこの度、見てはいけない祭りにもかかわらず、撮影を行ったとのこと。なぜ???(@_@)???


 答は予想通り「祭りの実態を知っている人が少なくなってきたから」、というものでした。いわゆるデジタルアーカイブに残しておくというのが撮影の目的だったようです。ちなみに直接見るのはダメでも、画面越しならOKだそう。ほんとうに?サダコ的なことになったりしませんの?

 神社は、今後は参加型の、若者が伝承しやすい形に変えていくのも必要なことでは、ということをおっしゃっているようです。しかし……うーん……祭りの出自を考えると、そう簡単に「見てはいけない」部分は変えられないし、変えてはならないのでは、と思わないでもないですけどね……


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