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“ある照明デザイン事務所の災害復興照明プロジェクト”

みなさん、こんにちは。
私たちはライティング プランナーズ アソシエーツ(LPA)といいます。

私たちは、建築照明デザインを仕事としています。インテリア、建築、都市、さまざまな規模にわたる多様な空間について、その場に一番適切で人にやさしい光環境を作ることに取り組み、その業務を通じて、建築文化や照明文化がより豊かなものになり、私たちの日常を取り巻く空間がより良いものになるように努めています。


光の当たり方によって、ひと、もの、空間の見え方は驚くほど異なります。適切に寄り添う光は、ひとの、ものの、空間の一番美しい表情を引き出します。建築、都市においては、適切な照明計画が為されることで、その空間を一番豊かに楽しむことができます。一方その逆も然り。素晴らしい空間造形においても、照明計画の為されようによっては、その潜在能力を発揮できないこともあり、それは誰にとっても非常に残念なことです。


”照明デザイン“という職種の響きは、少し華やかなイメージがあるかもしれません。しかし私たちは自分たちを、生活必需品を整える黒子のように思っています。心地よい日常を整え、人々が健やかに暮らしを送るために、普通の暮らしに織り込まれる普段着の存在でありたいと思っています。

照明デザインは、文化的に、実用的に、いかに世の中の役に立つことができるのか。常に私たちが心に留めてきた問いは、2011年3月11日に起きた東日本大震災によって、“非常時にも役に立てるのか“という問いに拡張されました。そこで私たちは、非常時・災害復興時に照明デザインができることを探る ”“復興照明プロジェクト” を立ち上げることにしました。通常業務とは切り離した非営利活動として、社内の有志メンバーでの活動です。


ここでは、その ”“復興照明プロジェクト” に取り組む中での学びや気付きについて、上手くいかなかったことも含めて記していこうと思います。営業広報的な意味合いではなく、私たちの試行錯誤をお伝えすることで、今ある災害時の照明を取り巻く課題の一部解決に少しでも近づくことができるのではないかという思いからです。
みなさん、どうぞよろしくお願いします


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