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非常時照明を日常の中に Vol.7

非常用照明で過ごす夜 #2-2  @K宅

 緊急時を想定して一晩過ごしてみる中で、ほかにも気づいたことが多くありました。

・多機能照明について (マルチパワーステーション2)

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 懐中電灯やデスクライト、ソーラーバッテリー、ラジオ、手回し発電機など、1台何役もする、防災グッズとしてよく見かける多機能照明を試してみました。暗くて説明書が読めないなどの緊急時を想定し、あえて使い方を調べずに使用しました。
 便利に思える多機能照明も、多機能な反面、ボタンやモードのパターンが多く、いまいち使い方が分かりませんでした。
 特に不便を感じたのは、ライトを付けようと思いスライドスイッチをいじっていたら、大音量でサイレンが鳴ってしまい慌てさせられました。緊急用とはいえ、これが真夜中だった場合、周りの人に迷惑を掛けてしまいます。使い方が直感的に分かるようにすることも、緊急時では特に重要なことだと感じました。

・ポータブルバッテリーについて (Anker PowerHouse 100)

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 キャンプ用や防災グッズとして、最近流行っている100Vのコンセントがさせるポータブルバッテリー。寒い日だったので、暖房器具が何とか動かせないかいろいろ試してみました。
 今回のバッテリーはAC100V100Wまでとなっており、ハロゲンヒーターなどは300W以上からの物が多く、点灯は難しそうでした。比較的電力量が少なそうなファンヒーター刺してみましたが、結果はファンヒーターの画面がエラーと表示され、点火は出来ませんでした。通常時の消費電力は100W以下ですが、点火時に300W以上の電力が必要となり負荷オーバーでした。
 冷暖房機器は安全上の事も考え、ある程度余裕を持ったバッテリーを用意する必要がありそうです。

・磁石式センサー照明について

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 リビング以外の明かりについても、検証してみました。
 自宅での緊急時は、点灯出来る明かりが限られてしまう為、どうしても一か所に集まることになります。ただし、トイレに行く際にも明かりが必要になります。廊下やトイレを、懐中電灯を持って歩くのも良いですが、磁石付きのセンサーライトを使うことで、より快適に過ごすことが出来ました。センサーライトは、人の動きに反応して自動で点灯してくれる照明です。私の家では、コンセントプレートを金属製のものに交換しています。偶然ですが、そこに磁石が付くのでセンサーライトの固定場所としたところ、とても快適に過ごすことが出来ました。コンセントは床より少し高い位置で、床に置くよりも光が程よく足元に広がります。またセンサーにより普段は人がいない時には消灯して、電池を温存してくれます。自宅の中で磁石が付く場所は意外にも少なかったのですが、備えの一環として、ちょっとした工夫をしておくのもありかもしれません。
   

・防寒グッズ (レスキューシート)  

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 この日は最低気温-3℃と関東ながら極寒になりました。電気を使わない防寒グッズも試してみることにしました。レスキューシートと呼ばれる、薄い銀色のシートは、体に巻くと体温を反射する為か、すぐに暖かさを感じました。ホッカイロと組み合わせれば、問題なく過ごせるくらいに温まることに驚きました。ただし空気も通さないので、湿気の調整が難しいことも分かりました。特に寝ている時に、布団にかけるのはやめた方が良さそうです。温度差による結露かもしれませんが、朝起きたら布団が濡れて大変なことになりました。  

非常用照明で過ごす夜 #3に続きます。

by Hikaru Kimura

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