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働く母ちゃん、転んでもタダでは起きないよアーカイブとちょっと追記①

今日、Facebookの思い出機能(過去の同日投稿記事がピックアップされる)で、自分の懐かしい投稿を見た。

まだ独立して2年経ったくらいの時だったと思う。自分でやった方が早いと思いながら、勝手に抱え込んでパンパンになってたあの頃。懐かしいと思うと同時に、その3年後、同じようなことを当時共同代表だった海野に言ったことを思い出した。

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彼女は自由大学で実施していた生き方デザイン学という講義の第1期生。その受講生だった彼女は、突然私に「あの、私、ArrowArrow入りますから」と言ってきた。「いや、気持ちは嬉しいんですけど、今人を募集してないですし、なによりその雇うお金がありません…」と言う私に「自分の食い扶持は自分で稼ぎますんで」という彼女に押し切られて(?)、じゃあ一緒にやりましょうと言ったのが始まり。そんなスタートなもんだからそれはそれはパワフルに仕事をこなしていき、私が不妊治療をするから事業を辞めたいって言った時も「私がArrowArrowを守っておきますから、いってください、そして戻ってきてください」と、快く送り出してくれた。

そんな彼女と私の娘は誕生日が4ヶ月しか違わない。11月生まれの私の娘と、翌年3月に生まれた彼女の娘は同学年。なので、起こりうるライフイベントもほぼ一緒に乗り越えてきた。

ただ、ライフイベントがほぼ同時期に起きたとしても、当然、私たちも子どもたちもそれぞれ個体差はある。そしてその個体差は、

・私は超健康妊婦、彼女はつわりが酷かった
・私の娘は風邪引かない、彼女の娘は風邪を引きやすかった

みたいな感じで、彼女にプレッシャーが掛かる要素が多かったと思う。個体差だから本来プレッシャーを感じる必要なんてないんだけど、自分の身体が思うようにいかないとか、できるはずだったことができないということは、想像以上に自分の心を追い詰めていくものである。

そういう時って、冷たくされてももちろん傷つくけど、優しくされてもプレッシャーになるみたいなネガティブ無双になる状態でもあって、彼女も当時どんどん自分の中に中に閉じこもっていっているような感覚で私は見ていた。(隣駅に住んでたのに、「あ、私ちょっと用事あるんで」って言って一緒に帰ってくれなかったりw余談だけど。)

そんなある時、彼女もギリギリだったんだろう、あの時、私に長いメッセージを送ってきた。ちょっと悩んだけど、思ったことを伝えた。メッセージだったから、なるべく解釈が広がらない言葉を選んで、簡潔に。もしかしたら、嫌われるかもしれないなぁとか、そんなことも思いながら、でも、私を受け止めてくれた彼女だからこそ、真正面に向き合わなきゃいけないなぁと思ってメールを書いた。

下記に記載しているのは、その当時の頃を彼女が内省して、当法人のFacebookページに連載していたものである。彼女に了承ももらって、その連載を少しずつこのnoteにもアーカイブしておきたいと思う。

「え、彼女、どうなっちゃうの?!」という展開もあるのでw、結論からお伝えすると、この出来事を機に、彼女の働き方は変わった。制約のあることも武器にして、当法人に入ってきた頃から言っていた「複数の所属先でそれぞれ稼ぐようなパラレルキャリアを実現したい」という働き方を実践し、当法人の代表もしながら縦横無尽に走り回っているのでご安心いただきたいw

当時の内容を見返して、あの時、自分の選びたい道を諦めなかった彼女は改めて凄いなぁと思っている。きっと、同じような境遇で頑張っているワーキングマザーもワーキングファザーもいるだろう。そんな人たちへのエールにもなる気がするので、ぜひ、ご一読いただければと思う。

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「いや、産後の働き方がイマイチ信用できないんだよね」

これを言われたのは2016年1月。
娘まもなく1歳。私7時間×週5日勤務。夫フルタイム(1日8時間×週5日)勤務。
保育園は車で15分かかる場所。

朝6時起きのドタバタ出勤。
夕方17:30までのフルスロットルな仕事。
そのギアをあげたままバイクでウィリーでもできそうなくらいのスピードで保育園のお迎え。
娘のご飯やお風呂やおやすみ準備をしたら
自分の夕飯はいつも21時過ぎ。
気がついたら23時、という日々。

息継ぎしたい週末は娘や夫婦間の自宅療養…。

こんだけパツパツだけど自分がおもしろいと思っている仕事、
やりたいし、やれる、そう思ってました。

2016年が始まり、これからプロジェクトがガンガン動いていこうとしているタイミングでのメンバー会議中。
私は思い切って自分から申し出た。
「企業の開拓は私やらせてください!」
「いや、それはせめて4月からにしよう」

その言葉は、日々パツパツで、でもなんとかやりくりして、ヒートアップしながら過ごしている私に、
まるでバシャリと冷や水をかけられたようでした。

(続く)

【連載】働く母ちゃん、転んでもタダでは起きないよ(海野千尋)


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