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契約満了=「クビ」ではないよって話

サッカーファンのみなさま、お久しぶりです。
昨年は、あまりたくさんの記事を書きませんでしたが、それでも多くの方に読んでいただき、活動の励みになっています。

今年はサッカーだけでなく自分の仕事や他の趣味のことを記事にしていこうと思います。
できるだけ多くの方に楽しんでいただけるだけでなく、お役に立てるような記事を準備しておりますので、また読んでいただけると嬉しいです。

さて、今回はサッカーのお話。
昨年読んでいただいた記事の中で、最も反響を頂いた記事の一つがこちらでした。

内容をざっくり言うと、ろくにサッカーもしたことがないのに、イキり散らしていた若造(ぼく)が地域リーグを観て、そのレベルの高さに驚き、サッカーの面白さの本質に気づき改心するという痛快コメディーです。

…にもかかわらず、実際に題材となった試合に出場していた選手の方にもお読みいただき、SNSでもコメントを頂きとても嬉しい思いをしました。

話を本題に戻しますと、この記事にある通り私は2023年から地域リーグを少しずつ見るようになって、今は初めてのストーブリーグを体験しています。

その中で感じたこと一つが、タイトルにもある「契約満了」というものに対する考え方を改めないといけないなということでした。


そもそも契約満了って?

よく聞く契約満了

サッカー界ではよく使われる言葉ですよね。
チームと選手との間で結んでいた契約の期日が来て、それに伴って新しい契約を結ばないことを指します。

契約満了が発表された後、選手自身がSNSで発信する際に「クビ」や「構想外」とストレートに発信したり、コメントを見ても悔しそうなコメントが多くあることから、多くの場合はそういったニュアンスで捉えられます。

というか、実際に契約満了のほとんどがそういった意味合いである考えられます。この辺はサッカーファンのみなさまの間では共通認識なのではないでしょうか?

このケースの契約満了理由は、単なる成績不振の場合もありますし、「年俸が高額になって成績とが不釣り合いで」なども報道されたりしますよね。

いずれにしても、これらに関しては「クラブ側から選手側に契約をしないと突きつけた」というような一方向のベクトルで認識されます。

”逆ベクトル”の契約満了

ただ、最近地域リーグの選手のSNSを見ていると、どうもベクトルが反対方向の契約満了が存在することに気付きました。
つまり、チームとしては「次のシーズンも引き続き契約したい」と思っていても、選手側がその契約を断り、契約を更新しないというパターンです。

僕がJリーグを完全に知り尽くしているわけではないので正確にはわかりませんが、なんとなくJリーグよりも地域リーグの方がそういったケースが多いように感じています。
選手のコメントで「こういった決断をした」というようなことが書いてあるケースですね。

なぜこのようなことが起きるのか?

さて、子どもたちからすると「夢の職業」ともいえるサッカー選手。
地元に住んでいる子供たちにとっては、地域リーグの選手も例外ではありません。

では、なぜそんな職業の選手たちが自ら契約をせず、チームに残らないことを選ぶのでしょうか?

僕は地域リーグの選手たちが置かれている環境が大きな影響を与えていると考えています。給料や今後のキャリアなどでしょうか。

地域リーグの選手たちの置かれている環境

前に書いた記事から何度も述べていますが、僕は地域リーグの選手をとてもリスペクトしています。
単純に夢を与えるサッカー選手という職業であることもそうですが、一番の理由は、プロと比べると恵まれているとは言えない環境の中でも、自分の夢を追いかけ続け居ているという点です。

これは1社会人としてとても尊敬に値します。
ましてやその多くが、20代の若者であることにさらに敬意を表さざるを得ないです。

給料も決してサッカーだけで生活ができるほどではないので、多くの選手は仕事をしながらの生活という状況のようです。

なので、その給料や今の状況を考えた時にサッカー選手以外のキャリアを考える時間もおそらくプロ選手よりも多いと考えられます。

僕は人材業界で仕事をしていて、今は他業種の人事担当をしていますが企業で職種未経験の方を受け入れるのは、30歳・35歳までという話をよく聞いていました。

そうなったとき、様々なものと今の状況を天秤にかけ、そして自ら契約しないことを選択するというのは決して不自然でもなんでもなく、当然起こりうることですよね。

そのような決断をすることもまた、僕としては尊敬に値します。

まとめ

この契約満了の件を考える前も、自分の仕事柄サッカー選手、特に地域リーグの選手たちのキャリアに興味があり、何となく考えることはありました。

しかし、改めてこの件が出てから彼らのキャリアを自分事として捉えた時、様々な葛藤があるだろうということは容易に想像がつきましたし、余計に尊敬度合いが高まりました。

今年の春、スタジアムで彼らを見るときには、前回スタジアムにいった時よりも大きく見えるかもしれませんね。

それでは!







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