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肌シャツが好きでして。

誰にも言っていない癖があるんです。

元カノにも、親友にも、家族にだって打ち明けたことのない癖。もうかれこれ20年以上はやり続けています。



肌シャツを触らないと、うまく眠れないんです。


肌シャツ。Tシャツなんかの下に着る、肌にいちばん触れる服。最近は「インナーシャツ」なんて呼び方もあります。でもあまりしっくりきません。「肌シャツ」の方が人懐っこい感じがして好きです。オシャレさは薄まるけど、隣で寄り添ってくれるような雰囲気がして安心できます。

肌身離せない、とはまさにこのこと。晩ご飯を食べるとき、食卓に自然とお茶を添えるのと同じ。体に染みついた習慣です。

あの肌触り、というか、手触りがとても好きなんです。眠る前、ベッドに入って横になったあと、そっと肌シャツを触ります。親指・人差し指・中指でつまむようにして。新しいYシャツを買うときに生地を確かめるみたいに、少し擦り合わせて。

着たおして、買った当初よりもでろーんと下に伸びた姿ですら愛おしいです。口元をケチャップで真っ赤に染めながらオムライスをほおばる孫を見るくらいに愛おしいです。孫はいたことがないので想像ですけど。老婆心ならぬ肌シャツおじさん心です。

肌シャツおじさんが、近年の肌シャツの中で最も気に入っているアイテムがこちらです。

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普通のエアリズムじゃなくて、マイクロメッシュの手触りがとても心地いいんです。感覚なので表現が難しいんですけど、普通のエアリズムがアイスクリームだとしたらマイクロメッシュはジェラートって感じです。

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そういえば、タオルの端っこを触る癖や、お気に入りのブランケットがないと落ち着かなかったりするのを「ブランケット症候群」と呼ぶそうです。

だとするとぼくのこれは「肌シャツ症候群」でしょうか。症候群なんていうと病気のようですが、日常で困ることはほとんどありません。肌シャツはいつだって着ているし、なくてもまったく眠れないわけじゃないんです。うまく眠れないだけなんです。落ち着かなくて、物足りなくて、なんだかなぁと思いながら、気付くと眠りについているんです。

でも、なんだかなぁと思いながら眠るより、しあわせで満ち足りた気持ちで眠る方が良いです。


我ながら子どもっぽいですね。
だから隠してきました。

でもどうしてか、noteのみんなには打ち明けてもいい気がして書いています。肌シャツみたいにやさしく包んでくれる人が多いからでしょうか。

今だけはみんなの顔がマイクロメッシュに見えます。明日は眼科に行ってきます。


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