オンラインゲームというもの
オンラインでゲームを遊ぶ
現代でこそ、多くのゲームの仕様として前提に作られていることが当たり前のようになっていますが
その中にも多様なジャンルがあります。
MMO("M"assively "M"ultiplayer "O"nline)RPG
壮年以上のコアゲーマー達にとっては、親しみ深いであろうこのジャンル。
まずはこれについて何やかんやと書き綴っていこうと思う、何やかんやとね。
20年以上前に遡ることになるが、当時の日本国内では
主にラグナロクオンライン(RO)やFINAL FANTASY 11(FF11)が爆発的な流行をみせていた。
(それら以前にウルティマ オンライン等も存在するが、割愛させていただく)
爆発的な流行…とはいえ、現代のスマホゲームにおけるモンストや一世を風靡したパズドラ、ウマ娘。のように
"ちょっとゲームを触る人なら誰でも遊んでる"というわけではない、なんならパズドラやモンスト、ウマ娘等ならゲームを遊ばない人でも名前くらいは知っているであろう。
しかし当時のMMORPG、およびオンラインゲームというものにおいては、存在自体がマイナーなジャンルである為、家でPS2や64を遊んでいるだけの一般的なゲーマーには認知すらされていなかったわけで
あくまでコアなゲーマー達の中ではあるが、爆発的な流行をみせていたってワケ。
アングラ感
そんなMMORPGというジャンルのゲームですが
まず主にPCでしかプレイ出来ないタイトルが大半だったわけです。
当時はPCでゲームをするなんて発想や知識は、それこそ文字通りのキモヲタ達にしかなく
家庭用ゲーム機で遊んでいる一般ゲーマー達は、そんな入口が存在することすら頭に無かったような時代でした。
その間口の狭さと認知度の低さもあり、まさにアンダーグラウンドといえる界隈。
俺自身は、PS2において提供されていたPlay Onlineというサービスを利用してFF11の世界に飛び込んだわけですが。
当時は各コンビニエンスストアにデジキューブというゲーム販売形態が敷かれており、一定数のゲームがコンビニに置かれていて、新作や注文タイトルの宣伝映像等も専用コーナーで流れていたんですね。
元々は遊ぶつもりは殆ど無かった。
ただ、当時バイトしていたコンビニでデジキューブから連日のようにFF11の音声が流れてたのよ。
そんなのを聴き続けていたら、そりゃそうよ。
そもそもFFは大好きなんだから、そりゃもう時間の問題よ。
まぁやるよね。
しかし、いざ決心をしたものの
まぁ〜〜事前準備に時間がかかることかかること…!PS2に取り付け可能な、専用のHDDを注文し
かつインターネットプロバイダとの契約
待つこと3ヶ月…開通工事も済み
無知な状態から様々な設定をこなし、いざ。
あ、ちなみに"MMOど素人あるある"な事例のひとつ
"キャラに自分の本名をつける"は見事にやりましたよ、そりゃやるわな?
(※種族と名前に違和感を覚えた為、早々にキャラを作り直しました)
キャラ作成を済ませ、主要国のひとつであるバストゥークの街に降り立った新参者のルク青年。
前方から何やらこちらに向かって移動してくるキャラクターらしき影が見えた…
そのキャラクターはそのまま新参者ルクの前を通り過ぎ、街の広場の方へと姿を消した。
「……人…!?今の人じゃね!??」
その日、俺のMMOデビューを隣で眺めていた友人に向かって反射的に叫んでいた。
「おぉ…マジか、すげぇw」
友人も俺にこう返す。
現代でこそ、オンラインで人と繋がるという環境が日常の一部となっているかも知れない。
しかしあの当時
自分が見ているゲーム画面の中
同じようにリアルタイムで人が操作している
本当に"そこ"に冒険者が居るという状況
共有されたひとつの世界がここにある
他のプレイヤーとすれ違った瞬間にかつて無い衝撃を受け、MMOというゲーム…いや、ヴァナ・ディールという世界に魅了されるまでに、そう時間はかからなかった。
キモいという時代
MMOの楽しさを知り、連日その世界で遊ぶようになった頃、友人との会話の中で微妙なことになる。
友「ルク、今日の夜○○に飯行かね?」
「あ〜、俺予定あるわ」
友「え?何すんの?」
「FFやるよ」
友「飯食って帰ってからでよくね?」
「いや、フレンドとの集合時間があってさ」
友「…は?…集合って、お前それゲームだろ…?w」
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そう、当時は友人の感覚が一般的であって
「インターネッツを、インターネッツを繋いだ先に世界が存在していて、その世界に居る冒険仲間と狩りに行く」
なんて感覚のヤツは奇特な目で見られていた。
そしてその眼差しは、オンラインゲームというもの自体にも向けられていたように思う。
俺としては当時から
画面の向こうに人が居る以上、現実と同じように
人との繋がりに変わりは無いと思っていたわけだが
感覚が時代を先取りし過ぎていたようだ。
スマンナ雑魚どもʕ •́؈•̀
オンラインゲームの認知
結局のところ、オンラインゲームというものは10年前、いや、もっと最近までコアなジャンルとして変わりはなかったと思う。
FF11のデビュープレイ以後十数年、リネージュをはじめMMOに限らず多くのタイトルを遊んできたが
プレイヤーの傾向はコアなゲーマーやオタク連中が殆どであることに変わりはなく
それは当然なことで、ゲームに限らず新しいものや知らないものは、自ら探求するか、知る環境に身を置かれなければ生涯関わることは無い。
オタクやコアゲーマーの探究心は並では無いだろうが
健全なかわい子ちゃんやイケメンは、オンラインゲームの世界を知るような生活を送っていない。
(まぁ実際は女性プレイヤーも1割程度は居た)
全人類がオンラインゲームの世界で相見える、そんな未来は無いと昔のネトゲーマーは思っていたに違いない。
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スマホの普及
10数年前から所有者は増え続け、現在では世代を問わず殆どの人が日常的に使用しているであろうスマホ。
それに伴いmixiやMobageといった、ゲームを孕んだSNSユーザーも増加した。
スマホを手にしてから初めてゲームに触れたという人が、次第に"ゲームそのものに興味を向ける"大きなきっかけになったのではないでしょうか。
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余談ですが、俗にいう"ソシャゲ"という言葉
本来の意味は上記のmixi等のSNSを前提とする
"基本はコミュニケーションツールであり、それに付随しているミニゲーム"的なレベルのゲームのことで
スマホゲーム/モバイルゲーム=ソシャゲではありません。
もう多くの人が誤用し過ぎているので無駄ですが、個人的には使いません、"ギガが減る"とかも嫌いです。
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おそらく…いや絶対
20年前にオンラインゲームを奇特な目で見ていたパンピー共もスマホゲームでオンラインプレイをしている。
あとキャバ嬢とか風俗嬢はめっちゃオンゲーやってるやつ居る、客に勧められてとかでめっちゃ居る(主観)
まぁそれは良いとして
スマホで気軽にゲームを知り遊べる環境になり、ネット上で他人と繋がることにも、いつの間にか当たり前になっているわけだ。
その数あるスマホゲームの中にも、MMORPGは多くリリースされている。
MMO黎明期に人気を博したリネージュシリーズを筆頭に、過去にMMO界隈で名を馳せたタイトルのモバイル版が軒並みリリースされていたり
スマホでのオリジナルタイトルも多く存在するようになった。
スマホからゲームデビューした人達の中にも、それらのタイトルを遊ぶようになったというケースも少なくは無いのではないかな。
昔に比べ、オンラインゲームに興味を持つ人々が増え
趣味の選択肢のひとつに選ばれ易い時代になった。
まとめ
20年という歳月は、様々な常識や価値観を変化させるに十分な時間です。
しかしただ時間が過ぎれば変わっていくわけではなく、そこに至るまでにどういった経緯があり、何が影響を与えたのか。
オンラインゲームの人口増加には、プレステやSwitchといったCS機でのオンライン機能の影響があったことは間違いありませんが。
やはり老若男女問わず殆どの人が手にしているであろうスマホ。
見方を変えれば、世界一売れてるゲーム機です。
「ネトゲ、超キモいんですけど(19歳ギャル」
過去
「面白そうなオンラインゲームがあれば遊んでみたい!(16歳女子高生)」
現在
時代は変わったなぁ!!?
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