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失われた村、Tyneham(タイナム)

タイナムは1943年から時が止まっている。

元々、家が数軒と小さな教会と小さな学校があるだけのとても小さな村だった。
その村は、第二次世界大戦中、陸軍の練習場となり村人は全員退去させられた。
みんな「いつかまた戻って来れる」と信じていたが、その願いは結局叶わなかった。

今でもこの村は陸軍の練習場として使われているが、学校や教会、家屋の一部は残っていて、「Lost Village」(失われた村)とか「ゴーストタウン」と呼ばれ、陸軍の練習がない土日や祝日、夏休み中などは一般に開放されているので、村を散策することができる。

村も興味深いが、タイナムの見どころと言えば、なんといっても海!

世界自然遺産に登録されているジュラシックコーストの一部で、白亜の断崖にグルっと囲まれたWorbarrow Bayが、ため息が出るほど美しい。
ウェブサイトがあったりして村については案外知られているが、ここの海はローカルの人しか知らないので、真夏に行ってもあまり人がいない。
そして水の透明度がすごい!

丘の上には砲弾用のターゲット番号があったりして、
「あぁ、こんなに綺麗な場所で本当に陸軍の練習が行われているんだな・・」と、
一瞬ゾッとする・・

この湾を見下ろせる断崖絶壁の丘をグルっと散歩するのもまた絶景。

近所に住んでいながら、何度見ても美しすぎて「イギリスじゃないみたい・・・」といまだに思う。


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