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#62 ケガに対する独自の視点

患者さんやお客様を
施術させていただくようになってから
10年以上が経ちまして、
述べ37000人以上の方を
施術させていただきました。

その中で、下半身の悩み
出会うことが多く、
私の中の大まかな判断基準としまして

『膝から下のケガ・不調は
股関節周囲に問題がある。』

『股関節・太もものケガ・不調は
膝から下、特に足関節に問題がある。』

という視点となります。

特に、小学生、中学生、高校生、
大学生などの学生では
上記の特徴がよくみられました。

また、運動を定期的に行っておられる方や
本格的に運動、スポーツを
行っておられる方にも
傾向としましてはみられることがあります。

膝から下のケガ・不調になりますと、
シンスプリント、疲労骨折、
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、
下腿三頭筋の肉離れ、有痛性外脛骨、
セーバー病(かかとの痛み)、
膝から下に骨に付着する各筋肉のトラブル
などがみられたりします。

この場合、痛みとして出ているのは、
上記の箇所になりますが
原因として挙げられるのが、
股関節周囲になります。

股関節の柔軟性の低下、可動域制限、
筋出力の低下などが考えられます。

特に学生で多かったのは、
中殿筋の機能低下です。

中殿筋は片足立ちした際、
骨盤のバランスを取る筋肉となります。

中殿筋の機能が上手くいきませんと
股関節から上が安定しにくくなり
そのバランスの悪いあおりを
膝から下の筋肉、骨、腱などが
受け取ってしまい、ひいては痛みとして
出てきてしまいます。

股関節・太もものケガ・不調になります
グロインペイン症候群、股関節屈曲時痛、
股関節に関わる筋肉の痛み、
太もも前面、後面の筋肉の肉離れ、
筋肉の張りなどがみられたりします。

この場合、痛みとして出ているのは、
上記の箇所になりますが
原因として挙げられるのが、
足関節周りになります。

足関節の柔軟性の低下、可動域制限、
筋出力の低下などが考えられます。

特に学生で多かったのは、
足関節の可動域制限です。

股関節も含めてですが、
足関節の可動域制限がありますと
いわゆるヤンキー座りができず、
かかとをつけて行うと
後ろに倒れてしまったりしてしまいます。

足関節の可動域制限は、
距骨という骨の位置異常や
ヒラメ筋の硬さが主な原因となってきます。

足関節の可動域制限がありますと、
筋肉、関節によるクッション作用が
失われてしまうため、
ジャンプやダッシュなどの
衝撃がダイレクトに
股関節に伝わりやすくなってしまいます。

結果、グロインペイン症候群などのケガに
悩まされることになる可能性がございます。

グロインペイン症候群は
サッカー選手に多く、
プロサッカー選手の中でも
選手生命を脅かされるケガでもあります。

また、膝周囲のケガに関しましては
股関節または足関節、両方の関節の問題が
関わってくることが考えられます。

下半身に存在する関節、骨、筋肉、
靭帯、腱などは
相互に関連してきますので、
部分的な視野だけでなく
全体的な視野で対応していくことが
求められます。