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2023年の手帳は Casual Planner

 昔から、来年の手帳が出揃うこの季節が好きです。

 先日、光化門(광화문)の教保文庫(교보문고)まで手帳を買いに行きました。昼間でも氷点下のソウルは底冷えが激しいです。肌を刺すような風のせいでダウンジャケットをまとった身体も縮こまり、バス停から書店までの道のりは自ずと駆け足になります。

 温かい店内に入りまず探したのは、前回購入できなかった daycraft です。

 Daycraft は香港企業で、2022年版ダイアリーは入荷していませんでした。一年経って今年はと期待したのですがやはり見当たらず、ただ帰宅してから調べてみると、今年はネット販売が再開されているようだったので、単純に探しようが足りなかっただけかも知れません。

 仕方ないので、他の手帳を選ぶことにしました。


Franklin Planner-2023 Casual Planner

(左)OROM の2022年ダイアリー(右)2023 Casual Planner

 そして購入したのが、 Franklin Planner2023 Casual Planner です。

◆デザインの条件

≪デイリーページ≫
上段には「今日の優先業務」と「午前・午後の予定欄」、その下にはメモスペースがあります。
行間隔は 5mm です。

 購入にあたり、決めていた条件があります。

 まずメモする量が多いため1日1ページは必須です。これは譲れません。またできれば、マンスリーカレンダーは月曜日よりも日曜日始まりが良いと考えていました。理由は特になく、好みの問題です。

 韓国ではお正月(설날)や日本のお盆にあたる秋夕(추석)などの名節、そして、特に年代が上の方々は誕生日を陰暦でお祝いすることも多いため、陰暦の記載も重要です。

≪マンスリーページ≫
日曜日始まりで、毎月の陰暦1日と15日が記載されています。

 今年使用している OROM 手帳も全体としての使い心地は悪くありませんでした。しかし書くスペースが足りないことが多々あり、次回はより大きいサイズを選ぶと決めていました。

 また意外な盲点だったのが、普段使用していたペンと紙の相性です。油性ボールペンだと、なぜか使っているうちに文字がかすれていくのです。そのため水性ボールペンを新たに買ったわけですが、この機会に自分好みの紙質を再考した結果、今よりも薄くツルツルした手触りの紙を探すことにしました。

サイズはA5より少しだけ大きい 150mm×222mm

1日1ページ
日曜日始まりのマンスリーカレンダー
陰暦の記載
OROM 手帳より一回り大きいサイズ
OROM 手帳より少し薄めでツルツルした紙質

 ということで、上記の条件をすべて網羅していたのが Casual Planner でした。結構、気に入っています。

◇◇◇

◆お気に入りポイント

 もちろん、条件を満たせばどの手帳でも良かったというわけではありません。Casual Planner だからこそ惹かれたポイントがいくつかあります。

≪最初の見開き≫
右にあるのは各月のインデックスシールです。本棚に仕舞うと折れちゃうので使いません。

 まず、カバーをめくって現れるこのカード入れです。

 必要かと問われれば、まったく必要ないと即答するでしょう。基本的には仕事用ではなくプライベート用ですし、持ち歩くつもりもないため、一度も活用することなく終わると思います。しかしそれでも良いのです。利便性ではなくこのデザインに惚れたのですから。

51th Day 314 Left Week 8

 今日が1年の中の何週目で何日目かが、残りの日数も含めて分かります。

 これも必要かと訊かれれば、まったく必要ありません。それどころか疑問に思うことすら少ない気がします。それでも、あるとついつい確認しちゃうこの魅力。好きです。

《偉人が残した名言》
まったく主張しない小さなフォントで書かれた名言です。

 各見開きページごとに、世界の偉人が残した名言が載っています。

 2ページに1つということは全部で182もあるわけで、よくまあ揃えたなと感心しました。ちなみに2月20日(月)の名言はこちらです。

人間の最も驚くべき能力の一つは、マイナスをプラスに変えられることだ。

アルフレッド・アドラー

◇◇◇

◆一番の特徴

≪見開き年間カレンダー≫

 Casual Planner はその名の通り、プロジェクトの企画立案と実施に重きを置いたデザインとなっています。

 手帳はプロジェクトの価値設定から始まります。そこから役割の決定、自身の使命書(ビジョン宣言のようなもの)、目標設定、年間計画へと続き、最後は2027年までの未来計画表で締め括ります。

 細かい事業の進捗に関しては、マンスリーとデイリーページで確認できます。マンスリーページには月間目標と重要業務、デイリーページにはその日の優先業務と進捗を記します。ここのポイントは、進捗状況を示す記号まで指定されているところです(下記写真参照)。それくらい使い手に任せればいいのにとも思いますが、この細かい配慮には思わず笑みがこぼれます。

《デイリーページ》
✓完了 →延期 ✕中止 金☑委任(キムさんに委任した) ●進行中

 個人的には計画よりも、今まで通り日々の出来事や記録を残す用途として使うつもりです。ただ日によっては To Do リストがほしいときもあるので、自分なりにうまく活用していければと思います。

◇◇◇

 もし難点をあげるとすれば、デイリーページが1月1日から始まることでしょうか。早く使いたいのに使えない。そのせいか、急に来年が待ち遠しくなりました。もどかしいですが、残りの期間は今使っている手帳を楽しみたいと思います。

 ではでは。

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