八木仁平さんの本を読んで最上位の価値観を見失っていたことに気づいた

大事なものを大事にしようと必死になって、いつのまにか一番大事なものを忘れる人がいる。私がまさにそうだ。

中学生の頃、人間関係のストレスを家族に吐き出していた。愚痴をいうなんて可愛いもんじゃなくて、暴言や暴力、家族だけが味方だったのにそんな人達に鬱憤をぶつけていた。

最低だなと思いつつ、不安に駆られてどうしても止められなかった。

学校から帰宅して自宅の玄関に向かう階段を登っている時、今日は辛いことは少なかった。だから今日はお母さんにも弟にも当たらなくて済む…!そう思うのに、おかえりと言ってくれる顔を見ると緊張が溶けて暴言を吐いてしまう。
心配させることをわかっているのに、辛い思いをさせることをわかっているのに、気持ちよくただいまが言えなかった。

弱い人間だったから、何をしても許される相手にしか攻撃ができなかった。本当に雑魚思考である。

こんな弱い自分を変えたくて、少しずつそんな自分を変える活動をしてきた。

全ては、強くて優しい人になるためだった。
そのために必要なことは何だってやった。

そして十数年経ち、大事な人に当たり散らすことがなくなった今、大事な人の大事さをすっかり忘れていた。

いや、当たり前に大事だとは思っていたんだけど、自分の価値観において最上位の存在であるということを忘れていたのだ。

私のこれまでの自分なりの努力は全て、大事な人を大事にできる自分になるための活動だった。

なのに、何のための努力しているか忘れていた。
ただ何となくになっていた。

八木さんの「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」で価値観の優先順位をマッピングしている中で気づいた。

私は一番最上位にある価値観を忘れていたんだということに。

私の価値観は以下である。
5. 大事な人を大事にできる人になる(強くて優しい人)
4. 課題を前に進められる人になる
3. どんな状況で前向きに生きる人になる(腐らない)
2. 人の立場を考えられる人にになる(愛を持つ)
1. 等身大の自分を受け入れる

1が土台で5が最終目的である。1を満たすから2ができるようになり、2を満たすと3ができるようになり…というような階層構造である。

価値観が明確になった。
この階層構造がしっくりくる。

最終目的(5)である大事な人を大事にするにはステップがあり、まさに私が思春期から今に至るまで段階を経て成長した過程と一致している。

まず自分の状態を良くして(1)、ある程度自分の心の声を聞けるようになったらストレスの原因(人間)をしっかり把握する(2)、ただストレスの原因を分解できても厳しい状況は続いているので捉え方だけはプラスに保つようにして(3)、気持ちが落ち着いて向き合う準備ができたら課題解決を試みる(4)、そうしたらようやく大事な家族や彼氏に曇りのない笑顔でただいまが言える(5)

本当はもっともっともっっとスモールステップだけれどこんな感じだ。

大事なこと(価値観)は何ですか?と聞かれたら全部大事ですという答えになるけれど、優先順位(階層構造)にしてくださいと言われたら答えられる。

八木さんの本に今日もびっくりだ。
今は4章くらい。また進めていこう。

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