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フィリピンの電子マネーといえばGCash。便利なキャッシュレスアプリの紹介

【最終更新】2020年4月4日

フィリピンに移住して、はや2年。
日本での生活で何が一番便利だったかと聞かれた時、間違いなく答えるのが、「Suica/PASMO」の電子マネーです。

交通機関で利用する以外も、コンビニなどでの買い物や、飲食店でも使用ができ、しかもアプリを通じてクレジットカードからすぐにチャージもできる。
これより便利なサービスは世界中探してもないのではないかと思うくらい、ヘビーユーザーとして使い倒していました。

フィリピンに移住してきた際、同じようなキャッシュレスサービスはないか探していたところ、このGCashを見つけました。
※使い勝手はSuica/PASMOにはだいぶ劣りますが、日々便利な使い方を模索しながら利用しています。

1.なぜフィリピンでキャッシュレスアプリが必要か?

フィリピンはクレジットカードの普及率もかなり低く、(そもそも銀行口座を持っている人が少ない)利用できるお店が少ないため、未だに現金を持ち歩かなくては生活ができません。

それなら現金でストレスなくやり取りさせてもらえればいいのですが、そうもいかないのがフィリピンです。

一度来られたことのある方ならわかると思いますが、相手がお釣りを持っていないことも多く、細かいお金を用意していなかった利用者が損をしてしまいます。
日本では考えられませんが、これが文化の違いで、買い物の際にほぼ必ず「もっと細かいのないの?」と聞かれますし、「お客は神様」という考えははなからお持ちではないようです。

買い物するためにも両替、タクシーに乗るためにも両替。
そんなストレスを少しでも和らいでくれるのが、これから紹介するGCashになります。

2.GCash(ジーキャッシュ)の紹介

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GCashはGlobe(グローブ)というフィリピンの2大通信会社の一つが運営する、モバイル決済サービスです。

PayPayのように、お店に設置されたQRコードを読み取り、金額を入れて決済するという流れになります。

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アヤラモール内のお店や、WatsonsやRose Pharmacyなどのドラッグストアを始め、飲食店でも使えるお店が徐々に増えており、かなり便利になってきている印象です。

残念ながら、まだセブンイレブンでは利用ができませんが、マニラのローソンでは利用ができるところもあったため、コンビニでも使用できる日は近いのではないでしょうか。

3.GCashが使用できるお店

2020年4月現在、73,000店舗で使用可能との情報がGCashのホームページで確認ができます。
店舗一覧はこちら

以下、主な店舗になります。

・LAWSON(ローソン)
・Jollibee(ジョリビー)
・KFC(ケンタッキーフライドチキン)
・Krispy Kreme(クリスピークリーム)
・Shakey’s(シェーキーズ)
・Gold’s Gym(ゴールドジム)
・Rose Pharmacy(ローズファーマシー)
・Watsons(ワトソン)
・BENCH(ベンチ)
・National Book Store(ナショナルブックストア)
・Ayala Malls(アヤラモール)
・Robinsons Department Store(ロビンソン)
・SM Malls(SMモール)

4.GCashでできること

店舗での買い物以外に、携帯電話のロードや公共料金の支払いなど、できることが多くあります。

・Pay QR(実店舗でのQRコードを使った支払い)
・Buy Load(携帯料金のロードの購入)
・Pay Bills(水道光熱費などの公共料金の支払い)
・Bank Transfer(銀行口座への送金)
・Send Money(GCashアカウント同士の送金)
・Lazada(オンラインショッピング)
・Cash Out(GCashマスターカードを使用したATMでの引き出し)

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銀行口座やGCashユーザーに手数料無料で送金ができたり、GCashマスターカードを使って残高を引き出したりなど、銀行口座の代わりとして使用できるもの特徴です。

GCash Masterカードについてはこちらの記事をご覧ください。

5.GCashの登録方法

まずアプリをダウンロードします。

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※上記リンクから登録をすると70ペソ分の特典が付くとのことなので、宜しければご活用ください。

アプリをダウンロードした後は、手順に沿ってアカウントを作成していきます。

①携帯電話の番号を入力し、SMSで送られてきた6桁のPIN Codeを入力
②生年月日、名前、住所、メールアドレスを登録
③4桁のログイン暗証番号を決めて入力
⑤GCashより確認のメッセージが届いたら完了

GCashはGlobeのサービスになりますが、Smartの電話番号でも登録が可能です。

登録後は「Verification Levels」というのがあり、完了している本人確認の段階によって、利用できるサービスが異なります。

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送金やオンライン入金などのサービスも利用されたい方は、「Fully Verified」まで進めてください。

必要な情報もパスポートナンバーや住所(日本でも可)など誰でも入力できる内容になっていますので、下記説明の通り3~5分程で完了します。

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6.GCashの入金方法

GCashの入金方法について紹介します。
2020年4月現在、入金方法は大きく3通りです。

・Over the Counter(コンビニやキャッシュイン端末での入金)
・Online Banks(銀行のオンラインバンキングやデビットカードでの入金)
・Remittance(Western Union、Paypal、GCASH REMITからの送金)

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Over the Counterは本人確認をしていない「Basic Level」から利用可能です。

※ちなみに、一番上に表示されている地図(View nearby partners)で現在地付近の入金先を表示することができますが、位置情報の相違がありすぎてほとんど役に立ちません。

7.セブンイレブンでの入金方法

まずは一番身近なセブンイレブンからの入金方法です。

①アイコンの左上にある「Cash In」をタップ。

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②「Over the Counter」の右側にある「View all」をタップ。

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③最後の方までスクロールして、「7-Eleven」をタップ

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④!!!

本来であれば、「バーコードを使ったキャッシュイン」の画面になるのですが、この記事を書いているのが絶賛フィリピンロックダウン中の4月4日のため、普段見ることのない新しいメンテナンス画面が表示されていました。

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いつもメンテナンス中の時は、工事現場のコスプレをした猫なのですが、そりゃロックダウン中にコンビニでチャージができるわけがないですよね。

その他、キャッシュイン端末の入金方法なども、ロックダウン明けに随時更新していきます。

8.まとめ

少しずつセブ島でも使えるお店が増えてきているGCash。

お釣りの心配などがなく、携帯一つで食事や買い物に行くことができるのがとても便利です。

店舗以外にも、ショッピングではLazadaやShopeeと提携したりと、今後様々なサービスでGCashが使用できるようになってくると思います。
※アプリ上に表示されいるのはLazadaですが、Shopeeの決済方法としてGCashを選択できます。

GCashの今後の広がりに注目です。

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