ツイッター（現X）上の論争は本当に偏っていると思う。これまた定期的に災害のたびに蒸し返されるのは「被災地で生理用品を配るか」と言う話だ。世の中のは女性に生理用品が配られるのをズルいと主張している人がいるらしい。そんなヤツおるか？と思うけど。その論理だと、けが人に包帯を渡したり、病人に優先的にカイロを配るのも「ズルい」ということにならないか？

　ところで、それ以上にヤバい事実に気が付いた。そもそも被災地に生理用品が必要な人がほとんど存在しないのだ。

　なんという人口ピラミッドだろう。人口の半分以上が高齢者だ。女性人口の大半が閉経している。生理用品が必要な10代〜40代の女性はなんと人口の1割程度である。いくら何でもやばすぎる。生殖適齢期の女性は「レア」な存在となり、標準的な住民の姿は65歳くらいの老人ということになる。だが、これは我々の生きているうちに訪れる日本社会の未来の姿なのだ。